内政・インターミッション・ガンビット

 謎に分割にした昨日の投稿。単純にめんどくさくなっただけです。引っ張るほどのネタではないのでご容赦ください。というわけで、言い訳もすんだので昨日の続きから。

 何故コマンド選択方式のRPG信者だった私がガンビットシステムにハマったのか。

戦争より内政 戦術より戦略

 過去の名将はこのような名言を残しています。

戦いは数だよ、兄貴

我々は戦略的にきわめて不利な立場にあるし、戦術レベルでの勝利が戦略レベルでの敗北をつぐなえないというのは軍事上の常識だ

 まあ、両方ともアニメ(或いは小説)のキャラクターのセリフなんですけどね。

 この間ク〇大河愛好家として視聴を止めることのできない私たち視聴者や息子の勝頼、または対する家康に向けて、武田信玄もこう言っていました。

勝者はまず勝ちて、しかる後に戦いを求め、敗者はまず戦いて、しかる後に勝ちを求む。

 何か孫子の兵法の言葉の引用だそうですね。孫子スキーな信玄公らしい台詞回し。面白くないとは言われつつも、割と見どころもあるのですよ。

 まあこの3つの言葉に共通する事は

 「準備万端整えた時点で勝敗って決まってるよね」ってことです。

 1番目のセリフを語った御仁は敗れ、2番目のセリフを語った魔術師は還らず、3番目の信玄公はまあ家康に対してなわけで、大敗を喫したわけです家康さんは。

 2番目に関しては・・・敗けたわけでもないのですがね。

 私はこういう言葉が大好きでして。何せ石橋を叩きすぎて壊して渡れなくなるほどの鬼の慎重派。

 抜かりない準備があってこそ、未来の成功があると信じてやみません。

 これがゲームプレイングにも現れてくるのが私。

 例えば三国志。私は寡兵で大軍を破るというプレイにはあまり魅力を感じない人間。

 内政をきっちり整えたうえで防衛ラインを構築し、相手が攻めてきたところを返り討ちにしたところで反転攻勢する。

 そんなプレイングが私の好み。

 スパロボでいえば、マップ攻略よりもインターミッションでどのキャラ・機体を強くするかをニヨニヨと考えるのが大好物。

 スパロボα(第二次~第三次)やオウガバトルなどの部隊編成系は特に、インターミッションや幕間こそに醍醐味があると思っています。

 そんな男ですから、FF12にハマった上でかかせないのがガンビットシステムなのです。

最適解じゃなくても自分で考える

 このガンビットシステムは、無数の『ターゲット』と『行動』から自分なりに組み合わせて、無限大の戦略を練る事ができるシステムです。

 例えばターゲットひとつとっても「敵」「味方」と2つだけではなく、「敵リーダー」「目の前の敵」「HPの高い敵」「HPの低い敵」「後方の敵」「火が弱点の敵」
「味方一人」「HP80%未満の味方」「くらやみ状態の味方」「戦闘不能の味方」

などなど多岐に渡るのです。

 行動の方も

「たたかう」「ポーション」「エーテル」「ケアル」「ファイア」「盗む」

などなどあるわけですね。

 例えばAというボス敵がいたとします。取り巻きの雑魚も際限なく湧くものとします。
・Aは総HPが高い←長期戦が予想される
・HPが半分を切ると手痛い攻撃をしてくる
・回復行動をとる取り巻きがいる
・Aは火が弱点
・状態異常攻撃(毒・くらやみ)をはなってくる)

 仮にこのぐらいの事前情報があるとします。

 そうした場合、戦闘に出られるパーティメンバーは基本3名なので、

・アタッカー(攻撃役)
・タンカー(ヘイト管理、攻撃を受ける役回り) 
・ヒーラー(回復・補助)

アタッカーには
1.戦闘不能の味方に×フェニックスの尾(戦闘不能回復アイテム)
2.後方の敵に×たたかう
3.HPの低い敵に×たたかう
4.敵リーダーに×たたかう

などと設定しておきます。1~4番は優先順位を入れ替える事も出来ますし、ON/OFFを切り替えることも出来ます。

タンカーには
1.戦闘不能の味方に×フェニックスの尾(戦闘不能回復アイテム)
2.HP50%の味方に×ポーション
3.敵リーダーに×たたかう

ヒーラーには
1.戦闘不能の味方に×レイズ(戦闘不能回復魔法)
2.HP60%の味方に×ケアル
3.くらやみの味方に×プラナ(くらやみ回復魔法)
4.猛毒の味方に×ポイゾナ(猛毒回復魔法)
5.敵リーダーに×たたかう

と設定しておくわけです。
勿論戦闘の間にもこのガンビットは入れ替えや修正は可能です。

 例えばアタッカーに指令している2や3は、ボスを倒さない限り雑魚敵が無限に湧き続ける状態の場合、どこかでやめなければボスに決定打を与える攻撃を入れる事ができません。

 2は回復役をしてくる取り巻き雑魚に対しての指令なので、倒してしまえばそこで解除するなり、4の優先順位を上げるなりして対処するわけです。

 またHPが半分を切ったところで手痛い攻撃がくるとわかっているのであれば、そこまでに補助魔法でこちら側の防御力を高めておくことも大切。

 この辺りは流石の大手ゲームメーカーの親切設計で、コマンド選択も普通にあるんです。
 ガンビットよりも優先してプレイヤーの指示を聞いてくれるので、そうした対処が可能となります。

 しかしこのゲームにハマると、ガンビットシステムで指定した通りに全自動で敵と戦ってくれ、勝利してくれる事への楽しさにハマるんです。

 戦いは戦う前から既にはじまっている。

 まあ、ガンビットシステムは戦略ではなく戦術なんですけどね。

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