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「社内の誰もが”生の声”を聴いて活かせるように」日影耕造さんが自身の振り返りから目指すこと 【受講生課題記事】

※こちらはco-ba school「ライティング基礎ワークショップ」の受講生が、課題として作成したインタビュー記事です。

フラー株式会社マーケティング部署にて、主にコンテンツ全般の作成・データ分析などを担当している日影耕造さん。オウンドメディアと外部への寄稿・プレスリリース・自社のSNSだけでなくクライアントのSNSにも関わるなど、活躍は多岐に渡ります。そんな日影さんに、改めて「書くこと」について伺いました。

ーたくさんの役割に関わっていらっしゃいますが、どんなことをメリットに感じていますか?

いろんな仕事に関わりながら、自分で効果を見て、情報をブラッシュアップしていくことがすごく面白いなって思っています。

僕、前職が新聞記者だったんです。新聞記者は基本的に相手から情報から引き出し、それを1つの情報として書いて出すというところまでを担当します。でも、そこから先の「コンテンツの拡散」「効果を計測」そして「読者のニーズに見合った情報をブラッシュアップしていく」というところは、紙媒体だと難しかったんです。Webの世界になってからは、もっと直接的に反応が分かるようになりました。

ー小さい頃から文章を書くことは好きでしたか?印象的なエピソードがあれば教えてください。

実は書くことは全然好きじゃなかったんです。小学生の時の読書感想文はいかに楽をするかを考えていました(笑)。

でも、大学受験のための予備校で小論文の授業があったんです。とにかくたくさん量を書いたんですけど、書き続けることによって、自分の伝えたかったことが言語化できるようになって。

それが人に伝わって、反応が見える。おもしろいなと感じるようになったんですよね。だから、実は「書くことが楽しい」と思った原体験としては遅いんです。

ー強制的に書き続けなければいけなかったということが大事だった部分もありますか?

それもありますね。何でも「続けていれば血肉になっていく」ということは、書くことを通じて感じました。

大学の時も書くことは嫌いだったんですけど、新聞部に入りました。写真を撮ることは好きだったので。それでも結局、書かなければいけなくなってしまいました。

その中でも書き続けるうちに、ちょっとずつ「面白み」みたいなものを感じてきて。書き続ける過程の中で「新しいことを覚えていきたいという思い」と「新しい情報を知って次の人に伝えたいという気持ち」が生まれるようになってきました。その経験が、新聞記者になりたっていう思いにもなりました。

今でもそれが書くことへのモチベーションになっていますね。

ー「書くこと」の経験をたくさんお持ちの中で、なぜ今回sentenceのワークショップに参加されようと思ったのでしょうか?今回の経験を通して今後やりたいことも教えていただけますか?

まず、「今まで自分がやってきたことを振り返る機会がなかったな」とsentenceのワークショップにきて気づきました。記事の書き方も、僕は全部現場で教わったんです。ダメな記事を書いてけなされながらも書き続けることによって成長していく。筋トレみたいなもので、筋肉はついたんですけど、筋肉の付け方それ自体はわからないという感じで。

ここで「自分がやってきたこと」の振り返りをすることで、自分の経験を社内で伝えられるんじゃないかと思っています。実は、最初「Webでバズる記事の書き方を教えてもらえるのかな」とか思っていたんですけど、それには答えがないんだなってことも分かりました。

最近では、インタビューができる人・ヒアリングができる人のニーズがものすごく高まっているんです。お客さんやユーザーの声は、Webのマーケティングでは決して得られない「生の反応」です。なので、これからは社内の誰もが、お客さんに自然にヒアリングできる形になってもらいたいと思っています。


(インタビュー・文/ますぶちみなこ)

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