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【第1話】ジョーブログ×プロ奢ラレヤー対談イベント

非常識の国へようこそ

11月13日私は大阪から東京へ向かう。

久しぶりの東京にワクワクしながら飯田橋駅へ向かい、早めに着いたのでカフェで一服することに。

どんなトークが聞けるのか
どんな雰囲気なのか

たくさんのことを考えていると時間が来たので現場へ向かった。

私は前の席の左から二番目の席に座り、開始時間まで待つことに。

なぜか前にはチューハイの缶が積み上げられていて、そこにジョーブログがやってきた。おもむろに彼はチューハイを飲み出した。

噂には聞いていたが彼は、仕事中でも酒を飲むのだ。

私はこの光景がすごく面白かった。

なぜなら、仕事中なのに酒を飲む彼の非常識さに、一種のエンターテイメント性を感じられたからだ。

開始時間の17時となった。

肝心のプロ奢ラレヤーはまだ来ない。

噂には聞いていたが彼は約束の時間に来ないのだ。

私はこの光景もすごく面白かった。

彼もまた仕事なのに約束の時間に来ないという非常識のエンターテイメント性を見せつけた。

その間たったの5分間の出来事なのだ。

彼らはいかにも計算してきたかのように、非常識を演出してくる。

私はこの5分間で全てを理解した。
ここは常識が通用しない非常識な世界なのだと。

この5分間の出来事を常識の世界に置き換えて考えてみた。

ジョーブログが仕事中に酒をみんなの前で堂々と飲み出したならば客席から

「何で仕事中に酒を飲んでんだよ!」
「ふざけてるのか!」

などと言った声が聞こえそうだ。

さらにプロ奢ラレヤーが遅刻してきたならば

「遅刻するなんてどういうことだ!」
「やる気あるのか!」
「金返せこの野郎!」

などといった怒声が聞こえてきそうだ。

でも安心してほしい。

ここは非常識の世界なのだ。
日本には夢の国というものがあるように、彼らは非常識の国を作り出しているのだ。

非常識の国のルールは簡単だ。

常識を持ち込まないこと

それをみんながちゃんと理解していてくれるからジョーブログが仕事中に酒を飲み出そうが、プロ奢ラレヤーが遅刻しようが、客席からは何のクレームも来ない。

「なるほど、これが彼らの言うエンターテイメントというものか。」

私はこの5分間で元が取れた気がした。

でも私は欲張りだから、もっと彼らのエンターテイメントを味わいたい。

非常識の国へようこそ

非常識人間は家庭に問題はあるだろうか

彼らは一体どのような人生を過ごしてきたのだろうか。

ジョーブログもプロ奢ラレヤーも20代という若さだが、自分の人生のゴールは全て見えているかのように彼らは自分の人生を語る。

そして自信が目に見えるように溢れ出している。

私が仮に親になり、私の子供にはどのような人生を送ってほしいだろうか。

常識に晒された世界で悩みながら生きていてほしいと思うだろうか。非常識でいいから自信を持った彼らのように生きていてほしいと思うだろうか。

そんな彼らの人生観を知りたいと願うシングルマザーの方からの質問だ。

「私が今子育て中なんですけど、おふたりがどういう風に育てられてきたか聞きたい」

ジョー)「オレどっちかって言ったらほんまスラム街みたいなあの借金家庭で、家庭環境も複雑で親ちっちゃい時に離婚しちゃってシングルファザー、普通シングルマザーやと思うねんけどシングルファザーで、金もなくて親も遊び人やから家帰ってけえへん。

だからどっちかっていったら何かがもうないって中で生まれた。何かがないからこそ自分で作らないといかんなっていう、そういう自立的なところとか、何か作り出す想像するっていう風な環境はそこで生まれた。

初めはでも苦しかった。

周りよりも自分はお金がないんだ、とかそういう何もないんだ。みたいなところさいきなり現実として突きつけられたんが小学校のときやったから。そうだからやっぱ人の目とか気にしたり、その時すっげぇしてて、そう。だからそれがすごいよかったんか、人の目とかをなんやろなぁ、読めるようになったとかっていうのはそこがあるし、そうそう。

