リストの試練

初めてフランツ・リストの曲を弾くことになった。

定番の『愛の夢第3番』

特別好きな曲ではなかったけど、去年の暮れにたまたま反田恭平氏の演奏を聞いた時、なんというか変なキモチになるほど、彼の演奏に心を打たれた。

あの動画の当時は二十歳そこそこだったと思うが、ピアノの音色に色気があって、誤解を恐れずに言えば『エロい』。すっかりファンになってしまった。これほど好きなピアニストはこれから先も現れないだろうと思う。少しでも彼のように弾けるようになりたくて右手に時計をするようになったのはここだけの話(笑)

というわけで、愛の夢は反田氏の演奏以外聴きたくないというくらいの入れ込みようで、それを自分が弾くというのはおこがましいかなという気もしたけど、ショパンばかり弾いてても少し飽きてきたので、挑戦することにした。

さて、そんな愛の夢…譜読みはまぁそれほど難しくはないかなと思っていたら、なんと最後の方にうまく押さえられない左手の和音が出てきた。レ♭とファ♭(ミ)の和音。

私は女性にしては手が大きいほうで、左手は10度届く。これまで届かない曲なんてなかったが…やはりリスト、彼は13度届いたらしいので。ドから1オクターブ上のソまで!

きっと他のアルペジオ表記されてるところも、リスト自身は和音で押さえたんだろうなぁ。うーん、悔しい。

そして改めて反田氏の演奏を注意して見たら私が届かないところちゃんと押さえてた。悔しい。(←謎の対抗心)仕方ないので届かないところは私はアルペジオで乗り切ることにする。

ちなみに私の夫は男性の中でも手が大きく、左手は11度届く。リストなんかサラッと弾いてくれたら惚れ直すんだけど。

…なんて、妄想。ねこふんじゃったも弾けないし、音符も読めない、全くピアノは弾けない。せっかくいいものを持ってるのに宝の持ち腐れだな!

そんなわけで、5月にまたレッスンがあるのでそれまでに通しで弾けるように頑張る。

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