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東京都議選2人区の動向をまとめて,2021年【2021.2.2追記】

選挙ジャパン代表おかたかしです。

今年は東京の大型選挙、東京都議会議員選挙が夏にあります(投票日7月4日)。過去の分析をいたしまして、大胆に予測します!

定数4以上の選挙区は個別にnoteしまして、定数3の選挙区はまとめてnoteしました。

今回は定数2の選挙区をまとめて解説。

定数2の選挙区はどちら?

港区、文京区、台東区、渋谷区、荒川区、立川市、三鷹市、府中市、小平市、日野市、西東京市、西多摩(福生市、羽村市、あきる野市、西多摩郡)、南多摩(多摩市、稲城市)、北多摩第二(国分寺市、国立市)、北多摩第四(清瀬市、東久留米市)

以上の15選挙区。

国政与党と野党第1党で1議席を分け合いがちなのが、2人区です。とはいえ、ところどころで波乱は生じます。

過去の都議選2人区の結果

2009年は国政で民主党政権誕生の直前で自民党に逆風でありまして、
荒川区が民主・公明、
北多摩第二(国分寺市、国立市)が民主・生活者ネット
以上の2選挙区で自民党が議席を失いました。

2013年は自民党が復活したことに加えて、野党第三極(みんな・維新・生活の党)の擁立も活発だったので民主党が劣勢。
港区は自民2議席、
文京区は自民・共産、
渋谷区は自民・無所属(民主の公認争いに敗れた大津ひろこが復活)、
荒川区は自民・公明、
南多摩(多摩市、稲城市)は自民・維新、
北多摩第二(国分寺市、国立市)は自民・生活者ネット、
以上の6選挙区で民主党が議席を失いました。

2017年は前年に知事就任した小池旋風の中で都民ファーストが推薦候補も含めて積極的に候補者擁立した結果、
台東区、渋谷区、府中市、西東京市、南多摩(多摩市、稲城市)の5選挙区で都民ファーストが2議席独占。
都民ファーストが議席独占できなくても、以下の4選挙区では自民党が議席を失いました。
荒川区は都民・公明、
三鷹市は都民・民進、
北多摩第二(国分寺市、国立市)は都民・生活者ネット、
北多摩第四(清瀬市、東久留米市)は都民・共産

第1党:第2党で、
15:15のイーブンとなるところを、
20:6として、14もの議席差を獲得したのは刮目です。

今回2021年は今のところ自民党が第1党の流れですが、結果はどうなるでしょう。

2021年都議選2人区の候補者の動向

自民党が優勢といいつつも、まだ自民党の候補者が擁立できていない選挙区もあります。各選挙区の候補者の動向は下記のとおりです。

港区

都民ファーストの会
入江のぶこ(1期)フジテレビ社員

自民党
菅野弘一(2期)区議4期

民主系
大塚たかあき(元職・3期)大塚雄司衆議院議員秘書。都議選に向けて政治活動継続中であるが、特に政党公認は得ていない。

共産党
野口ひろき(新人)

文京区

都民ファーストの会
増子ひろき(3期)区議2期 

自民党
中屋文孝(4期)

共産党
福手ゆう子(新人)区議1期

台東区

都民ファーストの会
保坂まさひろ(1期)区議1期
中山ひろゆき(2期)
都民ファーストは、現職2人。どちらも、もと国会議員を父に持ち地盤がありまして、引くに引けない争いです。

自民党
鈴木純(新人)区議3期

渋谷区

都民ファーストの会
龍円あいり(1期)テレビ朝日アナウンサー
大津ひろこ(5期)は公認が出ておらず不出馬か。

自民党
前田和茂(元職・1期)区議4期

立憲民主党
中田たかし(新人)区議1期

荒川区

都民ファーストの会
たきぐち学(2期)区議1期

自民党
﨑山知尚(元職・2期)区議4期

公明党
慶野信一(1期)

立憲民主
山川裕菜(新人)司法書士【2021.2.2追記】

立川市

都民ファーストの会
増田一郎(1期)は公認が出ておらず不出馬か。

自民党
清水孝治(2期)市議4期

立憲民主
酒井だいし(4期)市議2期、行政書士。2019年の立川市長選挙で野党候補として惜敗。【2021.2.2追記】

三鷹市

都民ファーストの会
山田ひろし(1期)弁護士

自民党
加藤浩司(新人)市議3期

立憲民主党
中村ひろし(3期)市議2期、行政書士

府中市

都民ファーストの会
小山くにひこ(3期)市議2期。

自民党
鈴木錦治(元職・1期)市議2期

小平市

都民ファーストの会
佐野 郁夫(1期)市議4期は公認が出ておらず、4月の市長選挙へ転出か?

自民党
高橋信博(4期)【2021.2.2追記】

立憲民主
竹井庸子(新人)市議2期【2021.2.2追記】

日野市

都民ファーストの会
菅原直志(1期)市議6期

自民党
西野正人(1期)2020年補選で当選、市議4期

共産党
清水とし子(新人)区議5期

西東京市

都民ファーストの会
桐山ひとみ(1期)市議3期
石毛茂(4期)市議6期、住職。まだ公認が出ておらず、政党の鞍替えを図るか。【追記】2月16日付、都民ファースト除名処分。市長選挙で野党系候補を応援したのが理由。68歳の御大は立憲民主から立候補か?それともご長男で小平市議をつとめた石毛航太郎が立憲民主党で立候補か?

自民党
濱中義豊(新人)市議3期

西多摩(福生市、羽村市、あきる野市、西多摩郡)

都民ファーストの会
清水やすこ(1期)国税局出身税理士

自民党
田村利光(1期)会社社長

南多摩(多摩市、稲城市)

都民ファーストの会
石川良一(2期)稲城市長
齋藤礼伊奈(1期)歌手。齋藤礼伊奈はすでに都民ファーストを離党して無所属。

自民党
小礒明(元職・5期)

北多摩第二(国分寺市、国立市)

都民ファーストの会
岡本こうき(1期)弁護士

自民党
本橋巧(新人)国分寺市議3期

生活者ネットワーク
岩永康代(新人)国分寺市議3期、生活者ネット唯一の現職・山内玲子(3期)の後継【2021.2.2追記】

国民民主
興津秀憲(元・1期)【2021.2.2追記】

北多摩第四(清瀬市、東久留米市)

都民ファーストの会
細谷しょうこ(1期)東久留米市議

自民党
渋谷信之(新人)清瀬市議6期

共産党
原のり子(1期)東久留米市議

選挙結果を大胆予測

国政与党と野党第1党で1議席を分け合いがちなのが、2人区といいつつも、立憲民主党が候補者を現時点で擁立しているのは、15選挙区中、2つにとどまります。
本来、国政の野党第1党である立憲民主党が積極的に候補者擁立して、着実に議席を確保するべきところです。4年前に民主系から都民ファーストに根こそぎ議員が移籍してしまいました。人間関係のある都民ファースト現職に対抗馬を立て難い、そもそも支持基盤が重なりすぎる、といったこともあり不戦敗が多数発生しそうです。

そんな状況での選挙結果の予測は大胆すぎて、お金をいただくのが恐縮ですが、それでも著者を支援しようという方は、ご購入いただいて、著者のつぶやきにお付き合いください。

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