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マフラー/4万弱

おはようございます!眠すぎるが書いておく。あと二駅であるバイト先の最寄駅に着く。朝日がのぼってきた。昨日は日の出を見ていないから初日の出のようなものだ。あっという間に住宅街に覆い隠されては、また切れ切れに僕の目に届く。帯状に、横に広がるオレンジ、黄色の強い橙に、ところどころオレンジピールのような赤みの強い繊維が際立つ。寒い。新小岩。昨日は本を買いに行った。近所のショッピングモールに、妹に車を出してもらって。妹以外の家族3人は、みな昼前の時点で2杯ほどスパークリングワインを飲んでいた。昨日のうちに本屋にいきたい思いは強かったので迷ったが、まあなんとかなるか、と思って僕も口をつけた。本屋には今日行かなくてもいいか、というのが半分、冗談まじりに今母がしーちゃんが送ってくれるんじゃない、と言ったがもしかすると本当にそうかもしれないと思ったのが半分。妹はすぐ了承してくれた、まるでもともとそこへいく予定があったのではないかというくらいの即答だった。実際にはなにもなくて、10分ちょっとの道のりとはいえせっかく行くのだから少し私もH&Mなんかみて、あるいは乗っけてってあげるんだから無印良品でお菓子のひとつやふたつよろしくね、ということでもなさそうだった。彼女はただ送迎に徹してくれて、そのことを父に伝えると驚いていた。妹は夜な夜な家族が寝静まってから近場、といってもぐるっと家まで戻ってくるのには1時間ほどかかるであろう道のりを友達を乗せて走るのが趣味らしいのだが、やはりというか運転は好きらしい。初心者マークは面倒くさいからといつの間にかつけなくなっていて、ハンドルも片手で握るようになっていた。助手席にいて不安はなかった。妹が買い物をせずに車に残っているというから母も着いてくることはせず、だから車内には僕と妹の二人だったのだが、僕が窓の外をみるのはそこが気になっていることにしたいからで、左側の巻き込み確認とかはもちろん気をつけたが、基本的には気まずい雰囲気にならないようにだけ気を遣っていた。そちらに集中できるほど妹の運転が安心できるものだったというのもあるし、思いの外、そうでもしていなければ心が落ち着かなくなるほどに、僕たちは不確かな関係の中にいるのかもしれない、というか僕が勝手にそういう見方に身を投げ込んでいるのかもしれない。

寒い。通勤時から昼休憩に至るまで寒い。でも外に出てきた。休憩はあとどのくらいだろく、40分くらいは残っている。空も一面白に覆われているし、振り返ってみると案外うすーく青のもやがかかっているところも多いけど、とにかく太陽は出ていないのでどこにいても寒い。あえて外でじっとしながら過ごすのならということだけど。行きの電車で顔の穴という穴の風通しを阻害して、だるくて仕方がないような気に僕をさせていた眠気はあまり感じなくなった。代わりに寒い。家を出る前、駅までずっとゆったり歩いていける権利を投げ打ってまで玄関で引き返し、もう一枚靴下を履いた。あれはよかった。あのおかげでもうしばらく外に出ていられそうなくらいには体の温度が保たれている。首元はコートの襟を立ててガードしている。マフラーをつけないのは、2年前に彼女にもらったものが、実家に再び越してきて以来見つからないからだ。寒いからといって他のをつけてしまってはいずれおかしいなと思われてしまう。もしかしたら今も思われているかもしれない、こんなに寒いのに、去年に引き続き断固としてマフラーもなにも首元につけない人。その割にはコートの襟を立ててそこを守っている。なにもつけなければ、こいつは首元をなにかで縛られるのが嫌いなのかもしれない、あるいは素材に気をつけてマフラーを選んではくれたけれど、どうしてもわずかなチクチクが気になってしまい、やむを得ずつけずにいる、という線でも考えてくれそうだ。どこにいってしまったのだろう。初めて二人で千葉駅のペリエを散策して、そのときは3月だったから春用にと、水色の薄手のジャケットを買った。あれもない。同じ場所に消えてしまったものだと僕は信じ続けている。実家に持ってきているのならいいのだが、毎度思い立ってはその2つを探して、見つからない。てっきり僕はスーツケースの中にあるのだと思い込んでいた、妹に貸したら鍵がかかって返ってきたあの。番号はわからない、小さな銀の鍵で物理的に施錠したわけでもない、なにかしらが間違っているのは確かだが開かなくては仕方がないので、表面の頑丈さからしてチャックが使えなくなるくらいの壊し方を覚悟して、ロックしてあるチャックをてこの原理でひっぺがしにかかると、あっさり取れた。これでええんか、逆に、といってしまいそうになるくらい、というか間違いなく三度ほど、それに類することは口にした。開くのかよ!みたいなことも。あそこにもないのだ。ガサガサ振ってみた時の音と重さからして入っているかどうか怪しいものだとは思っていたが、それでもあそこになきゃ実家に辿り着いていないんじゃないの?