20日目、それはシャワー室の中で。

これは19日目の話です。
日付と日数がよくわからなくなってきたので
日にちと連動させて、◯日目と題に入れるように
しています。
あとで編集しやすいかなと思ったけど
割と大変だ…!!

管がぬけた翌日から
管があった生活についた習慣を
管がない生活に戻す作業が始まった。

まず、ポンプも一緒に歩かなくてよくなったし
傷と繋がってるガラガラがいらなくなったので
何にも支えられず真っ直ぐに1人で歩く練習。

そして息切れがあるので
元気なときのようにでなく
ガラガラ押してた時くらいのスピードに慣れる

お腹を庇ってたので
状態が変に捻ってかがみがちなのを
お腹を伸ばして重心をとる

ガラガラで歩幅がかわってたのを
大きくするようにかえる

なかなかあるくだけでも大変。
立つだけでも真っ直ぐになれない。

慣れていかなくては。
そんなこんなで、
介助浴室から一般シャワー室に格上げ。

狭い場所になること、
一般のシャワーで頭からお湯をかけられること
労作や可動がかわるので
ちょっと枠を多めにもらって
チャレンジ。
おー!水圧フツーのシャワーうれしいー!

しかし、狭いのもあり、息が苦しくて
すぐ息が上がる、
休憩休憩。

洗いたかった管周りのカサカサも
これで気分スッキリだわい。

あとで足湯もしよう…と
のんびりあたまからシャワーあびて
楽しんでたら


天啓がおりたんですよ


わ、あやしい。
大丈夫か?セレンとうとうあっち側の人間に???


大丈夫。
正常、通常運転の中。
いまネイティヴアメリカンの学びの中で

small Iという自我と近い存在、幼稚性の高い存在と
IAMという、自分の中の神に近い存在の統合、
一緒に生きていくことについて、2年かけて学んでるんだけど

そのIAMからのお知らせ、みたいな
点と点が繋がった感覚

口からは「あー、そういうことか…」みたいな

前置きながいな。
結論いうと「教育者」というロールが降りてきました。

これは11/25のアジさんセッションの時にかんじてた
心の満たされ感につながってて、
本当にありがたかったです。


わたしは、ずっと教育者になりたかった。
でも、レズビアンだし、貧乏だし、バカだし
教育者なんて全然なれないとおもってた。
他の人のことはどうでもよくて
わたしがわたしに「おまえ、そんなんじゃなれねーよ」
ってずっと囁いてたってことね。


(関係ないけどセクシャリティ自覚してすぐ出会った大人は学校の先生でしたな、そういえば…びっくり事実)

学校がきらいだったから教員免許なんて
絶対とりたくなかった。
集まってなんかやらされるところなんて嫌だった。
でも幼すぎて、なにもかも手に届かなかった。


え、いまから、なれるんじゃね?
肩書きじゃなくて、資格じゃなくて
生き様として一つの役割(ロール)として、
教育者、いまならいけんじゃね???



こういうときって、わたし、泣くんじゃないかなっておもった。
病院の壁が剥げた狭いシャワー室の
もわもわ息苦しい中で
変に急激に痩せた体
放射線治療のためにいろいろマジックでかかれた足
腕には点滴とそれを守るビニール
肋骨とみえないけど、管の後2つ。

そして、これから抗がん剤いく癌もち。
お金持ちでも賢い頭もない。

でも。
でも。

生きてきた。
生き抜いてきた。

わかることはある。
持ち物はある。

子どもを尊重する心。
こどもの絶対的な味方。
学びへの情熱。
伝えることを諦めない心。
しつこい性格。
神経質なところ。
多動でズボラで矛盾しているところ。
あたまが悪いところ。
難しいことはすぐにげだすところ。
肝が小さくてびびりなところ。
欲に忠実すぎるところ。
人間より獣的な性質。
好き嫌いが激しいところ。
ハニさんが大好きで愛妻家なところ。
家族が大切ですぐ感情的になるところ。
慌てやすくてパニクリやすいところ。
すぐ騙されるところ。

全部全部全部もっていく。

それらが
「あんた、かわいいなー!こっちおいで、ぎゅーしたる!」
「会えて嬉しいよ!あんたのことだいすきやで」
「生きててよかったなぁ」
って

性的目的もなく
教育的目的もなく
社会的圧力もなく

ただ、目の前の可愛い人に
鼻水たらしてても
歯が欠けてても
腕が違う形をしていても
肌が荒れてても
ちょっと禿げてても
変な匂いがしてても

あんたの生命すげーんやで、ぎゅー!
好きな人に好きっていうためにことばはあるねんで
いっこだけ勇気出そう!

って言える存在になりたい。

そうなりたかった。


裸でなにを考えてるのか
ぼーっとしてたらシャワー終わる時間が近づいて
せっかくの金曜日のシャワーやのに
足浴できずに( ;  ; )あわてて、飛び出る。
髪もかわかせてない!


土日はシャワーがなくて足浴できないのに。
くそー。


あわてて、かたづけて、
ハニさんにメール
「天啓降りたわ」「教育者として生きる」

しばらくしてハニさんから
「どした?」


😂たしかにそーだわ、どーしただわ😂



はー、なんか清々しいきもち。
そうかー、いまさら教員免許も
保育士免許もいらん、
たったひとつとれた
言語聴覚士で教育者ロールをうけたまわろう。

もちろん、ずっとじゃなくて
ロールなので
ハニさんと話す時や友達とあうときは
横にそっと置くけど(BLよんでるときとか😂)

これからはこのロール、すきにつけていいんだ。
それもできたてホヤホヤだから、
間違ってもいいし、失敗してもいい。
1年目だから。

丁寧にだけきをつけよう。
パワーで誰かを傷つけたいわけじゃない。
あたためたいだけやから。
あやまるところはちゃんとあやまって
反省するところはすぐに反省しよう。

お金は困っていると教育者ぽくないから
貯金について考え直そう
服装も派手なのはいままですきでもなかったけど
逆にダサいのも、教育者としてよくないな。
人生をたのしんでない感じがする!

そして友達、仲間を大切にしよう。
そう思って、来年にひとつわがままな企画を
女友達に内緒でてつだってもらってる。
最大のチャレンジは一月!はや!

いま伝えている講座生の生活背景まで想像しよう。
個別体制を可能な限り強化しよう。

大嫌いだった書類関係も3月までに時間かけて
やっつけよう。

家も整えよう。

12月1日、病院のシャワー室で
素っ裸の42歳が
浮いた肋骨を見ながら、
天啓をうけた。
わたしのすすむ道。

アホなんはしゃーない。
わからんことは人に教えてもらおう。
本を読んで努力しよう。

さぁ、新しい一年がはじまるぞ。

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