見出し画像

透析療法の基本|知っておくべきポイント

透析療法とは?

腎臓の機能が10-15%以下に減少すると、尿による老廃物や水分の排出が適切に行われなくなる可能性があり、これが尿毒症や水分過多による心不全といった症状の出現を招く危険をもたらします。この状況に直面した時、通常腎臓が行っている老廃物と余分な水分の排出機能を代替する治療が求められます。これこそが透析療法として知られています。


透析の主な種類

透析には大きく分けて2つの方法があります。

1.血液透析: この方法では、ポンプを使用して血液を体外に抽出し、特別な装置で血液を浄化します。浄化器は不要な水分や老廃物を取り除く役割を果たし、処理が終わると血液は再び患者の体内に送り返されます。

血液透析

2.腹膜透析: 腹膜透析はより自然なプロセスで、腹膜(腹部の内膜)を利用して血液を浄化します。これは複雑な装置を必要とせず、そのため患者にとって体への負担が少ない方法となります。

腹膜透析

透析はいつ始めるの?


慢性腎不全が進行し、腎機能が正常の10-15%以下に低下すると、末期腎不全の状態に陥ります。この段階においては、自身の腎臓では血液を浄化する能力を失い、老廃物が体内に蓄積し始めます。

これに伴い、食欲が減退し、吐き気、頭痛、だるさ、およびむくみといった尿毒症の症状が表れます。さらに、水分と電解質のバランスが崩れることで不整脈、心不全、肺水腫などが引き起こされ、呼吸困難に陥る可能性も出てきます。


放置すれば命に関わる危険があるため、末期腎不全に至った場合は、透析療法や腎移植といった腎代替療法が必要となります。




透析療法における問題点


透析療法はいくつかの問題点を抱えています。

  • 透析は1回につき4~5時間もの時間を要し、これが患者の日常生活に大きな制限をもたらします。

  • 治療中にめまい、吐き気、または過度の疲労などの合併症を経験する可能性があります。

  • 透析装置と血管を接続するシャント部位の維持管理が必要であり、日頃から注意が求められます。




透析患者の栄養管理

透析治療を受ける患者は、特定の食事制限を守る必要があります。


透析を受けているからといって、すべての食物を無制限に摂取できるわけではありません。厳格な栄養管理が求められ、特にカリウムや塩分の摂取量には注意が必要です。バナナ、ドライフルーツ、根菜類などカリウムが豊富に含まれている食品は、摂取量を制限するか避ける必要があります。


介護や病気の相談、老人ホームを紹介して欲しい、転職先を探している方などは以下の当社サービス一覧からご相談を受け付けていますのでお気軽にご相談ください。

●当社サービス一覧
https://bit.ly/3UOdZdd

●介護施設をお探しの方は電話相談受付中
08098023747

シニアnet介護

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?