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シニアが英検S-CBT準2級を受験してみた

1月に英検S-CBT(Computer Based Testing)準2級を受けました。
以前は、従来型3級(一次試験で筆記、リスニング、ライティングを受け、合格すれば二次試験でスピーキング試験を受ける)を受けましたが、2日間かかるので、今回は1日ですむS-CBT方式を受けてみました。

受験の感想と気づきをまとめたので、今後受験される方の参考になればと思います。


英検S-CBTの特長


・1日で4技能(スピーキング、リスニング、リーディング、ライティング)の試験が受けられる。

・受験級はバラバラでも、各人の机につい立てがあるので周囲を気にせずに、マイペースで進められる。

・受験者はヘッドセットをつけて、パソコンに向かってスピーキングの回答を吹き込み、そのままリスニング試験を受ける。

・ヘッドセットを外してから、リーディング試験は画面の問題を読みながらマウス操作で回答し、ライティング試験はパソコンに打ちこむ(紙面に書く方法も選べる)。

・受験料は従来型に比べると少し高め。

英検S-CBTを受験した感想


・結論から言うと、従来型よりS-CBT方式での受験がおススメです。

・パソコン画面の大きさは会場によって異なるらしい。
英検公式サイトに載っているサンプルのパソコン画面は小さかったので、事前申請をして拡大メガネを持参しました。自分が受けた会場では大きい画面のパソコンで楽に使えました。

・スピーキング問題の回答は、画面の中の人とのやり取りを録音して判断されるので緊張感はさほどありませんでした。従来型では試験官との面接は血圧上昇が心配されるほど緊張しました。
また、最初にスピーキング試験があるので「話せなかった」と落ちこんても、すぐに次の試験に移るので引きずらなくてすみます。

・リスニングの音量は各自で調整できます。ひどい耳鳴りがある自分にとっては、教室のポータブルスピーカーより大きくできて集中できました。

・リーディング問題は、画面を見続けるので目が少々疲れました。特に拡大メガネをかけて画面にしがみつくようにしていたからだと思います。

ライティング問題では文字は直接パソコンに打ち込むので、修正がしやすく、文字数も表示されます。紙に書いて提出するより楽でした。
下書き用の紙が1枚配られましたが、退室時には回収されました。

・難点は、印刷した問題用紙がないため試験後に復習できないことです。かなり悩んだ問題しか記憶に残ってなく、問題も解答も公表されないので結果発表を待つだけです。

英検を受けて気づいたこと


英検は段階を踏んで学習するので、チカラがついたことがわかる。
当然ですが、準2級は3級に比べて、単語や文法もむつかしくなり、文章も長くなっていました。
少年少女向けの「シャーロックホームズ」や「プライドと偏見」など買っていた英語本も少しずつ読めるようになりました。勉強したら読めるからと、イギリスの書店で店員さんと一緒に選んだ思い入れのある本たちなので読み通したいと思っています。

スピーキングは、オンラインレッスンなどで話す機会をつくることが大事です。「ひとりごと英語」だけで準2級を受けても、すんなりと言葉が出てきませんでした。話す機会をつくる方法を思案中です。

・リスニングは、いろいろな人の発音、発声に慣れるしかないと思います。「この人の話し方はわかりにくい!」と否定的に思ったこともありますが、原文を見ながらじっくり聞いてみるとこんな音になるのかと感動さえ覚えます。英語の話者は公共放送のアナウンサーばかりではないので仕方ありません。

リーディングの長文問題は、意味がわかるとおもしろいです。
辞書を引きながら何回も読むので相当なエネルギーは必要ですが、海外の歴史や文化、人物などの話題が知れます。ネットで調べるとさらに情報量が増えワクワク感満載です。
ただ、試験の最中は目の前の文章を読み、設問に答えるのが精いっぱいですけど。

・ライティング問題では、身の回りで問題になっていることについて日ごろから考え、理由も意識しておくことが大事だと思いました。英語で自分の意見とその理由を述べることになるからです。

・過去問に取り組むことで単語や文法のチカラをつける
過去問からその級で求められる単語や文法を理解し、問題を解きながらわからないことを調べていくと頭に入りやすいような気がします。ただ3級の受験のときに中学で習う基礎をまとめて学習したのは活かされました。
準2級では、過去問の本を1冊買って、あとはブログやYouTubeで学びました。

今後に向けて


準2級は何とか合格できたので、次の英検S-CBT2級に向けて学習を続けてみようと思いはじめました。
英検は24年度からリニューアルされ、3級以上では要約問題なども加わるので気が抜けそうにありませんが、与えられた自由な時間を楽しみながら過ごそうと考えています。

高齢者のつぶやきを最後まで読んでくださいましてありがとうございました。

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