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九品寺🌄 🦌奈良ぶらり散歩🦌

今回は、私がよく行く葛城古道沿いにある九品寺を紹介します。

葛城古道は、葛城山の中腹にある大和朝廷時代の豪族の古寺や神社⛩を繋ぐ道です。奈良盆地の東にある山辺の道が有名ですが、西には、葛城古道があります。

九品寺は奈良の大仏造立に関わった行基が開祖と言われている古いお寺です。

私がこのお寺を知ったのは、日の出の美しい景色を撮りたくてあちこち車で🚗出かけていた時です。
九品寺前の広場が、駐車場にもなっていて、朝日が昇る景色がとても素晴らしいのです。

青垣と言われる大和山々から登る朝日を拝むと清々しい気持ちになるので、一年を通して散歩に訪れています。


彼岸花や秋桜の季節には沢山のカメラマンが、夜明け前から押しかけてきますが、四季それぞれ、晴雨それぞれで特別の空気感が漂う神々が鎮座した葛城を味わえます。

さて、九品寺の山門をくぐると、右手に西国三十三所の御本尊を模した石仏が佇んでいらっしゃいます。


左手には回遊式庭園があって、真ん中の池にはたくさんの鯉がいてとても静かなお庭を巡ることができます。

そして、山門から続く緩やかな石段を登ると、水子供養の可愛い石仏があります。

みんな、お揃いの赤い前掛けをつけてもらっています。

そして本堂には木造の阿弥陀如来さまがいらっしゃいます。

 本堂の右手に回ると細い道があり、その道の入り口に千体地蔵尊の石碑。そこを前を通って進むと本堂の裏側に来ます。

するとその坂の小道沿いにたくさんの石仏が並んでいます。
この石仏は南北朝時代に南朝の楠木正成公に加勢した地元の楢原一族が、出兵に際して、菩提寺だった九品寺に奉納したのが始まりと言われています。
その数1600体以上と言われていて、千体仏の名で親しまれています。

一体ずつのお顔は分かりませんが、一つ一つに手作りの前掛けがかけられていて、地元の方々の温かい気持ちがつたわるようです。
その中で、一体だけ薬師如来があるので仏像に詳しい方は探しながら歩くと楽しいかも。

坂を登っているときに、ふと振り返ると、本堂の大きな屋根瓦が美しくその屋根越しに御所の街並みが望めます。


そしてどんどん坂を登っていくと、

階段上にズラーッと並んだ石仏が目に飛び込んできて圧倒されます。
左右には狛犬ならぬフクロウの灯籠が、石仏を守っています。

私のお気に入りは、頂上にひっそりと佇むお地蔵さま。
いつ来ても凛として佇む姿に心癒されます。

色んな季節にゆっくりと訪れてほしい。きっとどんな時も優しく石仏はあなたを迎えてくれるでしょう。

九品寺の中から日の出を拝む


私は毎月のように九品寺を訪れるので、ここに挙げた写真は、季節がいろいろ混じっています。
水子供養の可愛いお地蔵さまの帽子の色が変わっているのに、今回ブログを書いていて気付きました。
季節に合わせてお色直しをしているのかしらと微笑ましくなりました。

アクセス
車で行くのが一番ベストです。

車🚘
大阪から
南阪奈道路 葛城ICから国道165号太田南から県道30号(通称 山麓線)を葛城方面、楢原南右折すぐ。
電車🚃
近鉄御所駅からバス葛城山ロープウェイ行き
九品寺下車

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