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夏ドラマ『シッコウ!!〜犬と私と執行官〜』がジワジワ面白くなってきました!

今年の夏ドラマ、私にとってはかなり豊作な感じになっています。今ジワジワ”楽しみ度”が上がってきているのが『シッコウ!!〜犬と私と執行官〜』です。

伊藤沙莉ちゃんは以前から大好きな俳優さんなので、このドラマを観る気満々でした。もう一つのこのドラマの売り?であった織田裕二が「主演ではないのに出演」の話題もどんな雰囲気になるのか非常に興味がありました。

ふたを開けてみたら、2人の安定の演技合戦でこれはなかなかいいコンビだなーと。

主役を張るって、どの世界においてもそれだけで十分名誉なことだと思います。その立ち位置にいけるだけでもすごいことなのに、ずっとそれを長年キープし続けることは相当なプレッシャーと不安との闘いだと私は感じています。

織田裕二も『踊る大捜査線』という日本の歴代のドラマ”ベストいくつ”に入るであろう作品に恵まれたこと自体、俳優としての勲章になったとは思います。いい意味でも悪い意味でも″青島俊作″が織田裕二の代名詞になりましたよね。

『踊る』の”映画一気観”みたいな企画があって、スピンオフも含めて久しぶりに全作品まとめて観たことがありました。改めて、これぞエンタテインメント!時を経てもまったく色褪せない世界観に心が踊りました。

一方で、それ以上のヒット作をなかなか世に送り出せないだの結構な言われようでした。『外交官 黒田康作』は間違いなく織田裕二の次なる代表作になったと私は思うんですが…。

『アマルフィ 女神の報酬』は海外ロケのスケールの大きさもさることながら、キャストの豪華さも相まって見応えある素晴らしい作品だったと思います。

これまで「主役しか引き受けない」は、実際そういうところがあったんでしょう。けれど今回の『シッコウ!!〜犬と私と執行官〜』は織田裕二自身肩の力が抜けていて、心から楽しんで演技をしていることが伝わってくるような気がします。

″準主役″の立ち位置を存分に有効活用しているというか、新たな自分の発見もありながら「織田裕二・新章」の幕開けに手ごたえを感じているように思えます。

もっとも今となっては沙莉ちゃんと織田裕二、どちらが主役とかまったく関係なく″2人の名コンビ″として観てしまっていますけどね!

つまりは大先輩かつ天下の織田裕二相手でもまったく物怖じせずに、真正面から”がっぷり四つ”の演技でぶつかっていく沙莉ちゃんも大したものだと思いながら観ています。コメディーの演技としては多少ワンパターンになりがちな織田裕二の演技を、時に沙莉ちゃんが支えているようにも見えますし(笑)。

「執行官」という仕事のことも、今回のドラマで初めて知ることが多かったです。公務員なのに国から給与を受け取るのではなく、事件の当事者から納めた手数料を収入としていて、しかも″歩合制″というのが驚きでした。

「裁判所の犬」というセリフが何度か出てきましたが、仕事内容がかなりハードな上に、精神的にも相当タフでなければ務まらない激務だという印象です。今年初めて女性の執行官が生まれたとテロップが出ましたが、一体どんな方なのか興味津々です。

ドラマでは最初は「執行官」という仕事に嫌悪感しか抱いていなかった沙莉ちゃん演じるひかりが正式に″執行補助者″になり、いよいよ中盤戦にさしかかりました。

年の差凸凹コンビの友情関係に何か変化が生まれるのか?ひかりはペットの仕事に戻るのか、それともまさかの「執行官」を目指すのか?今後の展開が気になります。

こうして溜まった録画を夜中に観て、睡眠不足の夏はまだまだ続きます(笑)。

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