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【Vol.10】内部リンクを貼るコツは「ユーザーの再検索行動」を読み解くこと #SEOJapanNewsletter

※この記事は、7/25 12:30に配信したメールマガジンのバックナンバーです。

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■内部リンクを貼るコツは「ユーザーの再検索行動」を読み解くこと

SEOを行うにあたっては、記事の関連性をユーザーと検索エンジンに認識してもらうことが重要です。

たとえば、関連する記事を内部リンクで繋いだり、同じ属性を持つ記事はカテゴリーで分類したりすることで、記事の関連性を強化します。

しかし、いざ実際に内部リンクを貼るとなると、「どう内部リンクを貼ったらいいのか」と、悩むこともあるかと思います。

そこで今回は、サイト内の導線を考えたり、内部リンクを貼ったりする上で重要な「ユーザーが次に求めているものは何か」という考え方をご紹介します。

01.サイトへ流入した後のユーザー行動3パターン

ユーザーが検索し、サイトへ流入したときの行動パターンは以下の3通りです。

1.ウィンドウを閉じる(セッションを切る)
2.記事の中の内部リンクをたどってサイトを回遊する
3.検索画面に戻って検索しなおす

1の「ウィンドウを閉じる」は、検索によって知りたかった情報が見つかったため、検索するのをやめた場合の行動です。2の「記事の中の内部リンクをたどってサイトを回遊する」は、内部リンク先に興味を持って、コンテンツを読もうとしている場合の行動です。

どちらも流入した先のサイトのコンテンツにより、ある程度ニーズが満たされているものと考えられます。

一方で3の「検索画面に戻って検索しなおす」は、ユーザーのニーズが満たされなかったために起こる行動です。「再検索」といいます。

02.再検索需要を満たすコンテンツ・内部リンク

サイトにユーザーが流入したのにもかかわらず、その後にユーザーが検索画面に戻ってしまった場合、「サイトのコンテンツがユーザーのニーズを満たすことができなかった」ということになります。

ユーザーが検索画面に戻ってしまわないようにするためには、「ユーザーのニーズを満たすコンテンツ」「次のニーズを満たすための内部リンク」が必要です。

03.ユーザーが再検索しているキーワードを知る方法

では、自身のニーズが満たされなかったユーザーが再検索しているキーワードは何なのでしょうか。

その再検索キーワードを調べる方法は、大きく分けて3つあります。

1.サジェスト
2.○○に関連する検索キーワード
3.サードパーティツール

①サジェスト

検索窓にキーワードを打ち込むと、そのキーワードに関連したサジェストが表示されます。

これはユーザーの過去の検索行動から、「関連性が高い」とGoogleが評価したキーワード郡です。

たとえば、「肉じゃが」というキーワードを打ち込むと、「肉じゃが レシピ」「肉じゃが プロ」「肉じゃが 簡単」のような作り方に関連するキーワードが表示されます。

つまり、「肉じゃが」で検索する人は、肉じゃがの様々な作り方を探している傾向にあることがわかります。

②○○に関連する検索キーワード

検索結果画面(SERPs)を一番下までスクロールすると、「○○に関連する検索キーワード」という項目が表示されます。

こちらもサジェストと同様に、ユーザーが再検索などを行った結果、関連性が高いとみなされたキーワードになります。

③サードパーティツール

Google Chromeの拡張機能に、「Extract People also search phrases in Google」というツールがあります。

https://chrome.google.com/webstore/detail/extract-people-also-searc/jepjhbfaflooeafdniebnnjfdpcdkejd

これは「ユーザーが再検索したキーワード」を、検索結果画面上に粒度が荒い状態で表示するものです。

たとえば、「肉じゃが」で検索すると、「肉じゃが ホクホクにならない」「肉じゃが だし 何使う」のようなサジェストや関連キーワードとしては出てきにくい、よりリアルなキーワードを知ることができます。

