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鶯谷の「立ちんぼスポット」、最近どうなの? 東京の路上売春は、歌舞伎町だけじゃないよ

 5月5日の午後。「吉原」の殺人事件のニュースを見て、ソープ街の人々の声を聞いてみようと現地へと出かけたその帰り、鶯谷駅まで戻ってきたときでした。

 ゴハンでも食べようと思い、メシ屋のアテを付け、ラブ街のほうへと向かったところ、通りの先の、一人の女の姿が目に留まりました。

 路上に座り込み、どこかヌメつとしたオーラを放っています。

 おそらく、立ちんぼでしょう。

 てのも、鶯谷のラブホ街は、歌舞伎町の「交縁」と同様、日常的に路上売春婦が出没するエリアなんで。

 そこで何気に思いました。

 そう言えばおれ、鶯谷へやってくるのは久々です、このへんは最近、どんな感じなんだろう、と。

 そんな疑問を頭に浮かべながら、お目当てのメシ屋『東瀛(とうえい)』に入ります。

 するとその店内に、知った顔がありました。鶯谷住みの知人との、バッタリ遭遇です。

 ご一緒することに。

 おれはテーブルの向かいに座ると、頭の中に浮かんでいた疑問を何の気なく口にしてみました。

「最近、鶯谷の立ちんぼスポット、どうなんでしょ?」

 返ってきたのは、

「変わったよ、自由になった」

 という返事です。

 突っ込んで聞けば、その変化はなかなか興味深いものでした。

 今回は、その話を共有させてもらいます。

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