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「顔の見える誰かのために自分の熱量を文章に載せたい」Tさんの書くとは?【2019年6月期受講生課題記事】

※こちらは「ライティング基礎ワークショップ(2019年5月期)」の受講生が、課題として作成したインタビュー記事です。

ーはじめまして。今日はお時間いただきありがとうございます。

sentenceの講座を受講されているTさんの「書くこと」について教えていただきたいと思います。まずはTさんのお仕事について教えてください。

人材育成の会社に勤めています。具体的にはクライアント向けの研修の運営や社内報の制作、オウンドメディアの運営を行っている会社です。

私の担当業務としては、研修の事業では教材制作、社内報とオウンドメディアでは企画・取材・執筆の一連の編集業務を行っています。

ー今のお仕事を選んだ理由を教えてください。

昔から”書くこと”に興味がありました。小学生の頃、妹と弟に教材を通じて勉強を教えるのがすごく好きで。

進研ゼミのイメージのような教材をオリジナルで作り、それを嫌がる弟と妹に押し付けるように教えていました(笑)

ー今のお仕事に直結するルーツがあったのですね。

実は一社目に入社したのは大手の損害保険会社で、最初から書くことに携わってはいませんでした。大学の就活の時に、大手企業じゃなきゃいけない、みたいな雰囲気にのまれてしまって。

いい会社ですし、仕事も面白かったのですが、4年間働いてやっぱり違うなと思ってしまって。

やりたかったことを今一度を見つめ直し、やっぱり”書くこと”、モノ作りがしたいのだと思い転職することにしました。

転職活動中、金融機関出身の私をどこも受け入れてくれなかったのですが、今の会社が唯一未経験でも雇えると言ってくれて。研修の会社だから100%”書くこと”ができる訳ではないよ、という条件付きでしたけどね。

ー現在の”書く”ことに携わっている仕事内容についてもう少し教えてください。

会社のメイン事業はあくまでも研修。そのため”書く”に注力できる社内報とオウンドメディア運営は正直二の次になっています。社内報については受注できたら制作する、オウンドメディアについては利益を全然生み出せていないのでウエイトを掛けられないというのが現状です。

しかし本来私がやりたいことに近いのは”書くこと”であるこの2つ。ちゃんとしたアウトプットも出したいですし、土日返上で頑張っています。

ー社内報とオウンドメディア、どちらの方が向いていると感じていますか?

元々メディアに興味があったのですが、実は最近よく分からなくなってきています。

メディアは「発信しても誰も見てくれない」のでは、と虚しさを感じています。今携わっているメディアは見ている人が少ないですが、例えバズったとしても、なかなか顔が見えてこないのかな、と最近は思っています。

一方社内報は発注してくれたお客さんがいる。お客さんによって全く異なる要望を、期待に添えるよう企画から一緒に作り上げていく。そういうところに面白さを感じているかもしれません。

仮想のターゲットの人を作ってたくさんの人に発信するよりも、特定の誰かのニーズを聞いて、その人のために作る方が自分に向いているのかなと思いました。

今話していてそんな気がしてきました。(笑)私にとってお客さんの顔が見えることが大事なのかもしれません。

ー今後”書く”を通じてやりたいことはありますか。

私は人前で喋るのが苦手で。書いたモノを通しての方が人に伝わりやすい。誤解なく伝わるし自分の熱量もその方が乗せられる感覚があるので、まずはちゃんと書けるようになりたい。そして誰かのために何かを作りたいですね。

ー本日は貴重なお時間ありがとうございました!”書く”ひとつ取っても、「誰かのために書きたい」というTさんの素敵な気持ちに触れることができてとても温かい気持ちになりました。書く仲間としても今後も一緒に頑張りましょう!

(インタビュー・文/せとせつこ)
(写真/ corina ardeleanu on Unsplash

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