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NS企画 夏休み小説リレー⑥#final

前回のお話はこちらからどうぞ。


〜お話の前に補足〜
・このお話は主に僕の主観から描かれます。
・キャラ崩壊危険注意。
・僕はよく誤字脱字がありますのであったら教えてください。
・読みにくさは怪物級です
・以下の点を許してくれて前までのお話を全て読んだ方は是非お楽しみください。


 バーベキューは本当に美味しかった。見たことない野菜も食べたし、お肉や貝も食べた。というかお肉と食べたソースがすっごい美味しかったんだよな。沖縄で採れたシークワーサーを使った物らしい。シークワーサーの果汁みたいなので手作りできるかな。
今回の旅行の大イベントとも言えるバーベキューパーティは、とてもいい物となった。みんなすごく幸せそうだったし、僕もとても幸せだった。

片付けが終わり、空は少しづつ暗くなり始めていた。腕元にある時計を見る。時刻は18時25分。空が真っ暗になる前までにはホテルに着きたいが、折角の沖縄旅行だし、少しぐらい海を眺めていてもいいだろうと思った。
少し遠くではハナ達が写真を撮ってたりしていた。楽しんでもいいと思っていたのは僕だけではないようだ。

ハナ「ねーねー!あおぐもさんも写真撮ろー!」

あおぐも「おっけー、今そっち行く!」
ハナに大きく手を振りながら呼ばれたので、僕は少し駆け足でハナの方へ向かった。が、ある人を置いてはいけないなと思って立ち止まった。

あおぐも「あっ、川口さーん!よかったら川口さんも来てください!」

川口「あっ、いいんですか?wじゃあ僕も行きます!」
返事が聞こえると、僕はハナのほうに向かった。


「はぁ…はぁ…」

P「ちょっ、あおぐもさん大丈夫すかw」
ハナと一緒に写真を撮っていたPが話しかけてきた。

あおぐも「…うん、大丈夫。ごめんねw」

ハナのところへちょっと走るだけで少し息切れてしまった。最近運動をしていなかったから当然である。でもまあこのくらい体育の授業と比べれば大したことではない。

ハナ「じゃあ写真撮りましょっか!」
既にハナはスマホを自撮り棒につけていた。
僕たちはカメラに入るように並ぶ。海を背景にして。

ハナ「じゃあ撮りますよ〜、はい、チーズ!」

ハナ「…オッケーです!ありがとうございました〜!」
こうやって思い出を写真に残した後の「やってやったぜ」感、僕は好きだ。

撮った写真を見てみる。僕たちの背景になった海はキラキラと輝いていた。
しろくろ「ひめたんとラスカル、やっぱり距離近いなあw」

ゆりゆり「まあNS1のカップルですもんね!このくらい近い方がいいと私は思いますw」
二人がそういうと、ラスカルは少し頬が赤らめいたように見えた。

ひめたん「ラスカルw顔赤くなってるよw」
ラスカル「うるさいうるさいw赤くなんかなってないしーw」
ひめたん「それはそれでちょっと悲しいな(´・ω・`)」

ひめたんがそういうと、ラスカルは少しあたふたした様子になった。
僕は笑いながら、少しその幸せが羨ましくなった。


潮風を吸い込みすぎたからか、またさっきの走りのせいなのかわからないが喉が渇いてしまった。まだ時間はあるし、近くにコンビニがあったはずだから缶ジュースでも買いに行こうと思った。
みんなに「飲み物買ってくるね」と軽く伝えて、僕は近くのコンビニへ向かった。

コンビニで何を買おうか少し悩んでしまった。欲を言えば紅茶やコーヒーが飲みたいのだが、流石にちょっとそれは…と思ってしまったからだ。
結局僕はオレンジジュースを取った。
お会計をしようと思ったが、レジ前の通路でふとあることを思い出し、そしてあることを考え、商品棚から缶のアイスココアを取ってお会計をした。


店内を出て、海の方へと向かうと、川口さんは座って海を眺めていた。
僕は川口さんの背中にゆっくり近づいて、そしてココアを首に当てた。

川口「うおっ!?」
あおぐも「いきなり驚かせてすみませんwこれよかったらどーぞ。」
川口「あっ、あおぐもさんか…って、これなんですか?」
あおぐも「アイスココアです。川口さん、確か好きでしたよね?」
そう言って、僕は川口さんの隣に座る。
川口「えっ!?なんで知ってるんですか…?」
あおぐも「確か川口さん、青空放送局のレターで送ってくれましたよね?

