追憶静岡旅行その2 1日目前半 海千

 そんなこんなで夜中の3時前には到着できた静岡県。当初の計画では早朝4時頃出発して、昼頃到着→休みなしで観光という予定だったので、随分身体的にはかなりらっくりとした旅程に。

 私は常日頃、友人Bは釣りを嗜むだけあって早起きが全く苦にならない人間。Aだけは10代20代を延々と引きずっているように、早起きが苦手なタイプ。

神経質にも色々あるようで

 それでも朝の7時半までに寝床を強制退室させられるというのは、如何ともし難い部分であり、まあそんな事前情報かつ、Bは雑魚寝が苦手なタイプなようで、結局一睡もできなかったのだそう。

 私も神経質なので最初は心配しましたが、
・いい感じに運転という緊張から開放され、どっと疲労感が押し寄せてきた事。
・準備として耳栓を持っていった事

 この辺が作用してぐっすり眠る事ができました。私は人に気を遣うという空間が物凄くダメでして、例えばこの旅の友人たちと数年前に能登半島へ旅に行った事があったのですが、3人1部屋の宿で私は一睡もできませんでした。

 勿論良識の範囲内ではありますが、知っている人間よりも知らん人間の方が気を遣う必要はない、と解釈しています。
 
 旅と直接関係ないところでこんなに長々と語るつもりなかったんですよ!

 それではスタート!

沼津漁港で朝食を

 到着したのは午前8時頃。輪島の朝市などにも行っていたので、こうした漁港のお食事処っていうのは早くから開店しているものだとばかり思っていましたが、流石の観光地。
 デーン!と構えているお店が意外なほど多く、9時や10時開店のお店も沢山ありました。

大小様々なお店が40店舗ほど

 8時から開いていたようなお店は既に長蛇の列だったので、9時開店のお店に照準を絞り、名前を書いておいてそれまでは家への土産品(アジとサバの一夜干し)を物色して過ごしていました。

丸天さん

 私たちは19番目に名前を書いておいたのですが、基本的に2人や4人というお客構成の多い中、時折混ざる「8名様」という2家族で旅行にやってきましたというような団体客の威圧感たるや。

 戦々恐々としながらも、「3名でお越しの〇〇様~!入って右奥どうぞー!」と初回で呼ばれる事に成功しました!

 このお店かなり店内が広いようで、我々の後も何組も呼ばれておりました。良い店を選びましたね!

 結局3人とも海鮮丼をチョイス。無難そうな1番お高い全部載せみたいなやつから1ランク下げた、それでも大ボリュームな丼。

 それと静岡に来たらやはりアジでしょう!という事でアジフライをチョイス。1枚ずつ頼む事は出来なかったので、1皿をシェアしました。

丸天のわいわい丼 2,400円ぐらいだった気がする

 

肉厚アジフライ

 いやーこれがまたおいしいの何の。海鮮丼って私あんまり下のご飯が酸っぱいの嫌なんですよね。極端な話ただの白ご飯でもいいほど。
 ここのお店はその具合が良い塩梅で、若干の酸味は感じれども上のお魚と良い相性でした!
 アジフライも美味しかった!しかしこれは南房総で食べたアジフライの方がリーズナブルな上に美味しかったな。うっ古傷が疼くぜ。

 その後も色々とお店を物色して、10時過ぎまで沼津漁港にいました。

 結局トロアジとトロサバ、トロサバの醤油干しを友人Aとまとめて家に送ってしまって私の土産探しは終わり。厳密には同僚の事務員さんにお菓子を買ったのだけれど、それほど悩んではいません。

 職場には買っていくだけ損なので買いませんでした。皆さんでどうぞ、と出しているのに、大抵代表の客人に持っていかれるのがオチだからです。悪意はないけどデリカシーもない。そんな弊社代表。
 そして感謝してくれるのが事務員さんだけなので、結局私と事務員さんだけでお土産交換すればいいやね。と落ち着いたのでした。
 別に恩を着せるつもりもないのですが、リアクションとして何も返ってこない人たちに買ってくる土産ほど無駄なものはないなと。そんな感じ。


水族館と旅館とマインドフルネス

 ここからしばらくは友人Bの推し活のターン!

 ラブライブ!サンシャイン!!という作品の舞台となった土地が沼津なのですが、そのモデルとなった建物をめぐる、所謂聖地巡礼をやってきました。

 皮肉でもなんでもなく、楽し気にしているBを見て私やAもニヤニヤする事の出来るいい時間でした。

 ラブライブ!サンシャイン!!の主人公キャラは旅館の娘さんという設定だったそうで、そのモデルとなった安田屋旅館が12時からオープンという事で、到着時刻11時の私たちは暇を持て余します。

 そこで若干致し方なく入った水族館、こちらもどうやら舞台となった事のある場所のようで、タイアップアイテムの多い事。声優さんのサインも随所に見受けられて、これは中々良い付き合い方をされているなと感じました。

 注目は引くんですけど、あくまで主役は水族館なので、興味ない人は通り過ぎればいいという通路にこうしたタイアップ絵を飾っていました。

 私たちは水族館にはあまり興味を持たず、ちょうどいい時間帯にやっていたイルカショーを見たぐらいで、Bの写真撮影をひとしきりすませたらそそくさと退場。
 入場料2,400円ってそんな軽いお金でも無いんですけど、まあいいか。

 

 そしてやってきた本丸、安田屋旅館。

 12時~14時までを日帰り温泉として開放しているそうで、日帰り入浴者限定で内装を拝む事が出来るという説明を受けたので、私とAは外で待っている事に。

 水族館のような全力でタイアップする姿も素敵ですが、こうしてしっかりと線引きするのも既存顧客を守る上では大切なスタンスだと思います。

 私はいいと思いました。

 

 私とAは近くにあったコンビニで飲み物だけ購入し、海とその向こうに見える富士山を拝みながら、Bの帰りを待っていました。
 こうして書くと私とAが暇そうにしているように聞こえるかもしれませんが、私はこの旅の中でもこの時間がトップクラスに好きな時間でした。

 時間に直すと約1時間程でしょうか。

 Aとの会話

 私「いいねー、GWに観光地に観光に来たのにさ、何もしないんだよ。これ以上の贅沢ってないよなあ。」

 A「これは贅沢だわ。時間が勿体ないとか言っちゃいけない。野暮だよ。この穏やかな気候と富士山が全てだけどね」

 私「全くだ。」

 私は何かを詰め込んでやる事がとかく苦手な人間でして。こうした時間は普段から大切にしています。

 何もしないをする。

 それが出来る旅でした。

 まだまだ1日目終わってませんが、長くなったので分けます!

 また明日!

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