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「世の中に対して肯定的でありたい」人のためにも、自分のためにも【受講生課題記事】

※こちらはco-ba school「ライティング基礎ワークショップ」の受講生が、課題として作成したインタビュー記事です。

──この講座はどこで知ったのですか?

イベント管理&グループ運営サービスのPeatixで知りました。ライティングに関する講座を探しているタイミングだったんです。元々sentenceさんのとを知っていたので、参加を決意しました。
いま、職場では、企画のコンセプトや他の事業部のビジョン作り、社員インタビュー記事作成など、言語化する仕事をやらせてもらうことが多くて。ただ、独学で仕事に取り組んでいる状況なので、一度きちんと学ばないとだめだなとちょうど思っていました。

──今の会社で働き始めた経緯は?

「アウトロー採用」という転職イベントで、今の会社に出会いました。そのイベントには、昔起業して失敗した人やミュージシャンを目指していた人など、ユニークな参加者が多いんです。採用する側も、優秀な人というよりは、ユニークな人を採用したがっているんです。そこで、今の会社とマッチングして入社することました。

──おもしろいですね!「アウトロー採用」初めて知りました。アウトロー採用という形で転職された、佐藤さんのアウトロー部分は?

普通の就職活動に疑問を持っていたことですかね。普通の採用ってどうしても上っ面の部分で会話する感じになるけれど、仮にそれで入社しても幸せに働けないんじゃないか?と思っていて。それ以外の方法はないかな?と考えていました。「アウトロー採用」」は、「本音で話しましょう」といったテーマだったので、その採用プログラムに参加することに決めました。

──今の会社に転職する前はどんなお仕事をされていたんですか?

介護施設で相談員をしていました。今と全然違う職業で。デイサービスの相談員を3年半ぐらいやっていました。

──相談員はずっと続けたいとは思わなかったんですか?

相談員として働きながら福祉系の通信大学に通っていたんです。もともとソーシャルワーカーになろうとしていたんですけど、卒業のタイミングで社会福祉士の受験をするかしないかというときに、自分がやりたい仕事ってなんだろうともう一度考えて。
このままソーシャルワーカーするのか、別の仕事するのかって考えたときに、福祉職として働くっていうよりは、ビジネス系のキャリアでちょっと働いてみようかなと思って。

──今のお仕事はどうですか?

今の会社は結構いろいろやらせてもらってて、社内で何をやってるか分からない人No.1なんです(笑)。
自分の課はマーケティング系なんですけど、他の課からいろいろ相談もされたり。その相談もバラバラで。このサービス売りたいけどいい方法ないかな?とか、事業のビジョンを作ってほしいとか。他にもオウンドメディアの立ち上げを任せてもらったり、ありがたいことにいろんなことを任せてもらっています。

──オウンドメディアはどういった経緯で立ち上げようと?

うちの会社の情報が正しく使われていないんじゃないか?というのが社内でいわれていまして。うちの会社、サイトがいくつかあるんですけど、情報がバラバラになってしまっているというか。
会社が伝えたいのはここですよ、というのをまず一つ作りましょうというのがあって、立ち上がりました。

──そのメディアのテーマは?

「幸福」をテーマにしているのですが、その理由として、うちの会社が昨年「働きがいのある会社 女性ランキング1位」に選ばれまして。
幸せって話しづらいテーマだったりしますよね。
以前、不幸な方が楽っていうのを聞いたことがあるんです。
結局、みんな幸福になりたいけど、見てみぬふりしインタビューてるんじゃないかなと思ってるんです。

幸せってなんだろう?とか生きていくってなんだろう?ていう根本を問い直す人たちが最近増えたんじゃないかなと思っています。
ある程度物が満たされている現状で、「じゃあなんで生きているんだっけ?」「なんで自分たちって仕事しているんだっけ?」みたいなことに疑問を持つ若い人ひとたちが多いなと思って。

うちの会社では、「大人って第二思春期があるんじゃない?」という話があるんですよ。
ある程度年齢を積み重ねてくると、周囲の環境の変化などで自分を見つめ直す機会が出てくる。転職する人、独立する人、家族を持ってる人...じゃあ自分の人生ってなんだろう?ていうのをみたときに、言いようのないモヤモヤ感があるなと思って。

──そういうモヤモヤ、みんな抱えていますよね。

答えを教えてくれる「問題解決」じゃなくて「問題提起」してくれる、自分で自分のことを一度振り返って考えるような、そんなメディアになればいいなと。
見てみぬふりして生きていくっていうよりは、その情報をきっかけに「本当は自分は何やりたいんだろ?」と問い直す。そんなメディアが作れればとチームで今、試行錯誤しています。

──自己紹介で、「世の中に対して肯定的でありたい」とありましたが、そう思ったのはなぜですか?

正しさとか正義とかもうないんじゃないかなと思って。
何かが正しいってことは、何かが間違ってることになってしまうなと。
みんな違ってみんないいみたいな考え方を根底に持っていたいなと思っています。
そっちの方が生きてて楽しいんじゃないかと思うんですよね。
まなざしの優しさを自分の中に持っていたいなというのが頭の中にありますね。

──これから会社でやってみたいなことは?

まずはメディアの立ち上げですね。
今、生きていくことに漠然とした不安があって、それに対して答えがないのに答えを求めてしまっている自分がいるんですよね。
で、このメディアを作ることで、そういう自分も肯定したいのかもしれないですね。
ないから自分で考えていくしかない、みたいな。

あとは、普通にみんなに喜ばれることをしたいですね。
この前ふと、自分のためだけに生きるのに、ちょっと飽きてきたのかなと思って(笑)。
自分だけじゃなくて、せっかく生まれてきたんだから、何がしか人に喜ばれることをしたいなと。
困っている誰かのためになること、自分がやったことで誰かが救われるようなことがしたいですね。

──最初に働いていた、福祉とかソーシャルワーカーと根っこが似ていますね。

言われてみたらそうですね。想いは一貫しているのかも?どちらも思想的に合っているのかもしれないですね。

(インタビュー・文/榎本真紀子)

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