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「だから僕は人間辞めました」について

初めましての方は初めまして、棺桶で寝ている人外Sen†Sationalと申します。

オリジナル曲「だから僕は人間辞めました」をさらに楽しんでいただく為にMVの解説や経緯、エントリーシートの中身などを公開致します。


①梨本うい様から楽曲提供に至った経緯


この楽曲は #私を布教して というアプリ(サービス終了済み)内イベント、Listen to # me にて予選を通過し、最終審査6名(イベントランキング1~5位+推薦枠1名)の中から選ばれた1人に梨本うい様から楽曲提供、MV、レコーディング立ち会いなどのプロデュースが受けられるというもので出来た作品です。

(この詳細を概要欄に載せなかったのはこのアプリがサービス終了しているためです…)

初めてこの曲を見てくださっている方は驚いたと思いますが、このような豪華なクリエイターの方々に僕が楽曲づくりをしていただけたのはこのきっかけからです。

ただイベントをやっていたから参加した。上位になりたかった。というような目標ではなく。僕はどうしても昔心打たれた梨本ういに曲を書いてもらいたいの一心でイベントに参加しました。
のちに出てくる内容ではあるのですが10年以上前に何もかもやる気がない時期「死にたがり」を聞きまくっていて。学生時代バンドで何曲か梨本さんの曲を演奏したこともありました。

その梨本さんにオーディションで選んでもらったんだなと思うと執筆しながら涙流しそうなくらい嬉しいです。

オーディション入賞時に頂いたコメント


②応援してくださった方へ


まず、大好きな梨本うい様に楽曲を作ってもらうという夢を叶えさせてくれた全ての方々に感謝を申し上げます。

予選の時点でサポートしてくれたS†S教徒や周りの活動者さん、
5位入賞をギリギリで逃した後(6位でした)、推薦枠で投票してくれた全ての方、
オーディションの音源やエントリーシートの相談に乗ってくれた想ノ巣くん、お暇さん、「イート」(オーディション提出曲)似合いそうって言ってくれたキチ子、提出超ギリギリまで音源テイク詰めまくって最後までワガママ聴いてくれたMIXのあまぎえるさん
応援してくれた全ての方、本当にありがとうございます。


③ 「だから僕は人間辞めました」に込めた思い


Sen†Sationalというモノを説明しようとするととても長くなるのですが
僕は簡単にいうと「吸血鬼」や「人喰い」などをイメージした人外です。
名前の由来は英語「sensational」(訳:興味や関心を強く引き付ける様・扇情的な様)からとっており、「人々の興味を惹きつける表現をしたい、自分の感情で人を揺さぶりたい。」という思いからつけています

エントリーシートにとっても長文で書いて説明したのですが、これが一部抜粋です。さらっと読んでみてください。

人外と言い、明確に「堕天使」や「悪魔」などと言っていないので、パッとイメージがつかないとは思いますが人間以外の"ナニカ"として活動をしています。
日々どのように聴き手に伝えるか、どうやったら面白いか考えながら配信活動やSNSの使用を心がけています。
また、リスナー様をS†S教徒と呼び、晩餐と表現しています。これは少し狂気的ではありますが、食べてしまう程の愛があると伝えるためです。

これだけ聞くと厨二っぽく感じるとは思いますがこのキャラクターになるにあたって裏がありました。

梨本さんに提出したエントリーシートより

とにかく具体的な名詞のない複雑な種別であることの説明を毎回しています。
なぜなら僕自身が本当にすごく複雑だから

この自己紹介一番最後に裏があるという説明をしているのですが、ここからが重要です。
これが今回一番僕が表現したかった内容です。

人間誰しも生きづらさを感じながらこの社会で生きていると思います。
もちろんそれは幅広く、「社会から見た自分」と「自分から見た自分」の違い、元々の自身の特徴による精神的苦痛、性的マイノリティなど本当に沢山あると思います。
私自身それを感じてきて、どうやったら自分らしく居られるか、みんなが楽しんでくれてかつ、自身を伝えることが出来るかを考えてこのようなキャラクターになりました。

梨本さんに提出したエントリーシートより

そして
「私のキャラクターやこの思いを直接的ではなくとも音楽として表現したいと思っているので、是非梨本さんにお力を貸していただきたいです。」
と続けました。

入賞後の打ち合わせでは伝えたいこととして
・「僕は僕だから種族とか性別とか関係ないので既成概念で縛らないでくれ」という感情がわかる曲にして欲しい
・「僕の歌を聴いて感じた自分の感情を大事にして欲しい」
・「自分の持ったこだわりは貫き通して欲しい」(自分らしさを忘れないで欲しい)
と説明しています。

僕は人間以外になれば自分の特徴や性別に囚われない、価値観を否定されないと思って人外になりました。
本来は行動型ではなく、人のことを考えて やって欲しいことや言いたいことをあまり口にできないタイプでした。でもSen†Sationalは思い切って発言するタイプです。

「社会から見た自分」と「自分から見た自分」の違い、元々の自身の特徴による精神的苦痛、性的マイノリティ
全てにおいて、僕は自分がよくわかりませんでした。
「わかんないけどなんかやだ」
という感情をよく感じていました。

大きく込められている思いはこのようなものです。


④MVに登場する人物、関連歌ってみた作品の意味

ここからMVに登場する人物の詳細について話しますが、
Sen†Sational以外の一般的に男性っぽく見える方を「なりたかった姿」
女性っぽく見える方を「周囲に形成された姿」
と呼びます。