引越し作業の途中で誤って捨ててしまったか、友人とレンタカーを借りてその作業を行なったのはひとつまえか、仙台市青葉区から宮城野区に引っ越したときの話だ、あのときにはあったんだろうか。いや、あった。というかまだそのマフラーをもらっていないし、水色のジャケットを買ってすらいない。ちょうど大学3年生にあがるにあたってもう少し広い部屋がいいということで引っ越したはず、つまり3月には作業が終わっているだろうし、レミちゃんと最初に出かけたのがその3月なので少なくともマフラーはもらっているはずがない。そこは安心だ。となると仙台から千葉まではるばる凱旋してくる際、父が車で迎えにきてくれて、当日になんとか溢れかえる荷物を選別して、目の前のセカンドストリートで売れなかったテレビ台は僕の準備が悪くて粗大ゴミに出すにも時間が足りないので、たまたま同じマンションの同じ階に住んでいたタケダの部屋にどかっと置いて、色をつけてお代を払うから、これを捨てといてくれ、とだけメッセージを送って僕は第二の故郷をあとにしたのだった。あれはさんざんな置き土産だっただろう、置く側からしてまずそうだ。メッセージを送ったといってもあまり景色が想像もついていないだろうから、久しぶりに家に帰ったらリビングにデカいテレビ台が縦に置かれていてびっくりした、と後程ぼくはその感想を聞くことになる。せめて横だろ、地震なんかあったらどうすんだ、と今なら思える。そのときは、言われてから思った。

4万弱。なんの数字か知ってる?アコムの残債務高、ではなくそれに利子ものっけた、俺が払わなくてはいけない金額。それが40,000円。思ったより少なかった。びっくりした。以前ここで計算した、うまくやれば3月までにあっくんへの借金のみならずアコムまで完済できるかもしれないと。そのときぼくは残債務高13万いくらに、いつも8000円返すと取られる2700円くらいを固定の割合として利子を算出することにして、アコムの公式サイトや一般的な消費者金融の利子の出し方なんかも参考にしたらだいたい同じくらいだったのでやっぱ高いけどそういうもんだよな、と17万いくらをぼくがこれから返さねばならないお金だということにした。今日10万円返した。先月か今月、借金返済を健康的に行なっていくために、またただ精神衛生によさそうなので、僕はいつくらいからかな、15000円貯金を7.8ヶ月前から始めた。アコムにはもちろんなにか声をかける必要はないが、あっくんは厚意で大金を、それも無利子で貸してくれている大恩人であるから、あっくんには真摯にお願いする必要があった。俺が今後死なずに、ちゃんと毎月お金を返すためにも、またその上で元気いっぱい遊ばせてもらいたいので、どうか月々の返済のレートを「返そうと思えば返せる額」ではなく、毎月の収入からまず毎月貯まったら嬉しいなあという額、僕でいえば15000円を真っ先に差し引いたうえで、ここまでなら返せますというのをこっちで定めさせてくれ。僕はそんなことを言った。ここで。今となっては息をするように、日記を書く片手間のような感じで日々の収支を計算しているが、それこそ貯金を始めた7ヶ月ほど前なんかはここに垂れ流すように書く殴らなければ向き合うのも苦しいような債務を抱えていたわけだから、ついでに、というとあれだがこの一部始終を株主であるあっくんに毎月見てもらうことによって、なにやらそんなんあった気がする株主の権利も担保しつつ、僕は晴れて貯金を始めさせてもらったのだった。それがうまいこと貯まったので、まず景気づけに、もともとの僕の想定からすると完済の期日が変わらない限りは先に多く返そうが利子が小さくて済むようなことはないはずではあるが、これが口座にいてくれたらひとまず安心できるなという額、僕でいえば30000円を残して大きな額を返してみることにした。以前計算したときはそれを105000円とかに設定したはずだが、そういえば今月は大学からの友人との旅行も控えていることだし、現金をよく使うことになりそうだからもう少し多く口座に残しておくことにした。先月末に11月分の給料14万3000円ほどがはいって、クレジットカードの引き落としを終えたあとに残ったのが15万5000円ほど。年末は体調を崩してしまって忘年会、これが12月の借金返済イベントも兼ねていたのだが返し損ねたので、当然ここでの返済用の15000円も忘れないようにして、このまえ病院とレミちゃんと食べに行ったうどん屋で現金を使い果たしてしまったので、手元に置いておく4000円もまとめて、119000円おろした。もともとは115000円おろして残りを40000円にしておくつもりだったのだが、財布に入れる用の現金を忘れていた。アコム返済にあたって口座の最低額は3万円にキープしたいが、そのうえでこれまでもやってきたように貯金にもチャレンジしようと思い、15000円貯金にあててきた分はアコムの方の返済にまるっと充てる計算でようやく3月までの完済見込みが立ったのでもちろんプラスアルファの貯金は簡単ではないが、3月末の時点で50000円、口座にあればいいということにした。