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ムササビを観察する方法(テクニック編)

昨年の2018年8月。
私は自分の主催しているハイキンググループで「高尾山のムササビ観察ツアー」を実施しました。

参加者の皆さんと無事2匹の空飛ぶムササビを観察することが出来て、大変好評いただいたので是非今年も実施したいです。

そこで自分自身への備忘録として昨年発見したムササビ観察のコツや本を読んで得た知識等をこちらに記しておきます。


①まず樹洞を探す

できれば樹洞の外からムササビの宿泊が確認できる巣穴を探す。
樹洞の割れ目から寝ているムササビの毛がはみ出している巣があったらラッキーです。


②日没後の出巣を待つ

夕日が傾きだした時点で気が早いムササビは時おり巣から顔を出してチラッと太陽を確認し始めるます。彼らは気まぐれです。
太陽が沈んで30分、顔を巣穴から出したままなかなか出発しないヤツもいます。

③ライトをちょっと外して当てる

彼らは臆病なので、巣穴から少なくとも10m以上は離れます。

ヘッドライトは巣穴の中心部を外し、その外側に同心円で広がる光の環を描くように当てましょう。
直接当てると怖がって固まってしまう場合があります。

中にムササビがいれば光る赤い目が確認できるはずです。
反射する目がクルっと上を向いた時刻が出巣の時刻です。

④巣穴を見つけたらそっと観察

ムササビが中にいる巣穴を見つけたらなるべくライトを当てるのをやめましょう。

最もスタンダードな出巣の確認方法は営巣木から10m以上離れてヘッドライトを消してシルエットの出巣を双眼鏡で確認する方法です。

巣穴に対して90度横側に立ち、幹の黒い直線から突き出したムササビの頭のシルエット観察しつづけます。

しばらくすると上半身を前のめりにして、すばやく体を翻して全身を現します。するとスルスルと木のてっぺんまで登り始め4肢を広げて皮膜を利用して空中を滑空します。

参考文献:


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