『川口です!いつも楽しませていただいてます。そろそろ夏ですね!僕はいつも夏になるとアイスココアをよく飲みます。あおぐもさんは夏になると飲みたくなるものはありますか?是非教えてください!』

あおぐも「という感じで。結構曖昧ですけど。」
川口「あっ!確かに送ったような気がします!まさか覚えてくれているなんて…」
あおぐも「毎回レター送って下さってるので認知してますよw、いつもありがとうございます。」

そう言って、僕はオレンジジュースの缶を開けた。缶を開ける音が静かな海辺に鳴る。
一口飲んだところで、目の前の景色に意識を向けてみた。
目の前には夜の海の景色が広がっていた。少し暗い青色に染まった海が目に映り、静かな波の音が耳に伝わる。その神秘的な景色は僕たちの記憶に強く残ることだろう。


その頃、ハナ達も海を見ていた。
ハナ「わー!すっごい海綺麗!」
ひめたん「ハナ、反応小学生みたいw」
ハナ「そーかな?wでもこの景色は本当に綺麗だよ!」
しろくろ「本当だ!すっごい綺麗だなぁ…」
ラスカル「ほんと綺麗だね。流石沖縄の海、って感じだね!」

P「ゆりゆりさん、この景色すっごい綺麗ですね…この景色使って壁紙作ってみようかな…」
ゆりゆり「いいじゃないですか!楽しみにしてます!私もこの景色をイラストに描いてみようかな…」


あおぐも「海、綺麗だな…」
ついボソッと独り言が出てしまった。それを川口さんは聞いていた。
川口「海、綺麗ですよね…こうやって沖縄に住んでて、毎年のように見ているのにいつ見ても良いものなんです、海って。どこか神秘的な、どこか寂しげなところとか。海を見てると、何もしてなくても時間が過ぎてくんです。」

川口さんがそう言った。確かに、この海をみてるとすぐに時間が過ぎていってしまいそうだ。それぐらいいい景色だ。
最初に「沖縄に行こう」ってみんなに言ったのは僕だけど、元を言えば川口さんが誘ってくれたからだ。彼のおかげで僕たちはこの思い出を残せているのだ。

あおぐも「川口さん…この度はありがとうございました。」
川口「いえいえ…僕もこうやって皆さんに楽しんでいただけて何よりですよ…」
そう言って彼はアイスココアを一口飲むと、また海へと目線を移した。
川口「こうやって皆さんにこの素晴らしい景色を見てもらえて僕も嬉しいですよ。あおぐもさんも皆さんを誘ってくれてありがとうございました。」
あおぐも「いえいえ…。」
あおぐも「そうだ、お礼と言ったらなんですが、考えてたことがありまして。
今度よかったら青空放送局にゲストとして出演してもらってもいいでしょうか?」

そういうと、川口さんは驚いた表情で僕に目線を移した。
川口「えっ!?いいんですか!?でも青空放送局ってゲストはまだ難しいって言ってたような…」

あおぐも「それがですね、青空放送局がラジオ配信サービスを運営してる会社の目に止まったらしくて。この間メールが来たんですよ。その内容がですね、よかったらうちのサービスでラジオをしてみないかとの内容で。なんと配信用のスタジオもあるらしくて使っていいとのことで。」
あおぐも「他のラジオをしている方も使ってるので共有スペースみたいなものですが、僕のラジオの時間もとってもらえて。今度今回の沖縄旅行のことについて話したいから、是非誘ってくれた川口さんには出演していただきたいなと思って。よかったらどうですか?その時にはアイスココアも用意しておきますよw」

川口さんは少し困惑しながらも、少し大きめの声で、
川口「はいっ!是非出演させて頂きたいです!」と言った。
あおぐも「ありがとうございます、でも次回のラジオで僕ちょうどラジオタイトル改名しちゃうんですよねw」
川口「ですねw新タイトルもいいと思いますよ!」
あおぐも「はははっwありがとうございますw」

