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性病検査⑤よもやま話

性病検査について調べているうちに見つけた、興味を惹かれたことを書き留めておこうと思います。個別の内容ですので、目次から気になるものを読んでいただけたらうれしいです。。
情報が少なく事実確認できなかったこと、ツイッター等で見聞きしたことなので、そうかもしれないよねぇと話し半分で読んでいただければと思います。


■女風店と性病検査


性病検査費用を一部負担するお店があるそうです。聞いた範囲は5000-8000円だったので、最低限の検査項目のキット代に相当しますので、検査代補助の位置づけという印象を受けました。
また、お店指定の検査キットを割引価格で購入できるという、直接の費用負担以外の方法の場合ありました。
契約しているセラピストさんに検査を義務付けるのに併せ、検査を受ける負担感を減らす取り組みをもうけることで検査実施の実効性を確保する狙いがあるのかもしれません。

風俗店のポータルサイトkaikanは、掲載条件に検査結果を載せるというのがあるようです。結果が載っていない、古い結果のまま更新されないセラピストさんのページがありますので、残念ながらお店任せの緩い運用のようです。

■検査会社の風俗店向けサービス


性病検査結果を管理運用するのに便利な風俗店向けサービスが検査所から提供されています。
☑️店の管理者画面での検査結果一括閲覧
☑️性病検査実施店の証明書や店名入りwebバナー
☑️個人向けの検査実施を証明するカード発行
☑️検査やキット料金のボリュームディスカウント
などの組み合わせです。
お店もセラピストたちの検査結果を直接把握して管理でき、結果の信憑性確保、陽性時の出勤を取り下げる等の対応もしやすいのではと思います。検査実行の証明・保証は利用者の安心材料にもなるので、よいサービスだなと思います。
男性向け風俗店(店舗型)を前提とした内容が多く、女性用風俗店(無店舗型)も同様のサービス内容なのかいまいち分からなかったのと、個別店舗の導入や運用状況については調べても裏付けができないので記事にはしていません。


■性病検査結果共有の新しい手段

⚠️アプリの安全性、個人情報の保護やセキュリティは不明です。サービスの利用をお勧めするものではありません⚠️

性病検査の結果を公表や信憑性について考えているときに見つけて気になったのが『性病検査履歴の匿名共有サービスアプリsafer』です。
サービスプロバイダは、アプリ登録時に本人確認を実施します。アプリユーザーから送られてきた登録情報と検査結果表を照合して本人と判定されれば結果を登録します。
アプリユーザーは見せたい相手が結果を閲覧できるよう、アプリの内の許可申請を利用して設定します。陽性結果は匿名のままアプリ上でつながっている相手に知らされます。
コロナウイルス感染拡大時のアプリのような機能です。
本人であることの保証や匿名性の確保は検査結果にまつわる悩ましいところなので、ニーズに応えるおもしろいサービスだなと思いました。個人情報を扱うのでそのあたりの不安も感じます。(残念ながら、検査における替え玉やサンプルすり替えは依然として防げません。)

noteに記事があるので、興味のある方はお目通しください。(わたしのマガジンにも含めています)


■陰性結果の捉え方とモニタリング

気になっていた陰性の検査結果についての言葉です。
『検査時点で陽性ではなかっただけ』
 ➡️検査後の予約利用で感染しているかも
 ➡️検査で検出可能な量まで増殖していなかったのかも
『検体採取箇所にいなかっただけ』
 ➡️綿棒の触れた箇所以外が感染しているかも
 
検査時点の結果に過ぎないからこそ、次の検査時点までの間隔を適切に設定することでモニタリングとして機能します。
性病には感染から発症するまでの潜伏期間があり、種類により数日単位、数週単位、月単位や年単位もあります。感染機会から病原体が検出可能になるまでの時間を確保しないと、正しい検査結果を得られないこともあります。それらを踏まえ、早期発見・感染拡大防止の目的、コストや検査を受ける負荷を考えると、1か月に一度の定期検査は妥当な頻度に感じました。
また、感染機会になる行為の増加や感染力が高く重篤な症状の梅毒の流行など、状況にあわせて2~3週間に一度の検査に変更するなど、柔軟な対応も必要かもしれません。利用回数の多い回遊派の方はクリニックで検査を受けるときに医師に相談して決めることをお勧めします。

