あやみ

同性の先生に恋をしたお話を、昔から遡って書き残したいと思います。 叶わぬ恋をしている人…

あやみ

同性の先生に恋をしたお話を、昔から遡って書き残したいと思います。 叶わぬ恋をしている人の参考になることも書けたらいいな。

マガジン

最近の記事

33

先生との間接キスで、私の気持ちは膨れ上がり、また元に戻ってしまいました。だから私はあえて、先生に会いに行くのをやめて、自分の気持ちをコントロールしようとしました。私は、先生の気持ちを察しすぎていることに気付いたのです。 けれど今思うと、あの時先生のライブに行っていれば良かったと少し後悔しています。まさかこんな日々が訪れようとは誰も思っていませんでした。(過去から遡り、やっと現在に追いつきました) 先生とは会いたくても会えない状況になり、私は先生が心配で何気ないメールをして

    • 32

      先生に期待したくなかったのと、もう一人でもやっていけるような気がしてレッスンを休会し、自ら距離を置きました。しばらくは先生に会わない、連絡も取らない、何もない平穏な日々が続いていたのに、ある日先生からメールが届きました。用も無く先生から連絡が来るのは珍しく、私は相変わらず嬉しくなってしまうのでした。 ある晴れた温かい午後、私は先生にもらったプレゼントと新しい楽器を持って出かけました。新しい服と靴、それに先生へのプレゼントまで用意して張り切っていました。久しぶりでも今まで通り

      • 31

        いつも通りの仕事の後、私は教室に向かいました。少しだけ緊張しながら受付で休会届を書きました。もう一人でも大丈夫かな、私はそう思ったのです。先生には黙っていたので、少し寂しそうでした。 ある日、美容院で気に入らない髪型にされた私はひどく落ち込み、先生にメールをしてしまいました。すると、先生は優しい返信で慰めてくれました。先生はいつも、私が悩みを相談するときちんと答えを返してくれました。先生はいつだって私の味方でいてくれそうな、そんな気がして涙が止まらなくなりました。思い返せば

        • 30

          私はとあるバンドに加入しました。入って間もなく本番が2回あり、限られた時間の中でたくさんの曲をこなしました。慣れないことで大変でしたし、間に合うかどうか不安で必死でやって、本番が無事終わりました。皆さんにも褒めてもらえて、とても自信がつきました。今までだったら自信がなくてできなかったことも、これからはもっと色々なことに挑戦していきたいと思いました。 「今度どこでやるの?私見に行きたい」 私がバンドに加入した話をすると、先生はとても嬉しそうにそう言ってくれました。色々とアド

        マガジン

        • 成長~新しい私
          10本
        • 不安定~空回り
          5本
        • 叶えたい願い
          1本
        • 再会~告白
          7本
        • 仲良くなる~すれ違い
          11本

        記事

          29

          私は、レッスン室で練習しながら先生を待っていると、初めて見るスカーフをした先生が遅れて入ってきました。先生は遅刻してきたにも拘らず謝らなかったので、どうして謝らないんだろう、あれ、なんか今日いつもよりオシャレしてる?と私が頭の中で考えていると、先生は言いました。 「どうしたの?大丈夫?」 怒らせようとしてわざとやったんだ、と私は思いました。今日は先生のお誕生日。そして少し前に喧嘩をしていました。最初はこの日がレッスンではなかったのに、先生の不自然なメールで日程を何度も変え

          28

          「先生ハグして」 「はいはい、大丈夫?」 私は体調が悪くなったのをいいことに先生に甘えると、ちゃんとハグして応えてくれます。先生の顔が見えないので、どんな表情かは分からないけれど。 私は体調不良でバイトも早退してしまい、後日病院に行き、胃カメラの検査を行いました。異常はなかったものの、しばらくは胃の不快が続き、薬で治療しながら、私は運動を始めました。 そんなある日、私は新しいコミュニティに足を踏み入れました。一つ目は、バンドに加入しました。二つ目はセクシャルマイノリテ

          27

          梅雨と夏の変わり目の蒸し暑い日、いつも通りレッスンをして、先生と電車で移動して、二人でご飯を食べて、コンサートに行きました。先生といつも通りだけど久しぶりのお出かけを、私は満喫しました。コンサートが始まるとホールは暗くなり、すぐ隣に先生がいる、私の胸は高鳴りました。 コンサートが終盤に差し掛かかる頃、私は胃の不快を感じ、お手洗いに行きました。不快は収まらず、私は泣く泣く先生にメールを送りました。 「気分が悪くなってしまったので、一人でゆっくり帰ります」 一晩休むと体調は

