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著者の覚悟

センジュ出版では、自社から発行する本は当然のことながら自社が製作費を準備する。
一方で、他社が製作費を負担する他社発行の本に、いくつか編集協力もしている。
主な例としては、映画の原作となった書籍のシリーズ内3冊や、

『8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら』 中原 尚志・麻衣著 主婦の友社刊 


または、上場企業の創業物語を長編小説として納めたことも。
プロデューサーから依頼され、企業へと納品(書店流通せず)。
取材、編集に加え、ライターの方(既に決まっていたため)以外の制作スタッフ、印刷会社を選定した。
発行後、本書は好評につき増刷もし、NHK宇都宮放送局による朗読劇にもなった。

『すっぴん』 林和子著 林虎彦物語製作株式会社刊



創業時から、本を出したい方からの相談は続いている。
しかし、センジュ出版を選ぶ理由が明確な方は多くなかった。
ブックカフェやイベントなど、さまざまな場面でお客様と直接話すということを続けてきた自分を「決裁権を持つ編集者」と知るや、
「本を出したいんです」
と話が始まる。でもその後、普段読んでいる本、書こうとしている内容など聞けば聞くほど、
・あまり本を読んでいない
・書店に自分の本をたくさん並べることがゴール
・ステイタスとして著者になりたい
という方が少なくない。
センジュ出版の本を一冊も読んでいない方はざらだ。

出版社から本を出したい方に改めてお伝えしたいのは、
・どんな出版社の何の本が自分が出そうとしている本のイメージに近いのか
・それはなぜなのか
・そしてその本と自分の本は、どこが近くて何が異なるのか
あるいは好きで好きでしょうがない本に関して、
・その本のどんなところが、自分が出そうとしている本のイメージに重なったり繋がったりしているのか
・それはなぜなのか

を自分自身で言葉にして、その出版社、できればその担当編集者に連絡してほしい。
望んだ出版社から本を出すためには、内容に応じてさまざまな条件をクリアせねばならないが、少なくともそのことを言語化できると、
できる前に比べて、著者に一歩も二歩も近づいているだろう。

ということで長らく、本を出したいという相談事にため息をつくことばかりだった。
しかしこのところ、風向きが変わり始めている。

センジュ出版の本を読んで、こうした理由から、自社発行本の編集を手伝ってほしい」
『しずけさとユーモアを』を読んで、センジュ出版から本を出したいと思った」
などの声が続いたのだ。
お話を伺えば伺うほど、お断りする理由がない。
なので、喜んでお引き受けした。
このご相談を受け、その著者の「声」にわたしがピンと来ると、そのままセンジュ出版からの発行を依頼させてもらうことになる。
センジュ出版にとって、うちからその本が出ても出なくても、
担当する著者はすべて、全力で応援したい。
その人が覚悟を決めたのなら、精一杯背中を押したい。

そこで、センジュ出版が編集をお手伝いする著者のことを発行前から一人でも多くの方に知ってもらうべく、
対話のライブ配信を始めた。
「Dialogue with  future  authors 未来の著者との対話」

season1「ジリリタ株式会社代表 高島勇夫さん」
スラックレール誕生秘話を伺った第1回。

スラックレールの本質について、大学の研究結果について、その使い方について伺った第2回。

スラックレールトレーニングの効能における学術的見解、本に込める思いなどを伺った最終回。


season2「専修大学附属高等学校教諭 杉山比呂之さん 広告代理店勤務 清水徹也さん」

「チーム作り講座」が生まれた経緯を伺った第1回。



回を重ねると、だんだんお相手は著者の顔になり、著者の声になり、著者の発信をして、著者の表現となって、著者の行動を始める。
編集者の仕事は、著者を著者にすることだ。
そしてセンジュ出版の編集とは、その人をその人にしていくことだと考えている。

シーズン2 第2回目は7月15日(木)20時から
センジュ出版Facebookページ上でライブ配信し、アーカイブも残る。
著者と編集者との対話を垣間見てほしい。

そして、センジュ出版に自身の書籍の編集を依頼したいとお考えの方は、
どうぞこちらへ。
経営者向けのフォームになっているが、もちろんどなたでも記入可能。


あなたの覚悟はあなたの本となって、未来のあなたと未来の世界を変える。
かもしれない。


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