私の職場は休憩スペースが
いくつもある。

食堂もあるけど
大抵はその日の気分で
いろんな休憩スペースで
お昼の時間を過ごす。

食事を摂る時間帯もそれぞれだ。

この日は部署の違う
仲の良いパートさんと
久し振りに数人で
食堂で一緒になった。

顔を見るなり私ときたら
「顔で何かが起きているよ」と
うっかり口に出してしまった。

なんと彼女の顔の中心に
どす黒い雲が浮かんでいたのだ。

もう少し詳しく言うとその雲は
鼻の周辺で黒く濃くなっていて
そこを中心に周りは
少しずつグラデーション。

左右均等に広がってはいなくて
顔の右の方がより暗い感じだ。

彼女は「副鼻腔炎が酷くなって
耳鼻科で薬をもらったけど
全然治らないの」
と教えてくれた。

この時は（これどこかで
見たことがある雲だな…）
と思ったけど
その時は思い出せず

「薬が効かないなら
別の薬に変えてもらうといいよ」
と言って、その話は終わった。

次の日彼女のことが気になって
食堂に一人でいるところを
見付けて声を掛けたら
「実は臭いを全く感じないの」
と教えてくれた。

それを聞いて、
このどす黒い雲の正体が
あの例の雲と結びついた。

コロナ感染中の人のオーラに
どす黒いお布団状の
雲のオーラがあることを
過去の記事にも書いたけど

面積は小さいながらも
それによく似ていた。

オーラが見えるみんなで集まって
身近にあるどんなものが
コロナ後遺症に効くのか
研究したい。

オタク体質の私はその次の日
ミントとラベンダーとライムの精油を持って
自分の食事もそこそこに
お昼休憩の彼女を探し回った。

本当は漢方を持ってもらって
どの漢方がコロナの雲を退治できるか
試したかったけど

処方された薬を彼女は飲んでいるので
それだと正確には検査出来ないな
と思ってやめることにした。

彼女は一人でソファーのある
休憩スペースにいた。

私が変わった目を持っているのを
仲の良い彼女は以前から
知っているので
検査に協力してくれた。

どの精油がコロナの雲に
効くかが分からないので

手持ちのパワーオイル
3種選んで来たけど

敏感な彼女の予想通り
ラベンダーは効かなかった。

ラベンダーはオーラを覆って
その動きを止める。

これじゃあ黒い雲が
オーラの外に出られない。

早々に「眠くなりそう～」
と言い始めた。

すぐにミントに切り替えたら
雲が少し薄くなり始めて
やっと彼女の顔色に変化を起こせた。

ちょっと意外だったのは
ミントならスコーンと
霧が晴れたように
一瞬でコロナの座布団が
なくなると予想していたのに
そこまでの効果は出なかった。

ミントへの期待が大きかった分
少しがっかりした。

それでもミントは座布団に
変化を起こせるということが
分かったのは発見だった。

この時休憩時間が
あと少しになっていたので
いそいで次のライムを試した。

意外にもなぜかライムはミントの時より
更に座布団の色を薄くしてくれた。

この時点で
最初より明らかに50％以上薄い色に
変化していた。

ライム単体が良かったのか
ミントの次にライムを試したのが
良かったのかは分からない。

恐らく顔の前のどす黒い
座布団オーラがなくなる頃に
嗅覚は戻るんじゃないかと思う。

もっと観察していたかったけど
時間が来てしまい
二人でオーラの変化を分かち合いながら
小走りでそれぞれの職場に戻った。

彼女はパートさんだから
勤務が不定期なのだ。

次に会った時に
臭いが戻っていることを願いつつ

精油って漢方と同じくらい凄いよねーと
改めて感じた週末だった。