見出し画像

予選通過しても悔いの残ったコンクール

とあるコンクールの地方予選に出場してきた。
曲は6月から練習していたベートーヴェンのソナタ熱情第3楽章。
タイトルの通り、予選は通過できたものの全く満足のいく演奏が出来ず、心から喜べない結果になった。

※本番の2週間前に撮った動画。本番にこのくらい弾ければ良かったのだけど。↓
https://youtu.be/3eyjuToQ3jo

1.上手く弾けなかった理由

初めてのコンクール、とにかく緊張してしまった。そして、なかなか椅子の高さがしっくり来なくて弾く前に焦ってしまった。
弾いている最中も自分でないような感覚。それでも落ち着こう、落ち着こうと心がけていたのに、弾き終わってから記憶がところどころ途切れていて、どこか上の空で弾いていた気がする。
そして、いつも上手く弾けないところが思いの外上手く弾けたのに、そこで集中が切れたのか、いつも間違えないところで大ミスをやらかしてしまった。

2.審査員先生の講評

3人の先生が審査をしていて、3人とも共通して『速く弾きすぎて不安定、タッチが甘い』というコメント。実際、コンクールの演奏を録音したものを恐る恐る聴いてみたら、いつもの私の演奏と比べてあまりにも酷いことになっていた。もう、目を(耳を)背けたくなる演奏だったけど、それが本番。

3.全国大会の曲はどうする?

あまりにもボロボロだったので、怖気付いて全国大会は別の曲に変えようと思ったけど、やっぱりこのまま熱情3楽章で行こうかなと思う。
譜読みを始めて5ヶ月、自分にとっては長い時間をかけて練習したと思っていたけど、コンクール会場で出場者と話したところ、今年に入ってすぐに準備を始めたとか、コンクールとはもともと弾ける曲をコンクール用に何ヶ月もかけて仕上げるとか…
あれ、私って実はそんなに弾きこんでなかったのかな?
当初、先生から悲愴の3楽章を勧められた理由がわかった。すでに通しで弾ける曲をさらに仕上げてコンクールに臨むくらいが本当はちょうど良かったのかもしれない。

4.才能がないと悲観するのはやめる!

譜読みも速いとはいえないし、特に右手は指が伸びてしまうとか、弾き方に難があるとわかっていてもなかなか直せないのは、才能がないからかも…と頭をよぎることはあった。でもそうではなくて、絶対的な練習時間が足りないことが大きいのでは?と思う。
平日は弾ける時でもだいたい30分、休日は2〜3時間練習できれば良い方。
そんな状態だけど、先生は『毎回レッスンのたびに演奏が変わっているし、前回指摘したところができるようになっている』と。本当に短時間で効率よく練習ができていると褒めてくれた(多少、お世辞はあるだろうが)
だから、才能の問題じゃなくて絶対的な時間が少ないのだから、それは年月でカバーするしかない。ピアノは歳を取っても長く続けられるのだから気長にやれば良い。

5.全国大会に向けて

予選も終わったので次の曲をさっそく譜読みしているんだけど、熱情もまだまだ努力が必要だな…と思うので並行してやっていこう。

ピアノは本当に難しい楽器。でも本当に奥深くて一生向き合えるもの。コンクール全国大会出場の目標は達成できそうなので、次の目標はずばり『全国大会で入賞』だ。一つずつ達成していきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?