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角野隼斗コンサート"Reimagine"@サントリーホール

昨年は東京エレクトロンホール宮城(いわゆる宮城県民開館)と有楽町国際フォーラムに出向きましたが、今年も角野隼人さんのコンサートシリーズの1つを聴きに行きました。名目としては、施設に入居している母を連れ出すお楽しみのため。本当はシリーズ最初が仙台で、なんとしても行きたかったのですが、あいにく日程が合わず、今回は東京のサントリーホールのみ。(サムネイル画像は下記サイトより拝借しました)

今回のシリーズの「Reimagine」というテーマは「再構築」のような意味で使っているとのことでした。バッハと、カプースチンというロシアの作曲家のものを中心に構成され、バロック時代のバッハとジャズの共通性などに注目していたようです。カプースチンという作曲家はまったく知らなかったのですが、自身もピアニストとしても活躍してピアノ曲を残した方とのこと。ショパンとともに、角野さんにとってのロールモデルなのかもしれません。

東大工学部出身の角野さんらしい演出が面白かった。休憩後の曲目が多数あったのですが、ステージ奥の4つのライトが二進法で光って、今、どの曲を弾いているのかわかるようにした、というもの。最初、「皆さん、数学は好きですか? 僕は好きです・・・」という説明を聞いたときは「???」と思ったのですが、たしかに、細かい曲が続く際、とくにあまりよく知らない曲の場合には、聴衆のナビゲーションとして役立ちました!

実は音楽はとても数学と仲良し。バイオリンやギターを弾いたことのある方なら、弦の長さによって音程が決まることをご存知と思います。1オクターブの音程をどのように分割するのかなども、数学的ですね。もともと音楽はリベラルアーツの1つに数えられていたのでした。

この日、サントリーホールはほぼ満席。最初にサントリーホールで行ったコンサートはコロナの最中(さなか)で50%制限だったとのことで、彼自身、ビンヤード型のホールの舞台から満員のお客さんを四方に見上げたときに、大きな感動があったものと思います。

撮影許可のアンコールタイムにて。4つのライトのうち3つ見えてますね。

あと、アップライトピアノにこだわっていて、今回のシリーズもすべて運んでいるらしい。休憩時間にも調律されていました。

休憩時間に近づいてみると、アップライトピアノは前板を外して音を拾っていたことが判明

コロナ対策のレギュレーションとしては、入場の際の手指消毒と体温チェック、退場の際には2階席のお客さんが最初で、次に1階席という仕分けがありました。体温チェックと退場のときのルールはコロナが去っても続けて良いことかもしれませんね。

アンコール曲は、お得意のショパンの「華麗なる大円舞曲」とラフマニノフ協奏曲作品2 第2楽章(しかもアップライトで!)、そしてガーシュウィンの「I Got Rhythm(英雄ポロネーズ的アレンジ)」の3曲でした。静止画・動画撮影OK、動画アップは30秒ルール、というのが現代的。”かてぃん”ファンとして安心した気持ちになってホールを後にしました。

母も元気にしています

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