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明智が妻の「黒髪伝説」

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 明智光秀の妻は、夫の窮地に髪を切ってエクステ(付け毛)専門店に売り、そのお金で夫・明智光秀を助けたそうです。

 一度にどれだけ、何回に分けて切ったのかは知りませんが、称名寺の「黒髪伝説」では、
①称念寺の住職が、朝倉義景の家臣を呼んでの連歌の会の時に切って売った。おかげで朝倉義景への仕官がかなった。
②汁講(来客は各自飯を持参し、主人は汁だけを振る舞う会食)の時に切って売り、来客をもてなした。
③「御幸塚の戦い」の勝利祝賀として、明智屋敷で開かれた連歌の会の時に切って売った。
④その後、何度も、薬代や生活費のために切って売った。
ということですが、

八功舎徳水『絵本豊臣勲功記』(全9編90巻)では、

「明智が妻、緑髪を夫が客中の窮苦を幇助」

つまり、髪を切って諸国武者修行中の夫の2~3日分の食費に充てたとしています。

何度も切っているので、黒鉄ヒロシ氏は、「アムブラス症候群(多毛症)」であったとしています(PHP『光秀公記』pp.46-47)。まぁ、「オオカミ男症候群」ではないでしょう。1度に切らずに、『絵本豊臣勲功記』の絵にある程度、少しずつ切ったのでしょう。

※『絵本豊臣勲功記』2-7「新公方在朝倉家御元服属明智出姓」

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