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編集後記【ヴェローナ対インテル】ソリボールに対抗したインテルをスタッツから大解剖しちゃいます!

本日3月28日、第2節配信しました。

ぼくたちセリスタも一安心しています(といいたいところですが、既に4節以降の準備を進めています)。今日noteに書くのはスタッツではなく、この2節の補足です。特にヴェローナに関してなんですが、ぼくたちはこの動画で度々彼らのサッカーを『ソリボール』と定義しています。

ソリボールとは:前線にロングボールを射出して、そこで選手たちを競らせながら、セカンドボールを回収してゴールに近い場所で決定機を探し、被ポゼッション時には強いプレッシングで回復を狙う戦い方。

ソリボールという言葉は、本来あまり良いニュアンスではありません。ぼくたちみたいな何者でもない2人にとっては批判と誤解を伴う繊細なテーマにも感じていました。

この手のサッカーは『放り込み』『縦ポン』『パワープレー』と、色んなニアな呼び方があります。
動画では時間の都合で説明足りなかったかもなーと思ってこれを書いているのですが、ヴェローナのユリッチ監督って試合毎に微調整どころでない大チューニングを施しているんですよ。ラツィオ戦では、ボランチのタメズ(注:動画内ではタメーゼと呼んでいますがタメズの方が一般的です)を1トップに据えたり、ストライカーのサルセドをセンターハーフに置いたり、並び方も結構違います。「ユリッチの旦那、次はどうするんで?」「ああ、次はお前がボランチだぜ」「おいおいみんな聞いたかよ?旦那は中盤捨てる気だぜ。まったくたまらないねぇ」的な会話を妄想してしまいたくなる面白いチームなんです。
その根底には、自分たちの得意なやり方だけでは勝ちきれないという超リアリスティックは思考と、大きな浮き沈みが予測されるヴェローナのシーズンを飽きさせずに戦わせるモチベーターとしての才覚があるのだと思います。つまり、ヴェローナにとってソリボールは揶揄されるものではなく、たったひとつの冴えたやり方なのです。

この動画の中で説明しているコンテ監督のアイデアは奇策ですが、勝利のためにはこれしかないという挑戦者のメンタリティに基づいて計画されています。一方ユリッチ監督も常にこれしかないという挑戦者の野心を持って準備しているように思います。つまり、どちらも挑戦者として戦ったというところにこの試合の面白さが見えた気がします。

ローマのフォンセカ監督がポルトガルの同業者と一緒に配信した動画で、イタリアに来てトランジションの位置に気を配るようになったと話しています。これは即ち、位置的優位性を重視するビッグクラブの横綱サッカーに必須のエレメントなのかもしれません。トランジションの切り替えに気を配るビッグクラブのトレンドに対して、ヴェローナのサッカーはシンプルな回避策というよりも『アンチ・トランジション』という対抗策ではないかとぼくたちは考えました。

この動画でふたりが話しているのは「こうだぜ!」という正解ではなく、数字に基づいた自信をもって推せる仮説です。もっといろんな解釈があるかもしれないし、あってしかるべきですし、こういう動画は配信して終わりじゃなくて、その後観てくれた方と議論したいなと思いました。サロン(noteではサークルと言います)でZOOM会なんか開いて、議論しても面白いですよね。ただ、現在セリスタは全部ふたりでやっていて、なかなかサロン設立や告知にまで手が回らないのが現状です。誰かタスケテ(本当に・・・)

ですので、ご視聴頂いた皆様にもSNS等で拡散により告知をして頂けると嬉しいです。

それでは次の動画でお会いしましょう!ぼくたちはすぐに戻ってきます。



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