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記憶の中の香り - 5感・嗅覚の話

とある場所へ向かうために、電車に乗っている。

目の前から、ふんわりと優しい香りが漂ってきた。目の角度を少し上げて見ると、水色のシャツを着ている男性がいる。ふんわりした香りは水色のシャツから流れてきていたんだ。

香りは想像力を刺激して映像へと変わっていく。青空の下で洗濯物が風に乗って揺れているのを思い出させてくれる。ぽかぽか陽気のあたたかい温度さえも感じられるようだ。

香りは過去の記憶を蘇らせるっていうじゃない?

苦い思い出をふつふつと呼び覚ましてくれる、懐かしい香水を見つけるたびに、あの頃の自分に「あなたが好きな香りを選びなよ。わがままは罪じゃないから」と優しく語りかけてあげたくなる。

「最後のキスは タバコの flavor がした ニガくてせつない香り」

宇多田ヒカルさんは、この曲を世に出す前にどんな恋をしたのだろうとドキドキしながら、無くなりかけた香水瓶をひとり眺めています。

♠今日のタロットカード♣
Page of Cups - カップのペイジ
直感と遊び、想像と戯れる。小さな閃きが、大きなリアルへの鍵となる。
(子供の頃はどんな遊びに夢中でしたか? わたしは、ゲームボーイにファミコンに、コンピューター大好き少女でした)

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