Vtuberが企画を作るときの企画書をどう書いてるかって話
はじめに
サラーム!
バーチャル語り手、千夜イチヤです。
普段YouTubeで活動していますが、その中でも「バラエティ番組のような企画配信」をするイメージがついているVtuberです。
そのため何かと「企画をする人」というイメージがついており、時折マシュマロやDMで企画について聞かれることがあります。
▼過去に行った企画についての説明配信
それで最近、少し問い合わせが増えていたのが「企画書ってどう書いてるのか」という内容のモノです。
個別に応えることが難しかったのでちょっとnoteで書いていこうと思います。
これが正解というモノではなく、ここではコラボを誘うときにあると何かと便利な「企画書」を千夜イチヤが普段どう書いてるのかについて触れます。
そもそも「企画書」って必要?
個人的には「人が絡んでくるならあった方が良い」と思います。
何故かというと、人が増えると増えるだけ「前提」や「想定していること」のイメージがズレやすくなるからです。
例えば相手が良く見知っている人とか、気心の知れている相手であれば顔パスでコラボや企画への出演を頼むということも勿論あるのですが。
コラボや企画によっては「話したことがないけどこの人とやってみたい」という理由でお誘いすることもあると思います。
そのときに「コラボや企画に参加する」という判断基準になるのは「企画のわかりやすさ」だと個人的には思っています。
得体のしれないものやよくわからないものに踏み込もうとする人はそういないはずです。
ここでの「わかりやすさ」とは「シンプルかどうか」ではなく、「わかってほしいポイントまでの道のりが整理されているか」です。
つまり、主催側でゲストに何を理解してもらいたいかをあらかじめちゃんと整理できてるか、という点は私の中で参加の判断基準になっています。
その整理した内容を誤差を少なめに伝えられるよう「企画書」を用いてイメージの共有しています。
また、私自身もお誘いを受けるときにイメージを共有いただけるととても助かっています。
「企画書」で伝えたいポイント
個人的に「企画書」を書く上で記載するようにしている内容は以下の通りです。
・企画の概要
・日程
・タイムテーブル(配信や動画の流れ)
・ゲスト選出の理由
・ゲスト側でする準備の有無や内容
・過去の類似企画アーカイブ
理解していただくようにしているのは、
①企画の趣旨や大事にしているポイント
②企画を実現できるまでの道のりとリスクヘッジ
③ゲスト側に負担してもらう内容(時間や金銭などのコスト)
の3つが主なものです。
後は相手によっては「見込める同接数」や「今までの企画の平均評価」なども説明することがあります。
特に②と③は安心して企画に参加していただく上でも「ここまでは考えてます」ということを理解していただくために記載しています。
むしろ①よりも②や③の方をキッチリ書くことの方が多いです。
「ここまで書かなくても全然いいのにな」という方も多くいらっしゃるとは思います。逆にアレコレ書かれていると怖いと思う人のお話も聞いたことがあります。
ので、記述レベルは相手に合わせるという選択も大事かなと思います。
「企画書」のボリューム
ただし、企画書の記載レベルについては割とまちまちです。
例えば隔週月曜日23時から行っている「ゲストと寝かしつけ耳元ASMR」は、以下の文章でコラボのお誘いをしています。
伝えたいポイントは
・ASMR用の機材を持っていなくてもASMRができる
・カジュアルなASMRもしくは普段できないASMRができる
・1時間の配信である
・事前に打ち合わせを設定したい
というところになります。
これは割とテキストでだらだら打ってるタイプですね。なので作るのは楽なのですが、もう少し短くまとめられないかなと思っているところです。
一方で、今まで企画書はテキストベースでPDFにしていたことが多かったのですが、先述した通りテキストが冗長だと読む側の負担になるなと思ったので、「Vおもしろハーモニカ」からは試験的にPPTで作成することにしました。
伝えたいポイントは
・ハーモニカを使った審査とその内容
・笑いの方向が偏らないようにした工夫
・審査員側で準備が必要な内容
・動画の募集条件や紹介しきれない動画の扱い
・タイムスケジュール
というところになります。
特に審査員側で準備が必要な内容と、紹介しきれない動画の扱い等は企画をやる上で詳細が決まっていないと参加する上で懸念点となってくる部分なので、「ここまでは考慮している」というラインを示すことはとても重要だと思っています。
PPTを使うと長いけどPDFよりは「文字の大きさや色が変えられる」「画像を使う」という視覚的にわかりやすいという利点があるなとは感じています。
特にお忙しい方をお誘いするときはこういった形の方が負担をかけずに良いかなとも思いました。
が、しかしこれは作成に時間がかかってしまうので、すべての企画でこれをやってたら疲れてしまいます。
なので、全く関わったことがない方をお誘いするときとか、大勢の人が関わる企画のときにはこの形で作ろうかな…というのが今の個人的な見解です。
私の企画書では「画像で視覚的にわかりやすくする」「もう少し完成度を落として簡潔に書く」が共通して今後の課題かなと思っています。
特に画像を使用するというのはもう少し増やしたいところですね、イメージの湧きやすさが段違いだと思いました。あとは手を抜いてもいいところの見極めが大事。
終わりに
最初から全部キッチリやろうとすると死にます。これはマジです。
だから「たたき台」とか「ラフ」とかいろいろ言い方はあると思いますが、最初から100%を目指すのではなく完成度30~40%ぐらいのものから肉付けをしていって60~80%を目指していく方が、自分でも整理ができて良いかなと思います。
私も最近は手の抜き方を覚えてきたので、
こんな感じで誘うことも増えてきました。
大体大枠を伝えてその後から詳細詰めたものをぶん投げて見てもらうって形にしています。
が、やはりこれは仲良くさせていただいている方限定でという形がほとんどので、人を多く集めた企画をするだとか、初めての人がいるという場合は「企画書」の用意をした方が安心して企画を実施できると思います。
何かの参考になりましたら幸いです。
2021.7.4
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