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2020年7月(コロナ検疫)ベルギー→日本一時帰国記

7月中旬、まだCOVID-19の脅威が収まってはいない中、一身上の都合にてベルギーのブリュッセル国際空港からエミレーツ航空で関西国際空港へと帰りました。

この記事ではベルギーの空港〜日本の関西空港までの道のり・エミレーツ航空の対応・関空に着いてから自己隔離先の自宅へ戻るまでの過程を備忘録のために記しておきたいと思います。

ブリュッセル空港からドバイ空港到着まで

いつも通り鉄道で空港へ向かうと、普段は駅からエスカレーターでスムーズに出発フロア(チェックインカウンター)へ行けるのですが、

この時は出発フロアへの入り口が簡易壁で塞がれていて、一度外に出てサーモグラフィー検査をしないといけないことになっていました。

熱はないと自分で分かっていながらも一瞬ドキドキします。私の前の老夫婦の奥さんの方が止められていて旦那さん不安そうだった。何事もなければいいが…。

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それが終わるとやっと出発カウンターに入れて、エミレーツのチェックインカウンターに行くと3時間前にも関わらず、もう結構人が並んでいました。

オンラインチェックインをすでにしていましたが、それでも1時間は待ったので結果的にかなり早く行って良かったです。

実はエミレーツ航空元のドバイでは観光客の受け入れを再開していますが、それに伴いCOVIDの検査結果の証明書など書類の準備が色々大変なようです。

私はドバイの入国はせず乗り継ぎのみだったので特別な書類は用意する必要はありませんでしたが、勿論ドバイへ入国する人も乗り継ぎのみの人も皆んな一緒に並ぶのでその書類の検査等に時間がかかっていたようです。

2時間前とかに空港に到着してたらちょっと危なかったかもしれない。

私の番に来ると、自身の健康による健康アンケートみたいなものを書いたか聞かれました。書いてないと答えるとその場で書かされました。

(エミレーツの公式サイトからアンケートを印刷して前もっての記入も出来る)

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チェックインの列を抜けて出国手続きや荷物検査を終えました。

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ここまでは想像していた以上に人が多いな〜という印象だったのですが、私は日本に帰るので非EU圏の搭乗エリアに移動すると、さすがに人数が減った気がしました。

ちなみに出国後エリアのラウンジは全て閉まってました。

私の他にも何人かラウンジを探してて、エレベーターで一緒になったおじさんが

「スタッフに聞いたら”多分”ラウンジ全部閉まってるて言うてた。だから希望薄やで〜(ヨーロッパ系のおじさんでした。関西弁はイメージ)」って言ってのですがその通りでした。残念…。

ブリュッセル国際空港のプライオリティパスが使えるダイヤモンドラウンジはセルフですがスタバのコーヒーが飲めるんです。

それ楽しみにしてたのですが仕方ありませんね。

飛行機は周りと距離をとるために3席の列を独占状態。横になれるので正直とてもありがたいです。

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また、飛び立ってすぐに感染対策キットのようなものも頂きました。

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中にはこのようにマスク数枚・手袋・除菌ジェル・除菌シートが入ってました。手厚くて驚きました。

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また、ドバイへ入国する方へのコロナに係る連絡先など個人情報を記入する用紙も配られました。

私は乗り継ぎのみでドバイへ入国するわけではなかったので、これは後から考えると必要なかったのですが空港で何が必要か分からなかったので全部もらっておくことにしました。

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機内食はミートorベジでミートを選択しました。

これ食べてる途中で気づいたのですがもしかして、ベルギー料理のカルボナード…?(牛肉のビール煮こみ)

味は機内食特有の少し濃いめでしたが、温かくて美味しかったです。

どこかの航空会社はこのご時世なので軽食だったと読んだので、「長距離フライトだからちゃんとしたご飯でたらいいなあ…」と不安だったのですが良かった。

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エミレーツのこの夜空の天井大好き。

ドバイ空港〜関西空港到着

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ドバイ国際空港へ着きました。

ここで注意!乗り継ぎエリアへ入る前の荷物検査の際に手袋を着用するように言われます。キットに入っていた手袋を使って事なきを得ました。

着いたのが深夜というのもあって、空港内の店舗はほぼ全部営業していましたが人はまばらでした。

実は私のフライトは乗り継ぎ時間が最初2時間半くらいだったのが、遅延に遅延が重なって最終的に6時間半の長丁場になってしまったのです。

もしもドバイのラウンジがブリュッセルの空港のように閉まってたら、その時間を空港のベンチで過ごさないといけないのはキツい。寝不足だし死ぬ…

ラウンジを探し求めていくとターミナル3の「The Gallary」ラウンジが無事空いていました!

というかドバイの空港ってプライオリティパスが使えるラウンジが全部のターミナルを合わせると10個以上あるみたいです。

全部開いているかは分かりませんが流石ドバイ・太っ腹て感じですよね。

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ここはラウンジというよりもホテル併設のレストランが利用できるようです。

普段はおそらく使われている?ゴージャスに光るビュッフェプレートは空になっていて、 食べ物や飲み物はメニューから無料で選択できるようです。

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メニューは写真のように沢山あるのでお腹空いてたらすごく楽しいと思う

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私は機内食をがっつり食べてたのですが、ビタミンがとりたかったので果物の盛り合わせとフライドポテトをオーダー。(食べすぎ)

今思えば完全に胃がバグってたと思います。でも後悔してない。

深夜の空港で食べるフライドポテトは美味かったです。

そこから本を読んだりドラマを見たりぼーっとしたりして6時間半の乗り継ぎ待ちをこなし、やーっとドバイから関西空港のフライトを乗り継ぎました。

この時、また搭乗前に手袋をつけるように言われました。

ですが私はトイレに行った際にもういいかなと思い捨ててしまったので、「汚れちゃったので無いんです」と正直に言うと「Oh...」と言われとりあえずその場に放置されました。

