短答最低点合格のための勉強と感想

1.はじめに
どうも、司法です。ご覧いただきありがとうございます!本noteが、皆さんのお役に立てれば幸いです。
なお、記載はあくまで私の経験とそれについての個人的な感想であり、他の方の勉強方法等についての感想ではございませんので、その点はご留意いただきたいです。

2.予備試験受験歴と今回の内容について
私は令和4年の予備試験短答式試験に最低点合格(159点)、令和5年の同試験に10位台合格(220点台)をしています。2年分一挙に書くのはおそらく読みにくくなるので、とりあえず今回は令和4年で最低点合格を果たすまでにやったことやその感想、心境などを書きたいと思います。令和4年以後、令和5年の短答式試験に至るまでについては需要があればまた別の機会に書きます!

3.今回のまとめ
4で書く内容の要点を先に書いておきます。具体的な内容や感想、当時の心境も知りたい方は次の4(やや長くなっています)まで、要点だけが良い方は、この3をご覧いただければと思います。
・アガルートの過去問解析講座を3周した
・短答の勉強期間は8ヶ月ほど
・同講座内での渡辺先生の板書と説明がわかりやすすぎて、受動的に聞いて終わりになっていた
・分からないところは最後まで飛ばしていた
・本番は各科目時間が余った
・正直に言えば、「短答なんて受かって当然でしょ」と思っている節があった
・短答は論文同様、最難関の一つである

4.具体的な経緯や感想
私はアガルートの講座を受講しており、短答対策は基本的に渡辺先生ご担当の過去問解析講座をやっていました。短答の対策を始めたのはR4短答の8ヶ月前ぐらいからで、1日20問を1時間半〜2時間程度でまわす、というのを毎日やってました。完全に短答にシフトしたのは本番の1ヶ月前ぐらいからで、その辺りからは重問や論文過去問等には触れず、ひたすら短答の過去問のみを解くという形でした。
上記の過去問解析講座ですが、渡辺先生の解説がまぁわかりやすい。これは捨て問ですね、これは取れなきゃダメ、これは知識なくても解ける日本語の問題です、みたいなことも仰っていて、なるほどと思いながら(あるいは、なるほどと口に出しながら)聞いていました。
そしてわかりやすいが故に、私は受動的に聞き、板書を写して終わりになっていました。これが私の一番ダメだったところだと思っています。講座が素晴らしくてもそれをちゃんと活用しないとこうなるんだな、という事を自己採点直後に思いました。今もし当時に戻れるとしたら、間違いなく、ちゃんと条文に当たって、頭の中を整理しながら、渡辺先生の言ってたことを自分でもう一度言えるかチェックするようにしますね。
また、特に民法や会社法や行政法については、もう知らない条文や概念が多すぎて、論文に出ていないようなところは全く暗記してませんでした。根抵当権とか会計参与とか行政不服審査とか。一回も条文を確認しませんでしたし、渡辺先生の講義も聞き流していた、と言うのが正直なところです。酷いものです。これをとにかく最後まで修正せずに続けていたのが良くないですよね。客観的な視点からのアドバイスの必要性がよくわかります。
さて、そんなこんなで本番に近づくわけですが、本番前日、ランダムに選んだ年度(平成28年度だったと思います)の予備短答過去問を全科目時間を測って解きました(模試は受験していません)。法律科目だけで161点取れたので、もう心の中はウキウキ状態でした。その結果、間違えたところの復習はせず、その日はすぐ寝ました。良くない受験生の典型ですよね。早めに寝るのは大事ですが、せめて復習してから寝るべきでした。
翌日の短答式試験本番、二択までしか絞れなかった問題が多かったのですが、とりあえずは全科目時間も余った上、普通にできたな、という感触。終わった直後は、帰ったら自己採点して論文対策するか、と思ってました。しかし、実際家に帰って自己採点をするとまさしく事故採点になってました。153点。令和4年までのどの年の合格者最低点よりも低い。頭の中は真っ白になって声は本当に出ませんでした。特に一般教養は15点とあまりに低く、教養ってなんなんだろう、どうやって身につければよかったんだろう、とずっと思ってました(ちなみに伝説の昆布の問題はしっかり間違えました)。論文に向けて1年頑張ってきたのに、短答すら通らないなんて自分はなんて駄目なんだと思って本当に嫌気がさしましたね。そこから2週間は完全に大学も行かず、勉強は全くせず、ただただ横になっていましたが、自分が嫌すぎて寝るに寝れず。あの2週間は本当の本当に嫌な2週間でした。二度と体験したくないですね。
試験後合格発表までは20日ほどあるのですが、その間は法律には全く触れず、合格発表の5日ほど前から社会情勢の勉強をしただけでした。教養はそうやって身につけるものではない、というのは普通に考えればわかるのですが、当時の私の精神状態も踏まえれば、そう考えたくもなるかな、と。結果的に短答は受かったのですが、自分の受験番号を見つけた時はもう何がなんだかわかりませんでしたね(一般教養は18点に上がってました)。そこから1ヶ月後に論文式試験が待っていましたし、20日ほどは全く法律に触れてなかったので、翌日からは鬼のように論文対策をする事となりますが、その話はまた別の機会に需要があれば書こうと思います。
最後に、私は令和4年の短答を実際に受けるまでは、「予備試験は論文式試験の試験であって短答なんて通って当然」と思っていました。甘く見ていたのです。よくわからないと思った問題を飛ばしたり、講義を聞き流したりしていたのも、短答なんて受かるでしょ、と心の底では思っていたからでしょう。今すぐにでも考えを改めさせたいですね。確かに論文式試験は関門ですし、現に私は令和4年の論文式試験に落ちていますので、論文式試験が予備試験の核であることは間違いないと思いますが、それと同程度あるいはそれ以上に、短答式試験は予備試験の核になっていると思います。皆さんは、ぜひ私を反面教師にし、決して甘く見ずに対策に取り組んでください。

長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました!需要があればまた違う話題についても書いていこうと思います!それでは。

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