この旅行でまた一つ、友情みたいなものが生まれたのかもしれない。


話をしていたら、ハナ達がこっちにやってきた。

ハナ「あおぐもさん何話してるんですかー?それより見てくださいよ!空すっごいですよ!」
あおぐも「ん?空…?」
ハナに言われて空を見てみると、そこには黒色の空に沢山の星が広がっていた。
あおぐも「うおぉ!すげぇ!!!」
ひめたん「www あおぐもまで小学生みたいな反応するじゃんw」
あおぐも「? まあいいや、というか本当に綺麗だな…沖縄空まで綺麗なのかすげえなあ……」
しろくろ「あおぐもさん、空は地域ごとじゃなくて一つに繋がってるんです…w」

僕たちは星空に見惚れていた。一つ一つの星は、まるで僕たちのようだった。
一人一人が輝き、そして集まることで更なる輝きを見せる。僕たちのグループもこの星空のようになれば…なんてことも考えた。

ぼーっと空を眺めていたが、はっと我に返り空がかなり暗くなっていることに気がついた。腕元の時計を見ると丁度19時。そろそろホテルに向かうべき時間だった。

あおぐも「じゃ、結構暗くなってきたことですし、そろそろホテル向かいますかー。」
しろくろ「そうだね!」
川口「…じゃあ、僕は家に帰ります。皆さん楽しんでくれて本当にありがとうございました!」
川口「またよかったら沖縄に来てくださいね!その時はまたバーベキューなどお手伝いさせていただきます!」
僕たちは全員でお礼を言った。

あおぐも「じゃあ、今度の収録楽しみにしてます。改めて本当にありがとうございました!」
そういうと、僕たちはホテルに向かった。ホテルへ行く道でも、僕たちは笑い合っていた。

ハナ「……そういえばあおぐもさん、さっき言ってた『収録』って何?」
あおぐも「あぁ、ちょっとお仕事ができてね……帰った後は少し忙しくなりそうだなw」
ハナ「そうなんだ…頑張ってくださいね!」
あおぐも「ありがとーございます。」
一泊二日の旅行。明日は朝にお土産屋さんにもいきたいから、早く寝なければな。


次の日。

ホテルは大人数で泊まることができる所をとっておいたので、全員同室で夜を過ごすことができた。

僕は7時のアラームで目を覚ました。
あおぐも「おはよぉみんな…ネミ…」
ハナ「おはよ!今日はお土産屋さん行くんでしょ?」
あおぐも「そーだよ…うわ、寝癖やっば…」
ハナは朝から元気だな…と思いながら、顔を洗いに洗面所に行った。

P「おはよーございます、昨日はすっごいよく眠れましたw」
ひめたん「私も!よく眠れたなあw」
P「ひめたんさんも眠れたんですねwいやあ昨日は楽しかったなあ…」

…どうやら、あまり眠れなかったのは僕ぐらいらしい。楽しすぎて眠れないって小学生かよ。
そして、みんなでホテルの朝ごはんを食べた。ビュッフェスタイルだった。お茶漬けがとても美味しかった。
朝ごはんを食べ終わって、僕たちはホテルの部屋で少しゆっくりしたりしていた。


今日帰りで乗る便の時間は12時15分。スマホの時計を見ると今は10時13分だ。チェックアウトの時間も始まったし、そろそろお土産屋さんに行くことにした。
みんなにお土産屋さんにいこうと伝え、忘れ物がないか確認して僕たちはホテルの部屋に別れを告げた。

僕たちは空港の近くのお土産屋さんに向かった。
ゆりゆり「沖縄って改めて見てもすごいですね…朝でもここら辺は人だらけですよ…」
ラスカル「そうだね…やっぱりみんな観光客なのかなぁ。」
そして、僕たちはお土産屋さんに着いた。

ひめたん「じゃあ、各々お土産を選んで、11時20分ぐらいまでに買って集合しようか。」
ハナ「了解です!」
じゃあまた後で、と解散して僕もお土産を選びに行った。

さて、何にしようか。
こういうのはやはり形が残るような置物だとか小物にすべきなのだろうか。でも食品とかでもいいな…
日常使いできるものにでもしようかな。シーサーのストラップがついたケースとかあるじゃん。普通にいいなこれ。
あっ、そういやあのシークワーサーの果汁みたいなのあるかな、ちょっと探してみよ……


