株式会社仙霊のロゴ検討中。

今、ぬえさんと会社のロゴを作っている。
ぬえさんに仙霊茶のスタートアップの相談をした際に立ち上がったのが
会社ロゴの設定。
「仙霊茶」のロゴ、現行のもあるし、仙霊茶復活のための事業組合が発足した際に
大学生が素案を書き、デザイナーさんがまとめたのが今のロゴだった。
特に不満もなかったし、作ってくれた学生やまとめてくれたデザイナーさんの事を考えると差し替えもどうかな。。と思っていたが変えようと思う。

現行ロゴは「仙霊茶」だが、
元来ついた名は「仙霊」。今後、お茶以外もこの地から発信したいと思っていたし
「茶」を取り除いた「仙霊」[SENREI]に改名はしたいと思っていた。

松倉くんも変えたそう。(はっきりとは言ってないが、言外に)
それに、そういう事を期待して、松倉くんと組んだのではないか。と思い直し、
「親が名を付ける」ように、
一個くらい自分の我を通してもいいだろう。と思い至った。

作っている。というと、なんだか自分も会議室で「ふむふむ」
とか言いながらロゴ案眺めてあーだこーだ言ってそうだが、
今のところはまだそんな感じではない。

自分の「あわい」を伝えたところで時間が止まっていたが、
この間松倉くんから「ロゴ案、テンション上がって6案ももらっちゃいました」
とPDFが。

おおおー。と眺める。
自分の中で概念が具現化してなかったもの
「んーどんなのくるかなー。こんな感じ?」
と、「こんな」が自分の頭の中でアメーバのようにうにょうにょしてたのが
実際に「案」として上がってくると、途端にはっきりとした鮮明さを持つ。

そしてものすごい洗練されている!
プロから言わせるとそりゃそうなのかもしれないが
なんで素人の自分がそれを見て一眼で「洗練されている」とわかるのか。
デザインは不思議。

そして、具体性を持って出てきたロゴを眺めてくると
自分の中に「あわい」と共に、入れたい視点がある事に気づいた。
というか、デザイン案の中に入ってた。

それは「農業と、天体」という事。

脱サラしたばかりの頃、頼って移住した高校の同級生、「ありがとんぼ農園」の岡村康平。
おかへー(と呼んでいる)に一年目、よく勉強会や講演会に連れて行ってもらった。
主に自然栽培を中心とした勉強会は、慣行農法や有機栽培のように
「田畑に何を入れるか」
という視点は無く(そりゃそうだ)
「田畑の何を観察すべきか」
という視点中心の話になる。

農薬・肥料を使わないとなると「やる事あるの?」と聞かれたりするが
(そして自分もそう思っていたが)
実際はめちゃくちゃある。
畑をトラクターで起すのはいつがいいのか、
その際のトラクターの爪はどういう回転数で地面を耕すべきか(土塊の大きさが変わる)
いつ種をまくのか。種はどのくらいの間隔でまくのか
畝はどんな幅で立てるのか。
地温を上げるために、マルチを張るのか、張らないのか
マルチは透明がいいのか、黒がいいのか
畝が乾かないように、敷きわらをするのか、しないのか
水はけが悪い場合、良すぎる場合、どういうアプローチでそれを制御するのか。
間引きはどのくらいの間隔でやるのがいいのか。

慣行農法はマニュアルがある。
自然栽培は、畑に有機無機問わず、化学的なアプローチをしないが
物理的なアプローチはみんなそれぞれの経験値がある。
そして、化学アプローチがないということは
その土地の性質や地の利を十分に活かさないといけない。

と、知ったような語りをしても、
もちろんど素人なのでわかるはずもなく、
おかへーのいう事を聞いて素直にやってたのだが(サボりなので呆れられてた)
これからはある程度、自分自身でその経験を積んでいかなくてはならない。

マニュアルのない、無農薬無施肥の農法は
「その行為が正解であったかどうか」を見極めるには
各々が結果を、過程をよく観察する必要がある。
他の土地の結果はあくまで参考にしかならない。
慣行農法だって実はそうだが、ある程度は一般化されている。

自然栽培で豊かな知見を持つ人たちは、
「何を観察すれば良いのか」を教えてくれた。

講演会や勉強会で話す人々で「これは大事な事を話してるぞ」
と感じる人達は、皆、観察の対象に「天文」も含まれると話した。

特に、もう名前を忘れてしまったが「奇跡の植木屋さん」だったか何だったか
の講演に行った時に「月の満ち欠けで河川が逆流することがある」と。
「だから、月の動きと水の動きは大きく連動しているし、そこに植物が影響されないわけがない」
と。

そんな折に、「地球歴」というカレンダーの存在を知るのだけれども。
長くなったのでその話はまた今度。

太陽と月と地球と。そのあわいで揺らぐ人間とお茶。
そんな事をロゴに込めれたらいいなあーー。

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