春風が運ぶ二つの花びら　出会い交じりすれ違う
涙が濡らした雪桜　　　　移ろう心乗せてゆく

冷たい雪風に吹かれて　　握りしめた君の右手が
涙に濡れた頬をなでた　　溢れる気持ち抑えていた
言葉にできない強がりに　すぐに気づく君だから
何も言わずに抱き寄せた　雪たちが二人見つめてた

誰より近くにいるのにね　君の声が聞こえない
終わりの足音近づいて　　君の心が遠くなる

雪風が運ぶ二つの涙　　　夜の街を照らし出す
輝いた世界を映すのは　　ありふれた物語
春風が運ぶ二つの花びら　出会い交じりすれ違う
涙が濡らした雪桜　　　　移ろう心乗せてゆく

温もり溢れたあの日々も　静かに霞んで遠くなる
街の喧騒に急かされて　　二人の息も白に染まる

誰より近くにいるのにね　温もりさえわからない
人波が生む静寂が　　　　二人の呼吸隔ててく

雪風が運ぶ街の灯りが　　冷えた心温めて
足元の雪を溶かすのは　　頬を伝う悲しみ
春風が運ぶ空を舞う雪が　あの記憶をつれてゆく
雪桜の先見えるのは　　　抱き合う二人の幻

誰かのために生き続けること　誰かを愛するということ
それぞれ選ぶ道の先に　　　　その答えがきっとある

雪風が運ぶ二つの涙　　　夜の街を照らし出す
輝いた世界を映すのは　　ありふれた物語
春風が運ぶ二つの花びら　出会い交じりすれ違う
涙が濡らした雪桜　　　　移ろう心乗せてゆく

雪風が運ぶ二つの涙…
雪桜の先見えるのは…