Alternate Reality Game(代替現実ゲーム)の可能性

私は現在コンサルティング業界で働いている。
コンサルティングの業務でよくでてくる話しがAIなどをはじめとしたテクノロジーにより業務を効率化するというものだ。
耳にタコができるほど聞いた人もいるかもしれないが、業務効率化によりコストカットをするとともにビジネスの成長に資するような業務への時間を割くというものだ。
まずは人間が行なっていてストレスだと感じる業務を機械化することで、業務を楽にしたりそもそもその業務自体を人間がしなくていいようにする。
今後テクノロジーが発達していくにつれ、このテクノロジーと人間がどのように協働していくかというテーマが将来活発化すると考えられる。人間がテクノロジーをどのように使いこなすか、あるいは人間がテクノロジーにどのように使われるか、ということがポイントになってくる。テクノロジーに精通した人間はテクノロジーをうまく使いこなすだろうし、テクノロジーを知らない人間はテクノロジーに使われていくだろう。(AIシステムの指示で動く労働者がいることを実現した「くら寿司」が良い例)
しかし、業務で人間がストレスに感じる業務は将来一切無くなるだろうか?そもそも、ある人が「これをやりたい」と言って会社はスタートし、労働者が雇用される。労働者は心の底からその社長のやりたいことを細分化された業務を心から楽しむことができるだろうか?
僕はそう思わない。
ここでARGの出番な気がするのだ。
そもそもやりたくない、やる必要のない業務で機械化してしまえばよいが、それでも残った嫌な業務は、楽しめるようにデザインすればよいのではないだろうか。
ARGを導入する際に三つのポイントがあるらしい。

1.どのような状況や空間で代替現実を必要とするか?現実から離れた方が良いか

2.誰を参加者として代替現実に参加してもらえれば私たちのためになるか

3.ゲームデザイン(ゴール•制約•フィードバックシステム)の中でプレイヤーにどのようなことを求めればよいか。良い習慣や推進すべき行動は何か。

これを応用すると、ストレスフルな業務をゲーム化し、同じ部署なのか全社単位なのかわからないが業務の性質を利用した単数あるいは複数のゲームを自社業務に導入していくという考え方は面白いかもしれない。
ゲームには感情報酬という特徴があるので、ただゲームをしているだけで労働者のモチベーション向上にも資すると考える。

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