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海に抱かれて

幼い頃、海は、いつも私の目の前にいた。
ひとりぼっちの時も、砂浜で、家をつくり
夕暮れまでひとり想像の世界に浸っていた。
友達と一緒の時は、桟橋の隣の船着き場
のような斜めのコンクリートで
魚とり。
足元の海藻で滑りそうに
なりながら、海水の溜まった場所に
残されたハゼや熱帯魚を捕まえるのが
楽しみだった。
いつの間にか、海は埋め立てられ
遠くになり、ただ眺めるだけの
存在になった。
それでも、沖縄の海は、地元にいても、
県外からいつ帰って来ても、幾層にも重なる青から緑のグラデーションには、
感動させられる。
決して飽きることなく、
幼い頃のように、そのまんまの私を
包んでくれる存在。
それが、私にとっての海です。

#わたしと海

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