どうしようと思っていると、次のフライトを待つ中東系の男性がリュックから手袋がぎっしり詰まった箱を取りだし一式くれました。優しい

マスク着用は想定してましたが、手袋着用義務は任意と思っていたのでドバイ空港を乗り継ぐ場合は最後まで持っていた方が良さそうです。

(ちなみに、後で気づいたのですが手袋は二式キットに入ってました)

関西への搭乗率は何か本当飛ばしてもらってすいませんと思うぐらい乗客がわずかでした。

CAさんにOKをもらったので真ん中の4席シートを使ってのびのび寝ることができました。

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機内食は1食目(朝食扱い)は唐揚げでした。重い。でも美味しかった

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2食目はチキンヌードルでした。オイスターソースのような濃い目の味つけで止まらなくなる味でした。

関西空港到着〜PCR検査が分かるまでホテル待機

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日本に着いたらコロナに関するアナウンスが流れ、入国に関する用紙を準備するよう言われました。

実はドバイを飛び立った直後に用紙をCAさんから配られてたので安心しきってたんですが、私だけどうやら自宅隔離同意書と検疫の記入用紙の内1枚が配られてなかったようで

慌てて貰った後に記入してたら最後の乗客になり、私1人のためだけにCAさんやグランドスタッフの人やら沢山の人に見送られてちょっと恥ずかしかったです。モタモタしててごめんなさいです

検疫カウンターに着く前に等間隔で椅子が並べられ、そこに座ってラインで自己隔離中の体調連絡をする用紙を配られました。

でもラインは日本の電話番号を持っていないと出来ないようです。

でも私含め前後の人も海外帰りで電話番号はこれから取得する流れだったので、実際にこのラインを利用してるのは少ないんじゃないかなあと思いました。

なんで、これから電話番号を取得するけど特に予定を決めていない人は事情を話して自己隔離先の電話番号にかけてもらうようにしましょう。

私も実家での自己隔離なので実家の固定電話の電話番号にかけてもらいました。

それが終わると、どうやって自己隔離中の連絡をとるか、隔離先への移動手段をどうするか等聞かれます。

その際に結果が分かるまでホテルに宿泊する場合、PCR検査の結果はどれくらいかかるか聞いてみると、現在21時頃到着の場合は次の日15時には大体結果がでるとのこと。

(実際には有り難いことにもっと時間が早まり、お昼12時半には結果が電話にて伝えられました。)

また少し待機してついにPCR検査。

長ーーーーーーーーい綿棒を鼻の奥の奥に突っ込まれます。「溺れた時のような痛み」って誰かが言ってたけど的を得てる。

抜いた時めっちゃ鼻水ついてて恥ずかしかった笑(汚くてすみません)

それが終わるとやっと入国審査があり、そこを通るとホテル組が全員揃うまで待つように言われます。

特に外国人の方達の入国審査に時間がかかるようで、1時間近くは待ちました。関空のwifiがスムーズに使えたので特に問題はありませんでした。

ホテル待機組が全員集まると、係員につれられてホテルへ向かうバスに移動します。バスはシートが全部ビニールで覆われていて窓はカーテンで覆われていました。

ホテルも裏口から入ったので何か芸能人みたいだな…とか思ってましたが、この時点ではまだコロナが疑われてるという事実。

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裏口から指定された客室に入り、やっ…と荷物を下ろせました。

ちなみに荷物は自分でピックアップする必要がなく、PCR検査結果までホテル待機を選んだ人の荷物は自動的に運んでいってくれます。有り難い

関西空港に着いてから政府指定のホテルに着くまで約2時間近くでしょうか。

…長かった…

これぞ日本の楽しみだよなと思いながらお風呂を沸かし、「客室には軽食が置いてあります」と言われてたので早速いただきます。

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軽食というかちゃんとしたお弁当でした。ホテルもお弁当も国のお金から出ているので、ここまでして頂いて本当に有り難いです。

私の日本一時帰国・初めての食事は牛すき弁当でした。(てかこの24時間で本当食べすぎ)

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朝ごはん

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昼ご飯

そしてお弁当全部美味しかったです。完食しました。

翌日:PCR検査結果〜自宅到着

次の日起きると朝11時頃、検疫事務局から連絡があり検査結果の連絡が15時頃から13時頃に早まると連絡がありました。

それにより、恐らくこの日の新しいホテル待機者の段取りもあってか「早くて申し訳ないんですが13時半までには部屋を退出してください」と言われました。

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実際には12時半ぐらいに検査結果の電話がかかってきたので荷造りする時間は十分ありました。ちなみに陰性でした!良かったー!

私は妹夫婦が車で迎えに来てくれる予定だったので、それまでホテルのロビーで待たせていただくことになりました。

そして車で実家に帰り、現在は実家にて自己隔離をしています。

ちなみに保健所から電話はほぼ毎日かかってきて、体調や体温は何度かなどと聞かれます。

いつも体温を測るのを忘れるので明日こそは前もって測ろうと思っています!(心の反省)

今回の経験を通して思ったこと

今回諸事情にて日本に一時帰国をする運びとなりましたが、エミレーツ航空や関西空港の体制やスタッフの応対共に、本当にコロナ感染予防に際してベストを尽くしてくださってるなと思いました。

また現在、コロナ禍の対策に際して政府の対応が問題となっていますが、今回に関して言えば本当に感謝しています。

この場を借りて本当にありがとうございました。

未曾有の事態にて皆さんそれぞれ大変な時ですが、自分に今は何ができるかな。どう行動が起こせるかなと考えながらやっていけたらなあと思いました。



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