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書くことは、もはや芸術。あなたにとって「書くこと」とは。【2019年5月期受講生課題記事】

※こちらは「ライティング基礎ワークショップ(2019年5月期)」の受講生が、課題として作成したインタビュー記事です。

——お仕事は何をされていますか?

主に商品を売るためのライティングをしています。あくまで商品を売ることが目的のものなので、訴求対象が「人の欲」なんですね。私はどちらかというと、自分の想像力で「人の思い」に訴求したいんですが、それが出来ていないところが物足りなくて。

副業でもライターの仕事をもらっています。

——本業だけでなく、副業もライティングをされているんですね!

はい、ある会社で、部屋に関する記事を書いています。

部屋に取材に行くのはもちろん、写真も自分で撮っています。想像力を活かして書けるので楽しいです。

商品を売る目的で文章を書くよりも、物や人の背景をストーリーで表現して
共感してもらいたいなと思いながら取り組んでいます。

私は「人の欲」に訴求するよりも、「人の思い」や「人の感性」に訴求して取材対象や商品をいいなと思ってもらいたいんです。そこは、今の仕事とは少し違うなと感じているところです。

単に購買意欲をそそるだけでなく、思いを揺さぶるような文章を書きたいと話してくださった糟谷さん。そのバックグラウンドについてお伺いしました。

——糟谷さんが書くことを目指したきっかけはなんですか。

きっかけは、小学生のとき塾の先生に教えてもらった「天才えりちゃん 金魚を食べた」という本を読んだことです。この本、作者が小学生の時に書いたんですよ。同い年で本を書いていた人がいることに刺激を受けて、自分でも書くようになりました。

本格的に書き始めたのは、文芸部に入っていた中学生の時です。

——文芸部というと、書くのは小説ですか?

小説をメインに書いていました。

——そんな糟谷さんにとって、「書く」こととはなんですか?

私の場合は自己表現でしょうか。自分の内側にあることを表現するツールが書くことだと思っています。

自己表現と言えば、大学生のときに歌に出会って、バンドでボーカルをしていました。自己表現とだけ言うと、歌でもできるんです。でも、私は言葉、表現に魅力を感じるので、1つの音楽を好きになるときは歌詞に共感して好きになることが多いんです。

書くことも同じで、私にとって書くことは、言葉を使ったコミュニケーションと言うよりも、「芸術」というとすごく恥ずかしいですが(笑)、そういう意味合いがあると思います。

いい文章って読みやすいというか、読んでて心地良いじゃないですか。表現に入り込めると、なおさら。日常にあることと言葉の表現のマッチを感じられると、幸せな気持ちになるんです。なのでもはや書くことは芸術だなと思います。

―—文章は、読み手によって受け取り方が違うもの。絵や音楽といった芸術作品にも通ずる概念がそこにあると、糟谷さんの言葉に気付かされました。

(インタビュー・文/上野晴行
(写真/ Anna Kolosyuk on Unsplash

sentenceでは、7月もライティング基礎ワークショップを開催します。

今回は、7/10(水)、7/17(水)、7/31(水)、8/7(水)の全4日程。ご興味がある方はぜひ以下のリンクから詳細をご覧ください。


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