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君と別れて最初の冬

朝、ゴミ出しに行ったら空気が思ったより冷たかった。寒い日は好き。キラキラして見えるくらい澄んだ空気を思い切り吸い込むのが好き。でも思いっきり酸素を取り込みながら、冬を感じるのが早い気がして少し地球が心配になった。 寒いと人が恋しくなるよね。単純に寒くて温度を求めてるのを、人肌恋しいと勘違いしてるのかもしれないけどさ。 君と別れて最初の冬がくるよ。実はインスタはアカウント2つともブロックしたし、写真も動画も全部消したんだけど、でも全然忘れられない。隣にいてくれるだけでよかったのに。「守りたいと思って告白したらしいよ」って友達から聞いた時は、なんだそれって思っちゃったけど、今は だったら最後まで守ってよ って思ってる。都合がいいね。わがままだね。君にも我慢しないで、もっとわがままな私を見せてればよかったかな。別れる時も大人ぶって、ものわかりのいいフリしてしまった。あの時泣かなかったせいで、流すはずだった涙がずっと心の中に溜まってる。 別れ話されるなあって予感があったあの日は、ペギーズの花火を聴きながら会いに行ったんだ。アネモネはさすがに聞けなかった。まだ終わってなかったし。 でもやっとアネモネも聴けるようになったから。きっと君の好きだったバンドの曲も、なんにも気にせず聴けるようになるよね。 ペギーズはどの曲も、甘くて柔らかいやさしさを感じるのに、ちゃんと芯があって、軸みたいな強さがあって、聴くたびに支えになる。とにかく大好きなバンド。君は一緒に行ってくれなかったけど、今度は好きな人と、ペギーズのライブにも行けたらいいな。 #音楽と日記

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