セラピストさんによって性病検査の項目や検査の頻度、結果の共有についての考え方は異なります。考え方が近いと不安を減らせてよいと思います。


■性病に感染するのを防ぐ方法はあるのか


粘膜接触を減らす方法として、粘膜接触なしの性感やプレイをリクエストする、コンドームやデンタルダム、フィンドムを使うなどがあります。

粘膜接触を含む性感やプレイの場合は、
・プレイ前後のうがい薬をつかったうがい
⚠️液体歯磨きとマウスウォッシュとうがい薬は別物です
・Fェラやク○ニの体液や唾液は飲み込まない。垂れ流す。
・最後にトイレで排尿する(尿道に菌を入れない)
人により、
・殺菌抗菌成分を含む薬用石鹸で外陰部を洗う
・セペやインクリアを使用する(膣内から排出する。)
といったハックを見聞きします。諸説ありますが、粘膜を傷めたり、有用な常在菌を減らすので、頻繁な使用や洗浄は避けた方がよいそうです。一方で、うがい・排尿・唾液の排出は多くの方が実践しているハックです。

個人的な経験から、アナルを含むプレイの場合は触る順番や体勢なども気を付けるとよいと思います。下付は膣口とアナルの距離が近いので、液体の流れる方向に注意が必要です。


他には薬による感染予防方法があります。
HIV感染予防薬が知られますが、最近は梅毒・淋病・クラミジアの感染予防薬も取り扱うクリニックが増えたように思います。
内服の方法により、PEP( Post– Exposure Prophylaxis「曝露後予防内服」)とPrEP(Pre-Exposure Prophylaxis「曝露前予防内服」)に分かれ、主な違いは、PEPはHIVに暴露したと考えられる性交渉「後」に服用され、PrEPは性交渉「前」に毎日継続して服用される点です。どちらも医師の指示に従い服用ルールを守る必要があります。
例えば、HIV PEPは針刺し事故の感染予防から始まりましたが、現在は性行為による感染予防にも使われており、感染の可能性のあった機会から、72時間(3日間)以内の服用で、早ければ早いほど予防効果が高いとのことです。アフターピルのようなイメージです。
HIV感染予防薬の予防効果は高いものの、100%ではありません。また、公表された梅毒・淋病・クラミジアの感染予防薬は予防効果が対象により異なります。利用増加に伴いデータが増え、予防効果の値も変わっていくものと思われます。HIV PrEPやDoxy PEPで検索して、医療機関のサイトの詳細を参照ください。

■性病の検査結果表にこだわる理由

二年近く前のことですが、話の大きな流れは変えない程度の脚色やエピソードをミックスして書きます。

あるセラピストさんが性病検査の陽性結果をを隠して予約を受けているという話がありました。治療していないのか完治前なのか、セラピストさんを介して感染が広がり、被り客に蔓延しているという真偽のほどが分からない内容で話は膨れあがり、営業活動の妨げになっていたようです。その後、お店のセラピストさん個人ページに2週間おきの日付で『●月●日 陰性』の文字が並ぶようになりました。

それを見て、日記のように自由に書ける欄にある『検査日』と『陰性』の文字だけでは、疑わしきを晴らし不信感を払拭するのは不十分だと感じました。

・検査したことを証明する検査機関名の情報がない
・検査した項目か不明(噂では淋菌、クラミジア、梅毒だったので)
・検査に適切なサンプルを採ったのか疑わしい

セラピストさんが検査結果表を頑なに見せなかったこともあり、身の潔白を証明しない理由も分からないまま。

それ以来、『陰性』の言葉の裏づけとなる検査結果表を、公表したり相手を限定して提示したりするのが望ましいと考えるようになりました。そして、結果表に何が記載されていたら陰性の言葉を信じられるか、自分なりのポイントをチェックしています。

以上、女風を利用しなければ知ることのなかった性病検査にまつわるあれこれをお届けしました。