          26

          私は、先生がピンヒールの靴を履いているのが好きでした。職業柄もあるのかもしれませんが、先生はカジュアルは好まず、フォーマルな服装がほとんどでした。時には上品なジャケットに真っ直ぐなパンツ、大ぶりのアクセサリーとピンヒールのパンプスでバッチリ決まった先生は、外見からして仕事ができる女性そのものという感じで、私の憧れの対象でした。 先生は退院してからしばらくの間、スニーカーを履いていました。先生に似合わない真新しく真っ白なスニーカーは、歩きやすさを重視したものなのでしょう。私は

          25

          仲直りしてもしばらくは、私自身何となく気まずく、ぎこちなさがありました。けれど、先生はレッスンの前日に必ずメールをくれました。今思うとお互いに依存していたのかもしれません。私は、私と先生がこんなに不釣り合いなのに離れられないのは、ツインソウルか何かなのではと考え始めました。ツインソウルはお互いの試練を乗り越えるために再会するそうです。私は、私個人と先生個人の試練がなんとなく分かっていました。私がそれを乗り越えたら先生も変わるかもしれない、そう信じていました。 私はひょんなこ

          24

          その後、レッスンの休会の申し込みをしましたが、タイミングが悪くあとひと月、2回分のレッスンが残る形になってしまいました。このままレッスンを受けずにフェイドアウトすることもできるけれど、お世話になった先生とこのまま終わるのはお互いに気持ちの良いものではないと思い、不本意でも残りのレッスンには行くことにしました。 レッスンに行くと先生は、何故あんなことを言ったのかを丁寧に説明して謝ってくれました。私も先生に謝りましたが、泣いて先生を困らせてしまいました。けれど、仲直りしたらまた

          23

          私はその後も日々の練習やレッスンに励み、たくさん考えたり悩んだりしながら、ゆっくりだけれど確実に先生との仲を深めつつありました。けれど、私は先生の心の扉の隙間を強引に開けようとしていました。私の心はまるで、穴が空いているかのにように満たされることなく、求め続け苦しくなっていきました。 先生はレッスンや演奏活動で多忙の為、プライベートでの二人の時間はほとんどなく、私は前々から寂しさと不満が募っていました。先生が行きたいと言っていた場所に私の方から誘うと忙しいと断られ、ライブに

          難しい恋愛の手助けになるもの

          私の恋愛の場合、同性、歳の差、先生と生徒と障害ばかりで、想いを伝えることすら難しい状況でした。さらに私は恋愛経験が少なく、仲良くなる前に告白(これは事故なのですが)振られるという初っ端から失敗するという恋愛下手でした。もちろん、恋愛の心理テクニック等は有効だとは思いますが、それがお相手に効果があるとは限らず、それ以上にお相手を知ることが重要だと思います。そこで私が参考になったサイトをいくつか紹介したいと思います。

          有料
          100

          難しい恋愛の手助けになるもの

          22

          おそらく、私が先生の生徒になる前から、先生はいつも同じアクセサリーをつけていました。たまに違うものをつけていたかもしれないけれど、私の記憶の中ではいつも、漫画のキャラクターみたいにいつも同じアクセサリーで、それが先生のチャームポイントのようでした。 先生と仲良くなり始めたある日、先生が珍しく違うものをつけていたので、私が可愛いと褒めると、先生はそれから色々なものをつけるようになりました。私が手作りのアクセサリーをあげてからは、先生に会うといつも、それをつけていました。先生に

          21

          先生は、退院してからもしばらくは体調が不安定でした。そのせいで、私との約束がなくなることがあったりと、私も精神的に不安定になりました。その頃の私はまだ自信がなく、もっと先生の気持ちをわかってあげられたらよかったと、今になって思います。 ある夏の暑い日、いつも通りレッスンが終わり帰る間際、私は勇気を振り絞りました。私は先生に歩み寄り、先生の細い身体を、ぎゅっと抱きしめました。しばらくの間、抱きしめていると、先生が呟きました。 「誰か見てるかもしれないよ?」 私は先生と顔を

          20

          先生が退院して療養している間も、会うことができませんでしたが、私は自分のできることをして再会を待ち続けました。そして、先生が復帰して最初のレッスン、先生は猫撫で声のような甘えた声で私の名前を呼びながら教室に入ってきました。私は久しぶりの再会でとても嬉しかったのですが、先生は肉体的にも精神的にも相当なダメージを受けていたようでした。 その何日か後、先生はあからさまに、私にヤキモチを妬かせようとしていました。私が他の人と仲良くするのを見て、先生は私に「ヤキモチを妬いていた」こと

          19

          「これから病院に行くことになりました」 約束していたご飯の、キャンセルのメールが先生から届きました。先生は少し前から体調が悪かったようで、その後数回会えましたが、しばらくして入院してしまいました。 私は先生がすごく心配だったし、力になりたいと思い、先生に色々メールをしました。けれど先生は、私に頼るどころか病気の詳細も教えてくれませんでした。お互いの想いは悲しく、痛々しくすれ違いました。 今は先生の気持ちが良く分かります。先生ほどではないけれど、私も人に頼ないことが多いこ