ラジオ

仕事ってラジオだ!鯉淵正行さんインタビュー【受講生課題記事】

※こちらはco-ba school「ライティング基礎ワークショップ」の受講生が、課題として作成したインタビュー記事です。

鯉淵さんは、デジタル領域のマーケティング会社でSNS運用を担当する25歳。
「ラジオは自分の人生そのもの」と語るほどのラジオ好き。
熱狂の先に見えてきたのは、仕事にも通じる意外な気づきだった。

──よろしくお願いします。
鯉淵さんはラジオがお好きとのことですが、いつから聞いているんですか?

ラジオを聞き始めたのは大学3年生の時なので、4年前です。それまでは全然聞いたことがなくて。
中学生の頃からアナウンサーの平井理央さんが好きで、出演されるのを知ってたまたま聞いたら「ラジオ、めっちゃいいな」と。それからどハマりしていきました。

──いいなと思ったのはどういうところだったんでしょうか?

いろいろありますが、聞いていて癒されるのが大きいですね。
とくに、他の人の対話をじっくり聞けるのがすごくいい。端折らずに、細かいニュアンスや話し方を含めて聞けるところに心地よさを覚えます。もちろん音楽も流れていて、それもいい曲が多いです。
また、メッセージを書くのが楽しいのも大きな理由です。ゲストの方のお話とかをきっかけに聞き始めて、聞いているうちに送りはじめて。メッセージのお題の多くは日常のことがテーマなので、日頃からアンテナを張りながら生活するようになり、生きているだけで楽しくなってくる。そういうのでどんどん楽しくなっていきました。

──なるほど、それはいい効果ですね。対話を聞く楽しさと、メッセージを書く楽しさがあると。それからの4年間は、どういうふうに過ごしてきたんですか?

じつはその後、大学を1年休学しました。ラジオを聞くために(笑)。メッセージもいっぱい書きたいし、番組が主催するイベントにも全部行きたいなと思ったんです。
大学を卒業してからは、すぐに今の会社に入って、SNS運用の仕事を始めました。どうやったらユーザーに伝わるかを考えて企画する仕事なので、ここでも日常生活での気づきを大切にしています。普段自分が思っていることや、身の回りで起こることにヒントが散りばめられていると思うんですね。
日頃から、面白いことを思いついたらTwitterに書き溜めるクセがあって。メモをして、後から分析し、丁寧に解釈してみたりします。仕事でもそのまま、「こんなの思いついたよ」って提案しているので楽しいですね。

──聞いていると、鯉淵さんのお仕事のいいところは、ラジオのいいところと似ているような気がしますね。

確かに。ラジオと出会ったことで、日常生活に気を配るようになりました。そのことが今の全てにつながっています。

──そうしてお仕事をするなかで、ライティングを学んでみようと思ったのはどうしてでしょうか?

ラジオのメッセージを書くのも、SNSに何を投稿しようか考えるのも、「書く」ことですからね。どちらも面白いことを伝えたい思いで書きますし。でも、面白いと思ってもらうには、そのとおりに書くだけじゃなくて腕前が要ります。
最初は独学でやっていたんですが、どうしても行き詰まりを感じて。メッセージ読まれないじゃん、とか(笑)、社内でも直されることばかりで。自分だけで得た気づき以外にも、学びを取り入れられたらと思うようになりました。

──ラジオにもお仕事にも「書く」技術が活きるんですね。他にライティングのスキルの必要を感じたことはありましたか?

ラジオ以外にも、トークイベントに行って人の話を聞くのが好きで。それで、話が上手い人はライティングのスキルが高いと気づきました。同じテーマでも、捉え方を工夫して、話す場所によって変える。それって「書く」ことでも同じですよね。実際、登壇者のブログやTwitterを見ると面白くて、そこの基礎が固まっているんだと思います。自分も面白いことを伝える仕事をしている以上、「書く」技術が必要になると思いました。

──今後、その気づきがどう活かされていくのか楽しみです。

ゆくゆくは、ラジオに関する仕事をしたいと思っています。ラジオの魅力を紹介する側でもいいですし、ラジオの台本を書く側でもいい。ラジオのナビゲーターにもなれるならなってみたいです。
ずっと言葉を書くことや話すことへの執着があるのは変わらなくて、それらがなんでも仕事になるのがラジオなので、どういう形であれ携われたらと思います。そのためには「書く」ことを学ぶのが大切になってきますね。

(インタビュー・文/五十棲亮太 )

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