中には検索ボリュームが小さい、あるいはほとんどないようなキーワードも出てきますが、ユーザーの次の検索意図を知るヒントを得られる便利なツールです。

04.ユーザーの再検索ニーズを把握したら、コンテンツに盛り込む

ユーザーの再検索ニーズを把握したら、そのニーズを満たせるようなテキストや内部リンクをコンテンツの中に盛り込みます。

たとえば、「肉じゃが」で検索するユーザーの検索意図を満たすコンテンツの中には、「プロが作る肉じゃがのレシピ」や「初心者向けの肉じゃがの作り方」といったコンテンツや内部リンクを盛り込むのが有効です。

もし、記事が長くなりすぎてしまう場合は、他で記事を作り、そちらに内部リンクを流すことも考えましょう。

このように再検索キーワードからは、ユーザーのニーズをより細かく知ることができます。

05.「ユーザーが求めているものは何か?」をよく考える

情報を発信する側と受ける側では、情報の関連性の捉え方に差があります。

大事なのは、あくまでも「ユーザーが求めているものは何か?」を考えることです。

コンテンツのリサーチを行う上では、検索上位にあるコンテンツのみを見るのではなく、再検索した先にあるものや、ユーザー自身が気づいていないニーズに目を向けることも重要です。

■今週ピックアップした記事【3本】+本【1冊】

今週ピックアップした記事は、3本です。
また、マーケティングに関する本を1冊ご紹介します。

01.SXOのためのユーザリサーチの具体的な3ステップを紹介!

SXOとは、Search Experience Optimizationの略で、「検索体験最適化」という造語です。

SXOは公式の言葉ではないですが、サイトを運営していく上では、「検索エンジン」だけではなく、「ユーザー」に最適化していくことが求められるのは間違いありません。

サイトに訪れたユーザーに対し、そのニーズに応える情報や体験を提供するためには、綿密なリサーチと、その結果をサイトに反映させることが必要です。

02.消費行動とユーザー行動を見極めて、昨今のコンテンツマーケティングをどうしていくべきかを考える|Jigen_1さん第4弾

ソーシャルメディアマーケティングについての、Jigen_1さんへのインタビュー記事第4弾です。

「ユーザー行動を考えよう」とはよくいうものの、ユーザー行動と消費行動は必ずしも一致しません。
たとえば、SNSで拡散しているユーザーは20,30代が中心かもしれませんが、実際の消費者は40,50代が中心ということも十分ありえます。

マーケティング施策を考える上では、目に見える事象だけでなく、目に見えない事象も考慮していくことが求められます。
非常に読み応えのあるインタビューなので、ぜひ第1弾から読んでみてはいかがでしょうか。

03.ベイジのSEOとサイトリニューアルの成果

Web制作会社ベイジの代表である枌谷さんによる、Web集客の成果についてのスライドです。

Webサイトの内部改善とSEOを行いつつ、社外で活躍することにより、サイトへの流入を増やし、成約に繋げる流れがわかりやすくスムーズに解説されています。

自社におけるマーケティングの全体像を把握し、各ポイントを最適化する具体例が惜しげもなく公開されており、非常に勉強になります。

04.おすすめの本:沈黙のWebマーケティング -Webマーケッター ボーンの逆襲- ディレクターズ・エディション

Webマーケティングの基本をマンガでわかりやすく解説されている良書です。
既に読んだことのある方も多いかもしれませんが、Webマーケティングを行う上では必読といっても過言ではありません。

個々の施策にフォーカスしつつ、読み進めていくと自然に全体像が頭に入ってきます。
ぜひ社内資料として、本棚に置いておくことをおすすめします。

また、Webライティングを深掘りした本も別冊で発売されていますので、興味のある方はぜひこちらもチェックしてみてください。

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次回以降のマガジン内にて、取り上げさせていただきます。

SEOJapan編集部(中の人)より

先日、隅田川の花火大会に行ってきました。
混むとは聞いていたものの、想像以上に混んでいて疲れました笑

東京で初めて花火を見る者同士で行ったのですが、案の定、途中まで険悪な感じになってしまい、少し失敗したな~と思います。
最終的にはいい感じに解散したのですが、「イベントを楽しむには楽しむ覚悟が必要だな」と学んだ花火大会でした。

なお、花火はそこまで見えなかったものの、都会と花火のコントラストはそれはそれでおもしろかったです。
今度は海沿いとか、あまり混雑しなさそうな花火大会に行きたいと思います。また来年。

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