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自然派と不自然派のあいだ - オーガニックのお話

オーガニックが好き。

気持ちがいいから。矛盾がないから。


野菜はぜったいオーガニックと、決めていました。

できれば、無肥料無農薬の、自然栽培。なければ有機栽培。

多少状態が悪くても、慣行栽培(農薬と化学肥料を使用)よりはましだ。

スーパーの野菜?!怖い怖い、とんでもない。


とまあ、ストイックにやっていた頃がありました。


でもね、

たまにスーパーの野菜でも、「おいしそう〜」って思うときがあって。

だがしかし、認めるわけにはいかない。

なんてったって、

スーパーの野菜は、安全じゃないし、からだに悪いし、おいしくない!

オーガニックは安全で、からだにいいから、こころにもいいもの!

なのだから。


そう、オーガニック派は自分を正当化するために、

心から純粋に出た「おいしそう」という気持ちを

「いや、気のせいだ」と無視する必要がありました。


あるとき、ついに、スーパーで野菜を買わざるを得ない機会があり、

しぶしぶ買ったんですよ。

そしたら、思いのほか、とってもおいしかった。

あれ。

・・・


ストイックって面白い。ただ、よかれと思っていたことが実際には、

柔軟性を欠く見方をしていたりするもの。

自分の感情に逆らうほど、不自然なことはないのにね、

自然派のつもりが、無意識のうちに不自然派になっていた(汗)。


今は、

もちろん、オーガニックのお野菜大好きだけど、

スーパーの野菜も食べるようになりました。

(ただし、めっちゃ洗うし、めっちゃ茹でるけど。)




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