「なりたかった姿」
ややこしいのですが「なりたかった姿」は僕が幼少期「まず初めに憧れた姿」であって、実は結局なってみても、やりたいこととは少し違ったんです。

僕はインターネット廃人だったので小学生〜中学生くらいで初めてインターネットで衣類を買った時、白衣を購入しました。
べつに家の中で着てただけだし本人の自由だと思うのですが、周りの友人には変だねって言われました。
そして白髪(銀髪)かっこいいと思ってインターネットでは白衣白髪メガネのキャラクターになってみました。でもなんか違うなって思って、いつの日か半分半分のアイコンになってたのです。

「だから僕は人間辞めました」MVより サンプルイラスト:YMさん


「周囲に形成された姿」
これもややこしいのですが、僕は周囲に形成された姿に関しては悪いイメージも良いイメージも両方持っています。
たぶん嫌だったんでしょって思ってる方もいると思うのですが、別にやではないんです。
「なりたかった姿」で半分半分のアイコンになってたという話をしましたが、僕の片割れ、半分はこの「周囲に形成された姿」でした。

「だから僕は人間辞めました」MVより サンプルイラスト:YMさん  

そして問題なのが「なりたかった姿」も「周囲に形成された姿」も僕のなりたいものとは違ったことです。

詳しくはひとつひとつの関連曲ストーリーに沿ってご説明します。


【関連歌ってみた、人間を辞めるまでのストーリーについて】

[ 1 ] 「生きる」について

これは小学生〜中学生時代の僕をさしています。
学生時代の僕はとにかく自分探しをしていました、多分人間みんなそうだと思うのですが。
その中で「これかも?」とやっていったり「こういうのどう?」と周りに言われたり…
ただ、この時ありがちなのですが大人ってだいたい「失敗する例」とか「一般論」を最初に話してくるんですよね。僕は割とというかとっても聞き分けの良い子供だったので、「諦める」という感情を幼いながら強めに理解していたんです。
それが今後の人生の足枷になるとも知らずに。

でも知らぬ間に身体に異変が出始めて。
心因性の関節痛が体中に出て酷いと動けなくなって担架で運ばれたり。
そして学校を休むようになりました。

結構僕の表現したい感情があるなと思って、この曲を関連ストーリーとしてお借りし、歌いました。


[ 2 ]「ハッピーエンドが聴こえない」について

この曲では中学生後半〜大人になるにつれての僕をさしています。
僕が好きになった人や物は包み隠して、全て「普通」に限りなく近づくための努力をして生きていた時の話です。
その頃の僕は休むだけ休んだので振り切って普通を目指そうとしました。
ただ歌詞にもある通り、
「この世界の監督が 神様が 意地悪だ ずっとずっと踊らされて そのうちちぎれ飛んでしまうな」
というように結局僕は普通ですらもいられなかったのです、終わりが見えない偽りの毎日に苦しさを感じながら日々を過ごしていました。

歌詞の一人称はすべて「私」
でもMVのイラストで泣いているのは「本当になりたかった自分」です。この時点ではまだなりたいモノに気づいてないのですが。


「ハッピーエンドが聴こえない」はボカロPでありリスナーとしても聴きに来てくださるK-sukelemonさんとのコラボ作品です。

K-sukelemonさんには「Sen†Sationalのこのような歌声も聞いてみたい」と言っていただき、コラボであるのに僕に寄り添った「オーダーメード」の作品を作っていただくこととなり、梨本さんに提出したエントリーシートに近しいものを提出しました。
もちろんそれもあり、この曲を関連ストーリーとしてお借りしました。


[ 3 ]「狂う獣」について

これは普通を目指している自分が「Sen†Sational」に気づき始める様子を表しています。
この時期自分の先天的な特徴で普通になれないんじゃないかとか、このまま死んだほうがとか考えて生きる希望が正直なくなっていました。
でも生きたいって気持ちはあったので
またやりたいことを探し求めて「あれをやりたい」というのを発言するようになっていました。
でも周りに「やりたいとかやるとか言って全然やってないじゃん」と言われ

「やりたいって言ってたのに自分でやらないことを選んでたんだ」
と気づきました。
それがSen†Sationalにつながってきます。

僕は「常識の枠(既に存在しているモノやコトバ)にはまっていて、自分に当てはまるモノ」を探してたのですが、別にそうじゃなくていいかとやっとそこで割り切ったのです。

そこで「普通を目指していた自分」と「なりたい自分」が闘って最終的にSen†Sational(僕自身)が僕に声をかけるのを表現したく、この曲を関連ストーリーとしてお借りしました。


だから僕は人間辞めました。


⑤クラウドファンディング支援者様紹介

楽曲公開にあたり、クラウドファンディングで楽曲広告費を募りましたところ
たくさんの方に支援していただきました。本当にありがとうございます。

・VER
・ころろん
・ゴロー
・あまぎえる
・らっきー
・bugman
・おず
・ゆかか
・りんご(いもこ)
・Real黒(りー)
・ロシー
・ちゃい
・アレイ
・ぴよ
・あくむ
・しゃる
・ふー
(敬称略)

+紹介不要の申し出をした方2名

すべて楽曲の広告、今後の動画作成など(リンク先記載内容の用途)に使わせていただきます。
いつもありがとう。

⑥この楽曲を公開した今後の目標とまとめ

Sen†Sationalの現在掲げている目標は

・1000人以上規模のワンマンライブをすること
・メジャーアーティストとしてタイアップ曲を担当すること
です。
そしてこの「だから僕は人間辞めました」がこの目標の1歩になるように全力を尽くしました。
僕が目標に近づいていくところを今後あなたにもぜひ見守っていただきたいです。

最後に、
長い文でしたが、最後までお読みいただきありがとうございます。
あなたが自分らしく生きられますように。

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