ひめたん「全員集まったかな、みんなお土産買えた?」

しろくろ「買ったよ〜、自分はこのシーサーの表紙のメモ帳のセットにしてみた!小説とか書くし、それのメモにいいかなって!」

ハナ「あっ、私も!このでも表紙は海のイラストが描いてあるものにした!昨日見た海すっごい綺麗だったから、思い出をメモに残してるみたいな感じがしてお気に入り!」

ひめたん「私とラスカルは紅芋タルトを買ったよ!沖縄の有名なお菓子らしい!」
ラスカル「そうそう、一回食べたことあるんだけどすっごい美味しくて。売ってたから買っちゃったw」

P「自分はシーサーのキーホルダーを買いました〜。すっごいゆるくてかわいくて…イイナコレ…」
ゆりゆり「私はハンカチを買いました!生活でもよく使うので、いいかなって!」

あおぐも「僕は…これ!」
ハナ「んーと、シークワーサーの果汁……?」

あおぐも「昨日のバーベキューのソースに使われてたらしくて。すっごい美味しかったから手作りできるかなって思って買ってみた!炭酸水とかで割ればジュースにもなるし。」

ひめたん「あおぐもって、やっぱりちょっと変わってるなw」
あおぐも「それはもう認めるしかないw」

そういうと、みんなは一斉に笑い出した。ただ幸せだった。
空は綺麗な水色に染まっていた。静かな秋風は、夏が終わりを告げることを感じさせていた。


ひめたん「そろそろだね。」
空港内でひめたんがそう言った。
P「ですね。そろそろ荷物を預けにいきましょうか。」

僕たちはキャリーバッグを預けた。
そして、搭乗のアナウンス放送が流れたので、搭乗口に向かう。
「ありがとう、沖縄。」そう心の中で呟き、僕たちは飛行機に乗った。


飛行機内で、隣のハナが話しかけてきた。

ハナ「沖縄旅行、すっごい楽しかったですね!」
あおぐも「そうだねぇ…思い出もいっぱいできたし。今年の夏休みはいいものになったなあ。」
ハナ「来年もまたどこか行けるかなあ…というか行きたい!」
あおぐも「うん、絶対行こうね。またNSのみんなで。」
ハナ「次は長野にでも行く?」
あおぐも「いや気が早いなwしかも行く場所別荘みたいじゃないかよ…w」
ハナ「いいじゃないですかwまあ次はみんなで決めましょ!」

…偶然出会って、仲良くなった僕たち。
ただそれだけなのに、こんなに仲良くなれるなんて自分でも驚きだった。
これからも、ずっと続けば……いいのにな。



あおぐも「…なーんて、ことがありました!」
川口「そうですねwいやーどうでした?沖縄旅行!」
あおぐも「いや、めっちゃ楽しかったですよ!本当に!」
川口「よかったですw楽しんでもらえて本当によかったですw」
あおぐも「はははっwというか、この収録のためにわざわざ川口さんが沖縄からここまで来てくださったんですよ!本当にありがたいです…!」
川口「いえいえ、僕もこのラジオが大好きで応援させて頂いてる身なので、こうやって実際に出演できて夢のようです!本当にありがとうございます…!」
あおぐも「こちらこそありがとうございました!!」

あおぐも「…はい!というわけで続いては本日のゲスト、川口さんと一緒にレター返信、やっていきましょう!」





夏が終わっても、僕らの友情に終わりはない……。

NS夏休み小説リレー end.


あとがき


なんだこの文章は!!!!
小説書くの慣れてないのがバレるだろうが!!どうしてくれんだあおぐも!!
…いきなりすみません。カメレオンのあおぐもです。
はい、NS夏休み小説リレー、最終話である六番手を担当させていただきました!如何でしょうか…。実を言うと小説を書くのはめちゃくちゃ苦手ですが、僕が「何番でもええで」というバカみたいなことを言った末路、最終話を書くことになりました。対戦ありがとうございました。
書くの大変だった…後書き合わせて6000文字は超えてるからねこれ。めっちゃ頑張った。
かなり長くなってしまいましたが、ここまでお付き合いいただき本当に感謝です。みにくい(二つの意味で)文章で申し訳ございませんでした。
皆様は夏休みはいかがお過ごしでしたでしょうか。僕もそろそろ夏休みが終わる頃なので頑張って宿題を消化しています() 
誤字脱字あると思われます、その時は見つけ次第修正させていただきます。
つらつら書いてもアレなので、本日はここら辺で終わりにさせて頂きます。
改めて、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。よかったら労いも込めてスキやフォローをして下さると泣いて喜びます。
それでは次回の記事でお会いしましょう!バイバ〜イ!

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