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中国舞踊家との身体表現交流

中国舞踊家の彼女に出会ったのは、25,6年前です。
身体表現について、日本舞踊だけでいいのか悩んでいた私は、洋舞を勉強したいと先生を探していました。
カルチャースクールのチラシに大きく掲載されていた彼女の舞姿は、しなやかで華やかで、妖精が羽を伸ばして飛び立とうとしているかのようでした。
一目で"この人はできる人だ!"と直感して入会。
中国の芸術専門の学校を卒業した、国家公認の舞踊家です。
血筋に太った人はいないかとか、体つき、勿論身体的適性試験を通過して子供の頃から厳しい教育を受けてプロになっています。
国の仕組みが違うので、一概にどちらが良いとは言えませんが、きちんとプロとして認められていて、誇り高く、ちょっと羨ましかったですね。

中国舞踊は、地方の民族舞踊、楊貴妃のような創作?古典舞踊?というのでしょうか、沢山あって、勿論全てを網羅して卒業しているわけです。
彼女自身は結婚して日本に滞在しているようで、カルチャースクールで教えたり、中国舞踊公演などに出演したりしていました。
3カ所ほどスクールで教えていて、20人くらいいましたか、スクール全体のダンスフェアなる発表会に出ることになりました。
私は日舞をやっていたせいか、踊れる、ということでソロもやらせてもらい、貴重な体験となりました。
群舞ではきちんと揃えることが一番大切、という考えがあり、ソロでも技術的要求はかなり厳しかったです。
良しとする価値観はお国の違いも感じられました。
特に"笑顔"。
何もできなくても(演技が未熟でも)笑顔が大切。
何故笑うのかわからなくても(理解できなくても笑)最低前歯4本は見えるように笑う。
何なら歯が見えなければ笑ったことにならない、とまで言われた時にはかなり戸惑いました。
舞台では、観客に見えるようにアピールしなければならない、というのはよくわかりますが、大きく動くことだけでなく、静かな中に少しだけ動くことも観客に伝わるのでは、と私などは思ってしまいます。
日本舞踊では、というか日本人には、笑うという表情に微笑み、クスクス笑い、爆笑、
そして悲しみのあまり微笑む、なんていう表情もある、と私は思っています。
歌舞伎の表現で静寂を表現するために、ただ無音にするのではなく、ゴーンと鐘が鳴って、静寂を強調するという方法をとりました。
雪の降る様子を太鼓で表したりもしますね。

様々な考え、価値観、イメージの違いを感じたりしましたが、
彼女も私が体現できると思ってくれたからこそ、厳しく教えてくれたのだと思うのです。
ちょっと闘いに近いものも感じつつ笑、彼女から学べた3年間は、日本舞踊を忘れるつもりで必死に取り組んだ、貴重な時間でした。
その時の私の創作は、着物を着ていても洋舞に近かったと思います。
精神的肉体的に大きな影響を受けて、結果、身体が解放されたのは今考えても大きなターニングポイントだったと感謝しています。

踊り(身体表現)は思いが伝わる行為である、ということがとても実感できた体験でした。

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