中退忘備録

今時の大学生は入学前から友達関係を作っていて、そこに乗り遅れたら終わり。
入学半年前から#○○大生と繋がりたいタグで繋がったし、入学式でTwitterで繋がった人と会った。だがそれっきりだった。
隣の人に話しかけた。サークルに入った。だが友達は1人もできなかった。

ある授業で山月記を扱った。山月記は高校の国語の教科書に乗っていたらしく、授業は大いに盛り上がった。
だけど私は分からなかった。通信制だったから教わってなかった。
ここで私は知った。ああ私は世間から除け者にされた存在なんだなと。

私は鬱病が加速して大学を中退し、通信制短期大学に転校する決断をした。
中退を決めてからは多少気が楽になった。転校先で単位にならない学科授業(友達同士が多くぼっちを実感させられる)に出なくていいからだ。

だが大学が楽になっても、自己嫌悪は更に悪化していった。

私にとって特別な人が「続けられない人間は駄目」という価値観を持っていたことを知ったからだ。

自分が嫌で仕方なかった。私だって続けられる人間になりたかった。だけど無理だったんだ。私は社会から弾かれた存在でその存在が普通みたいに生きるなんて無理だったんだ。

もう嫌だ。自分が醜くて嫌だ。
こんな醜い存在生きていないほうがいいんだ。
「続けられない人間は駄目」その言葉で私が駄目だということが痛いほど感じる私は生きてる価値がないって。

その人は私に自己肯定感を持ってと言ったけれど、成功体験が何一つ無い状態で自己肯定感を育めますか?
メンヘラ行為が駄目って言われたけど、メンヘラの元を断てる程の力は私にはありません。
私はこの普通から弾かれた世界の中で生きなければならないのです。だから普通の人になれないことを許してください。
私は精一杯頑張っているので、これ以上は無理です。
自己肯定感を上げて欲しいならお褒めの言葉を下さい。私の駄目な部分が気にならないぐらいの精一杯の褒めを下さい。
鬱に対抗できる武器、それは褒め言葉だと思っているから、ここ直してとかそういう言葉よりもここがすごいよって言ってほしいな。まあ私に褒められるほどのものなんてないから無理だけどさ。

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