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自分の居場所

人は、ここが「自分の居場所」だと心から安心できるところで生きられるのが何よりの幸せではないかと私は思います。そして、誰もが心から安心できる居場所を求めているのだとも思います。

ただ、ここで言う居場所とは、単に物理的な場所というよりも、「自分が安心できる関係性が成立している場所」という意味で、精神的な「心の居場所」のことを指しています。つまり、人との関係性こそが「自分の居場所」を定義するものであり、安心できる関係性があってこそ、その人たちと共に過ごす物理的な場所も、その関係性の象徴として大切な意味を持ってくるのだと思います。

概して社会や親は、より大きな場所、より有名な場所、より順列の上位にある場所のメンバーになることが安心であり、幸せだという考え方が強い傾向にあります。しかし、「自分が心から安心できる場所」というのは、単に大きなものや有名なもの、順列の上位にあるものに所属するということではなく、「ある人や、人々の集まりの中に自分の存在が大切に認識されている場所」のことを言うのだと思います。

自分が大切にされる場所だから相手のことも大切にできる。相手のことを大切にするから自分も大切にされる場所になる。つまり、「相手の心の中に自分が存在していて、自分の心の中にも相手が存在している」。そういう関係性を互いに実感できた時に、人はその関係性の中に「自分の居場所」を感じるのではないでしょうか。

どこが、あるいは誰との関係性が「自分の居場所」かは自分しか感じることができませんし、自分にしか見つけられません。なので、自分の心を信じて動き始めること、まず自分の心の中に誰かの居場所を作ることが、「自分の居場所」を見つける旅のスタートだと思います。自分の心の中に相手の居場所があって初めて、相手の心の中に自分を置いてもらう働きかけができる。その相手は、パートナーでも、家族でも、チームでも、組織でも同じだと思いますが、何より一番の幸せにつながるのはパートナーだと思っています。

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