1.2.3月でそれぞれ7000円貯金すればいいと聞けばできそうな気がした。気が早った僕はなぜか12月から7000円貯金を始めてしまい、だから現時点で口座にあるのが37000円を切るのがなんとなく嫌なのだが、まあいいやということで手元に置いておく用の4000円もおろして、36000円を残した。先月はまさかの、というかバタつき具合からして覚悟はしていたがおもくそ風邪を引いてしまって出勤が3日、20時間ちょっとくらい削られてしまった、だけならいいのだがすでに熱も引いている状態で、結果的にだがもらった薬を積極的に飲むわけでもないのに病院にかかってしまって、5500円使った。あれはいかなくてもよかったんだなそういえば。インフルも同時に罹りました、って鉄板ネタができただけ。確実にちょっと驚く以上の反応は引き出せるので悪くはないのだが。しかし2人に言って2人、よく生きてましたね、と返してきたときは驚いた。そんなに?まあでもそうか、だいたいの人はコロナのうざったい、馬鹿にならないしんどさを知っているわけだから。おまけにキツさの代名詞のようなものが重なったのだとすれば、イメージするのはあのキツさの二乗であろうから、それならばヤバいのかもしれない。実際にはどっちがどっちの症状かわからないし、インフルの薬はちょっと吸引して終わり、次の日どころかその夜に飲む分すらないという薬の出し方なので、かなり早い段階でコロナとの一騎打ちしている感が出てくる。咳は相変わらずあまり出なくて、鼻水はひどい。インフルって代表的なキツイ症状はなんだっけ、前回のコロナも鼻水はよく出たからな、未だによく分からない。食欲もまああったしな。話が逸れた。そうそう先月はとにかく収入が削れてしまったので迂闊に動かせるお金を減らさないように計らうことにして、だからアコムに返すのはキリもいいし10万円ちょうどにしたのである。そしたら、2700円しか利息とられんかった。びっくりした。お札を機会が数え終わって、10万円と表示が出ているのを確認して画面を次に進めると、利息はいくら差し引かれて、こちらの額が返済に充てられますというのが今度は表示されるのだが、ああ10万円から2割3割もっていかれるのを見なくてはならない、かなり心にくるだろうな、と薄目で見るつもりでまじまじと見たら、ちゃんと97000円くらいを返済されていた。さすがにそれじゃ話がうますぎるだろと残債務を確認すると、34000円ちょっと。10万円返してこれだから、やはり17万円うん千円からはほど遠い。マジなのか?マジだとしたら、12月の末にぶっ倒れてた分、なんとかなるじゃないか。ここでなんとかならなくても、なんとかしてそう思えるものの見方を発明しようとはしてたが、あまりにも分かりやすい形で、また即座にその転回が起こった。ありがてえ、偽物じゃねえ。流川は言っていた。となると3月とは言わずもっと早く完済を、と考えたくなるが、結局返し切るのはもともと3月末まで利子が膨れるのを待ちたくはないな、と設定していた三月の頭という名の2月の末になりそうだ。うっかり1月中に返せちゃいました、とかはない。それだと手元のお金がすっからかんになってしまう。それは良くないと僕はもう知っている。これはこれでちまちま膨らませて僕の元気を養いつつ、その上で動ける最速を披露すればいい。ああ、利子がとられなかったらとられなかったで、あと2ヶ月返済にかかるのなら2700が2回で5000ちょっとか、34000ちょっとじゃなくて40000みたいなもんか、とがっかりもする。一月末に入る給料、2月末に入る、これから稼ぐ給料、こいつらから40000円を捻り出す。もはや捻り出さねばならぬほどの額でもないが、今月はそれでもけっこうカツカツだろう。なぜなら先月は1週間もぶっ倒れていたから。しかしこれから何が起こるか。たぶん1ヶ月くらいはぶっ倒れる心配もなく動き続けることができる。今月、うまくいけば来月バリバリ働いてようやく余裕が生まれる。ぶっ倒れてるときに、けっこうこれって大変なことだな、と思った。働いた分だけしかもらえないって、それはそれで、見ようによってはそっちのほうが無理な働き方に見えなくもない。でもそれ毎月そこそこの額の借金返済がある人の考え方か。でも今後、家賃やら光熱費やら食費となって、形を変えるだけで今後も僕に降り注いでくるであろう負担だから、やっぱり5年も10年も続けられることではないんだろうなと思う。20代の半ばで言うことではないのかもしれないけど、僕は体力がけっこうないからね。根性はあるけど。よし、まあ今日はこんなもんにしとこう。あっちゃこっちゃに配慮して工夫してを繰り返して、なによりも僕の体を大切にしていたらけっこうカチカチ、と出来事がずれながらもはまっていくことが多い。悩んで決めてきたことの結果でもあるだけに、なかなか気持ちがいい。

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