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高学歴なのに24歳フリーターで中東にひとり旅!?Eちゃんのひたむき道中【2019年5月期受講生課題記事】

※こちらは「ライティング基礎ワークショップ(2019年5月期)」の受講生が、課題として作成したインタビュー記事です。

今回は、24歳で「今もっとも関心があるのは中東問題」と自己紹介をする真面目系高学歴・Eちゃんのお話です。有名私大卒と聞くと「仕事選び放題」を連想するのに、なんと彼女は≪フリーター≫!

社会問題を追いかけて就活中・Eちゃんの、情熱の源と野心について聞いてきましたー!

温室育ちのお嬢さんが目覚めたきっかけは、『無知の知』

ーーまずこれまで、どういう感じのご家庭で育ってきたの?

E「父は研究職で、母は主婦です。」

ーー温室育ちじゃん!なんで社会問題に惹かれるんだろう?差別的な扱いを受けたことがあったりとか...?

E「具体的にいじめとかがあったわけではないんです。でも、中高5年間所属していたテニス部ではちょっと経験しました。運動系の部活って、上手い人と下手な人で明らかに分かれていくじゃないですか。」

ーーあるねー。

E「ね。全部がそうではないんでしょうけど。私がテニス上手くなくて、苦しい気持ちを抱えていたんです。だからかな、痛みとかに思いを馳せてしまうんです。」

ーーそれって考えてて楽しいことではないよね。辛いことに浸りたいのはどうして?

E「一番自分の中で心が動かされる物事だからですね...。戦争とか、人と人が争うところにすごく関心が高いのかも。」

ーー逃げないのすごい!社会問題に興味を持つきっかけは何だったの?

E「地元にある有名な朝鮮学校について調べたことですね。大学2年の時に授業で題材にして、卒論も朝鮮学校をテーマにしました。

普段は朝鮮学校の人がどういう人たちで、何をもって生きているのかが見えてこないんですよ。実際に話を聞きに行って初めて、『私こんなに世の中のこと知らないんだ』と思ったんです。」

ーー『無知の知』が自分にとっての衝撃なの、高学歴っぽい!

正義VS正義の世界で何を目指す?


E「中東問題への関心が極まって、去年はひとりで中東旅行しちゃいました(笑)」

ーーかっこいい!何で行こうと思ったの?

E 「地元にイスラム教徒が増えてきたことと、当時ニュースでテロの報道が多かったからです。根っこの一つにパレスチナ問題があると思っているので、それを実際に目にしたかったんですよね」

ーー知識があったから『危ないかも』より、好奇心が勝ったんだねー!行く前と後で、自分の中で一番大きく変わったところは?

E「もともとパレスチナ問題=パレスチナの人たちがひどい扱いをされている、という情報は事前に聞いていました。でも実際に訪れてみたら、悪者サイドで語られていたイスラエル人の気持ちもわかってしまったのが印象的でした」

ーーパレスチナ問題についても、正義VS正義になっていることがわかったんだね。共感の先で、将来的にどうなりたい?

E「人生で目指したいことは『多くの抑圧を受けている人たちがなるべく抑圧を受けないようにする』です。でも今、自分にその力がないので、ちょっと…」

ーー謙遜するくらい本気!

資本の力で人を救う!”脱・自分だけ”で社会貢献

ーー抑圧を受けている人が解放されるための、具体的な行動は何があるんでしょうか?

E「今しているのは、募金ぐらいなんですけど。」

ーーお金!

E「NPOやNGOのように、支援をしている団体に関わりたいと思っています。その上で、団体の活動が回っていくための資金調達を、社会問題を伝えながらできるようになるのが理想です。」

ーーいいじゃん!「私じゃんじゃんお金持ってきますよ」って言えたら超かっこいい!

E「最高!(笑)伝えることも頑張っていきたいです。『自分が一つの側面しか知らなかったことを知った』が原体験なので。まずは関心を持ってもらえるような発信を、自分でできるようになりたいです!」

ーー発信といえば、note書いてるよね!Eちゃんのnoteプロフィールは内向的だけれど、あんまり公開は考えてないんでしょうか?

E「最初は自分用だったけど、最近は読んでもらえるようにしたいって思いました!ライティング講座での経験をふまえて頑張ります!!」

***

「自分が心を動かされるのは、人の痛み」
という事実に真摯に向き合っているEちゃん、応援したくなりますよねーー!

彼女のひたむきな社会問題追求は、これからも進化していきそうです!
以上、もがきながらも前を向いている姿が素敵なEちゃんでしたーー!!

(インタビュー・文/グルテン ふり子
(写真/Photo by Majid Korang beheshti on Unsplash

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