和歌山でセンジュ出版オンライン読書会を主催してくれた中岸さんから、
ご自宅で育てているセージのお裾分けが植木鉢で届いた。

段ボールを開けると、蓬に似た爽やかな香りが広がり、
何とも幸せな気持ちに。

物言わぬこの植物に思わず「いらっしゃい。ようこそ」と声をかけ、小さなベランダのミニガーデンに鉢を置いて水やり。

これまで花束や花の鉢植えをいただいたことこそあったけれど、
ハーブの鉢を受け取ったのは初めて。

セージは古代ギリシャ、ローマの時代から薬草として重要視されてきたハーブで、
その薬効は消化器系から神経系、循環器や筋肉痛にまで効果が認められている優れもの。
この葉の浸出液はうがい薬として風邪予防にも重宝され、またルームスプレーにして空気を浄化させたりと幅広い用途を持つなど、
「健康と長寿」の花言葉どおり、本当に万能なハーブ。

言葉でなく香りを通じて、こちらにエールを送ってくれる。背中をそっと押してくれる。
文字を通じて、同じことをしてくれるのは、本だ。

この半年、ベランダに増えたハーブをはじめとした植物を見ながら、
まるでここに本棚があるように思えた。

物言わぬこのやさしい存在達に耳を傾ける日々。
本も植物も、寡黙な実力者。

頼りになる友人が一人増えたような気がして、
とてもうれしい贈り物でした。

中岸さん、ありがとう。

#今日の （正確に言うと昨日の）一冊
#ハーブのすべてがわかる事典
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#セージ