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楽天応援団問題 応援歌一部復活は全て球団の戦略だった?

私のツイッターをフォローしてくださってる方はご存知かと思いますが、プロ野球の応援歌が大好きなんです。なのでこの問題が話題になった時にnoteを書こうかどうか迷いました。その時は大して書くことも思い浮かばなかったので遠慮しておいたのですが、この前ふと、ある意見を思いついたので、それ流れで書きたいと思います。

そもそも何が問題なの?

応援団の変更・排除はこれまでも何度か起こっています。しかし、それらの大半は反社会的勢力、所謂暴力団との関係性が指摘され、それらの排除を目指すNPB・球団が手を組んで私設応援団に応援の許可を与えない、球場への出入り禁止などの処分を下した結果、応援団が変更になる等の事例が殆どでした。近年では阪神や中日の応援団がこれにあたり、当時使用されていた応援歌は事実上演奏することが不可能となっています。ロッテの応援団交代は暴力団関連ではありませんが、あれはフロント批判を繰り返した末の処分であり(詳しいことは割愛)、今回のケースとは全く異なります。しかし、今回の楽天応援団にはそのような事実は現状公表されておらず、球団・フロントの意向のみによって変更されたのではないかと推測されます。阪神・中日・ロッテのような場合であれば致し方ない処分という意見も出るでしょうが、今回はそのような状況ではありません。その為、楽天ファンの方からすれば、ファンの意見を無視した親会社の身勝手な都合により、勝手に応援団が変更になってしまったということで、今回のような問題に繋がったのではないかと考えています。

楽天応援団という存在

どのチームの応援団にも少なからず乗り越えてきたものがあることでしょう。しかし、楽天応援団にはその中でも特別なものを乗り越えてきています。それは3.11です。数多く楽天ファンの方々が仰っていたのですが、楽天応援団は球団設立直後の弱小球団だった頃の時代から、3.11を乗り越えて田中将大投手の神懸かり的な活躍により日本一を勝ち取った2013年、そして2018年に至るまで数多くの苦楽を共にしてきた「同志」だったはずです。その同志が奪われたこと。楽天ファンの方々にとっては我々が想像する以上にショックだったと推測されます。

一部復活まで全て球団の戦略説

ここからが本題なのですが、皆さんはドア・イン・ザ・フェイスという言葉をご存知でしょうか?これは交渉術の一種であり、要求水準の落差を利用した交渉術です。譲歩的要請法ともよばれ、依頼や交渉の際、最初に難度の高い要求を出して相手に一旦拒否させておき、それから徐々に要求水準を下げていく話法のことで、先立つ要求を目くらましにして、最終的にこちらの最も望ましい要求を承諾するよう相手を導くというテクニックです。

例えば、あなたが1万円程度の物が欲しいと仮定します。何でもいいです。ゲームでも服でも。そこで最初は10万円の〜が欲しい!と到底受け入れてもらえないような提案をします。相手は断るでしょう。そこから徐々に条件を下げていき、結果的に最初から欲しかった1万円の物をゲットする。これがドア・イン・ザ・フェイスというテクニックです。最初から1万円の物が欲しいと言うのも正直でいいのですが、相手からすれば急に欲しいものを要求して「1万円かぁ」と思われるより、「10万円に比べれば‥」とでは買ってくれる可能性が違いますよね?それが狙いです。
一見、今回の件とは全く無関係に見えますが、これが今回の一連の問題で用いられたのではないか、というのが私の意見です。
どういうことか説明しましょう。

このテクニックにおいて、最初に行われるのは承認が難しい要求。今回だと

全ての応援歌を廃止し一新する

という要求。これは承認するの正直厳しいですよね?では次に何が行われるのか。

一部の応援歌の廃止(復活)

というランクを下げた要求。これが今回の楽天の応援団問題で用いられたドア・イン・ザ・フェイスのテクニックではないかと考えています。到底無理な要求→そこからランクを落とした要求。流れ的にはピッタリですよね?
上でも例にあげた阪神・中日・ロッテの旧応援歌(以前の応援団で作成された応援歌)は現在ほとんど使用されることはありません。引退試合でごく稀に使用される程度です。復活の声が根強いにも関わらず。我々が考えている以上に応援歌の問題は複雑でややこしいのです。他球団が何年もかけて議論している話題が、たった2週間程度で全廃止→ファンの批判の声があって一部復活ってあまりにもスムーズにいきすぎてませんか?自分は応援歌好きとしてこの流れにかなりの違和感を覚えました。実際一部復活報道が出た後から少しばかり批判ムードが落ち着いたような気がしませんか?完全に鎮火されたとは言い難いですが。これがもし最初から「〇〇選手と〇〇選手の応援歌を廃止して変更します!」のみのアナウンスだったとしたらおそらく批判の声が収まることは無かったでしょう。

今回は楽天応援団について自分の意見を書いてみました。考え過ぎかもしれませんが、スムーズに事が進み過ぎたのが逆に違和感を覚える結果となりました。あくまで推論に過ぎませんので、「そういう考えもあるんだな」くらいに考えて貰えると嬉しいです。ファンの皆さんが楽しく応援できる環境が一番ですからね。

#楽天応援団 #応援歌好き #ドアインザフェイス

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