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「自分自身が困ったからこそ、食物アレルギーを持つ人の助けになりたい」 グルテン ふり子さんインタビュー【2019年5月期受講生課題記事】

※こちらは「ライティング基礎ワークショップ(2019年5月期)」の受講生が、課題として作成したインタビュー記事です。

現在、IT企業にて勤務されているグルテン ふり子さん。

学生時代、アナフィラキシーショックで倒れたことで、グルテンアレルギーが発覚。

その後情報の少なさで困った経験から、副業としてグルテンフリー生活のサポートや情報発信をされています。

そもそも食物アレルギーを持っていて困ることとは? 食物アレルギーを持つ方が暮らしやすい社会とは?

グルテンフリー生活を広めることで、目指すものを伺いました。

ーアレルギーを持っていることで、困るのはどんな時ですか?

外食ですね。コンビニに行っても、お弁当売り場に食べれるものってほとんどなくて。パンとかサンドイッチとかのコーナーは全滅で、パスタも選べない。

なのでなるべく自炊をしていて、それが大変だったりします。お昼もお弁当作って持っていったり。

ー毎日お弁当となると大変ですよね。

ふり子さんは大学生の時にグルテンアレルギーを発症したとのことですが、どういったきっかけで気づかれたのでしょうか。

はじめは、蕁麻疹が出ました。うどんを食べた後歩いていたらまぶたが腫れてきて。

ただその時は、「食」のアレルギーについては検査しなかったんです。

ペット・食べ物などの検査は、申告制で別料金だったりするので。埃や花粉など他に持っているアレルギーのせいかなと思ったんですよね。

ーアレルギー検査の際、何を対象にするかは自己申告制なんですね・・・ その方法ですと、本当の原因が何か発見しづらくなってしまいそうですが。

そうですね。

最初目がパンパンに腫れた時に行った大学病院でも、正直ロクな対応をしてもらえなくて。

3時間ほど待たされたものの、原因は分からず。薬だけもらうために3時間並んだ感じでした。

結局その後も1年ほど目が腫れる状況は続いていたのですが、アナフィラキシーで倒れるまで本当の原因ってわからなかったんです。

ーそうなる前に気づいていればと思いますが、心当たりないと自ら調べようとも思わないですよね、難しい・・・ふり子さんは、coconalaを通してグルテンフリー生活のサポートも行なっていますよね。 どうしてこの活動を?

▼グルテン ふり子さんの行うグルテンフリー生活サポートについてはこちらから!

元々は、自分の経験があって。

小麦アレルギーになった最初の1年くらい何を食べたらいいかわからず、誰とも会わなかったんです。

結局小麦アレルギーだからって言ったところで相手も困るだけだから、それ自体も言いたくなくて。外食を全部断っていたんです。当時の自分を振り返った時に、それはあまりにもかわいそうだなと思っていて。

そうやってアレルギーが発覚したてで困っている人のアドバイスができたら、と思っています。

あとは、そもそも私が1年間気づかなかったくらい、自分が気づいていないだけで実は食物アレルギーの人って絶対いるよねと思っていて、その発覚のお手伝いができたらなとも思います。

アレルギーの症状って、蕁麻疹だけじゃなく、鼻水・頭痛などもあるんです。2週間の相談プランをやると、その前後で頭痛持ちの理由が小麦だと気づきましたという人もいたりして。

「ザ・アレルギー」的な症状だけではなく、普段の生活の嫌なことの原因が小麦の可能性もあるということを、もうちょっと知ってもらえたらいいのかな、と思います。

ーnoteで書くことで発信もしていると思うのですが、その理由は。

グルテンフリーで困ったらこの人に聞こうという存在になれたらいいな、と思ってます。グルテンフリーといえば「グルテン ふり子」と思い浮かべてもらえるように。

ーいいですね!食物アレルギーを持つ方にとって頼れる存在になってくださいそうです。それに対して、アレルギーに関する知見がない人に伝えたいことはありますか。

大学時代、「お店の選択肢が減るから来ないでほしい」と言われたのは嫌でした。ただそもそも食べれる場所がなさすぎて、衣食住の中の「食」が大幅にドーンと消えるのが単純に辛いというのはありますね。

もう少しアレルギーに理解のあるお店が増えればいいな、とは思います。

ー実感として、飲食店でアレルギー表示がないところは多いですか。

これはアレルギーを含んでますよっていう表示は結構あるんです。

それはされてても、例えば醤油って小麦含んでいて。そうすると和食店って全滅するんです。

そういう情報って知識がないと浮かんでこないですよね。

アレルギーを持ってない方ともコミュニケーションが円滑に進む環境があればいいな、と思います。

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パンやピザ、パスタ、餃子など、普段何の気なしに食べている小麦。

それらの選択肢が突然閉ざされた時、何を選べばいいのか困惑してしまうことと思います。

そんな時、アレルギー症状の原因がどこにあるのか、そして何を食べていいのかわからず、困っていたふり子さんだからこそ、届けられる情報や思いがあることと思います。

↓ そんなふり子さんのnoteはこちら ↓
グルテンフリーに関する情報のみならず、エッセイや小説(!)などふり子さんのユーモア溢れる文章自体に惹き込まれます。ぜひ!

(インタビュー・文/ERI)
(写真/ Miti on Unsplash

sentenceでは、7月もライティング基礎ワークショップを開催します。

今回は、7/10(水)、7/17(水)、7/31(水)、8/7(水)の全4日程。ご興味がある方はぜひ以下のリンクから詳細をご覧ください。


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