自分はたぶん反骨精神とかもそっから生まれたみたいな。だからわりとオレ思うねんけど、自分でやっている人って家庭環境悪かった人が多いんちなうかなっていう。」

プロ奢)「なんかねちょっと歪んでる人が多い。」

ジョー)「うん。って誰が歪んでるや。」

プロ奢)「ふははは。歪んでる人が多い。」

ジョー)「でもほんまそうや。そんな感じでしたね、ちっちゃいときは。」

ジョー)「プロ奢はどういう感じなん?」

プロ奢)「うちは両親いるし。」

ジョー)「すごいよな、プロ奢ラレヤー神から生まれた感じみたいになってる。」

プロ奢)「親父トラックの運ちゃんとヤクルトレディみたいな家庭で別にそんな・・・。」

ジョー)「しかもめっちゃラフやろ?」

プロ奢)「別にそんなラフっていうかあんま干渉はしてこない。」

ジョー)「なんか友達が家に行ってもウェルカムみたいな。」

プロ奢)「どうだろう?」

ジョー)「ツイッター見てんの?」

プロ奢)「見てるかわかんないけどなんか変なことやってるらしいなみたいな。」

ジョー)「なるほどな、全容認な。」

プロ奢)「どうでもいい、お互いにそんな他人じゃないけど、この人がどういこうが関係ないみたいな感じ。」

非常識な人間にはきっと家庭環境が複雑であったり、親からの愛情が希薄であったりいろいろな先入観を持ってしまいがちだ。

確かにジョーブログの人生はそれにあてはまる。

彼は小さい頃から自分のおかれた環境を理解し、もがき苦しみながらその殻を破ってきた。炎上に炎上を重ね、自身の非常識さというものをしっかり理解し、あえてそこを突っ走っている。

つまり、常識人間から非常識人間に移行したタイプである。

しかし、プロ奢ラレヤーに関しては家庭環境に関しては割と一般的だ。両親もいて常識を教えられて育っていてもおかしくはなさそうだが、なぜか生まれながらにして非常識タイプだ。

なんでだろうか?

ただ、彼はそのあとのトークでこのように発言している。

プロ奢)「僕の場合は両親いるって話ししたんですけど家にめちゃくちゃ人がいたんですよ。従兄弟とかおじいちゃんおばちゃんの家に居候してて、十何人くらい人がいた。

今妹がいるんですけど、妹が生まれるまでは僕が一番下で全員大人みたいな。僕以外全員大人みたいな。みんな言ってることが違うわけですよ。

両親だけだとお父さんお母さんどっちが強いとかあるじゃないですか。お母さんの意見が強かったらお母さんが絶対だし、お母さんが大学行きなさいと言ったら行かなきゃいけないし。

僕の場合いっぱいいちゃったから多数決取ってもよくわかんないしあいつはこう言ってるし、こいつはこう言ってる。あいつの言ってること聞いてもどうしようもないし、そのくらいの感覚で。といってもたまにいいこというんだよな。あの男はたまにいいこというけど、こん時に外してくるな。みたいな頭の中にデータが集まってて・・・。」

つまり、家庭環境が複雑というイメージは割とネガティブが付きまといがちだが、プロ奢ラレヤーの場合も家庭環境は特殊だといえるかもしれない。

ただ、それは割とポジティブな家庭環境で育っているようだ。

小さい頃からいろんな種類の大人と過ごし、その中で自分の共感できる意見だけを参考にした結果、プロ奢ラレヤーという地位が自分にとって生きやすいという答えにたどり着いたのではないだろうか。

したがって、非常識人間に家庭の環境が関係しているのかといわれれば関係はしていると考えられる。

ただ、ネガティブな面もあればポジティブな面もあり一概にどちらがいいとは断定はできない。

ただ、彼らのような面白い人間が存在するということは事実である。

子育てというのは大変な世界だろうと思う。

でも、経済状況が良かろうが悪かろうが、きっとその子供はその環境を理解し、自分なりにどう生きるかを勝手に考えてくれるのだ。

だから、子育てに悩む人たちにはあまり家庭状況をごまかさず、ありのままを子供に伝えてあげることが大切なのかもしれない。


第2話へつづく

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