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特別寄稿最終章 7 「EATALYへ」

[Sleep No More]への期待が高まっていただけに、コンセプトは面白いのに行われている芝居やその演出がゆるすぎてオジキは後半壁にもたれかかってため息。ついに「出口はどっちですか?」を連発、やっとの思いで外に出れた時、拷問から解放されたように心の底からホッとした。

Sleep No moreの手に押すスタンプ

Manry 曰く、

「やっぱり見終わった後にハッピーなんがあたしは好きやわ」

デビルオジキ曰く、

「と言うよりもNYUの演劇科の学生アルバイトですか? だよこのレベルじゃ。芝居のできないど素人に芝居をさせちゃいけない。演出も、ああ、俺が手伝ってあげれば助言の一つもできたのに、、、、(と悔しがる)」

「あんた、昔から変わらへんなあ。(呆れ顔)」

憤るSenryにManry は「まあまあ」と失笑した。ヒカルは手元でリサーチ、

「マクベスか、物語の土台は。曖昧やったなあ、、、」

「ま、でも好きな人は好きなんちゃうん? あたし怖かったわ」

と言うManryにまだSenryは追い討ち。

「いや、そう言う次元じゃなく、あれだけの立派なホテルというスペースがあるならばもっと気の利いた演出ができたはず。例えば氷で手を冷やした金髪の女がスッと通り過ぎる間際に手に握るとか。小さな子供たちが輪になってLondon Bridge is falling downを歌っているとか。ずっとテーブルで著作を書いている変な男とサーブする女中との表情を変えないミリ単位の動きのやり取りとか。色々もっともっともっと考えれば面白くて気色の悪いゾッとするような芝居の設定ができたはず。残念!」

舞台になったホテルのはす向かいでトイレを借りたことをきっかけに、そこで3人は晩御飯のイタリアン。こっちの方が1000倍楽しかった。

あーだこーだ語り明かすのも観劇後の楽しみ

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