ライブ

ライブの前はいつも、何を喋ろうか、何を歌おうか、あれをやったら著しくスベるかもしれないから、やめようか、いやせっかくの機会だからやりたいことは全部やろう、やらねばならない。

とか、思う。

ライブで何か喋って、スベった時は自分は歌手だから別にいいのだと開き直るくせに、受けた時はただただ調子に乗って、また違うライブでも性懲りもなく同じことを喋ったりする。

自分の歌なのに歌詞を覚えられず、必死に何度も練習する。本番では歌詞カードを頼りにして見るけれど、たまに見るところを間違えて、歌詞を飛ばしたりする。

良くできたと思ったライブの後は饒舌になり、話しかけられたら、いらない事まで楽しく話してしまう。
駄目だった時は死ぬほど卑屈になってしまうが、それでも誰かに褒められたら、なるべく自分を卑下したり、否定しないようにしようと決めている。

いつもありがとうと言いたい。

良く出来た日も、出来なかった日も、またライブしたいと思う。
その日その日の勝ち負けはもちろんある。
勝ちたい、負けたくない、圧倒的に勝ちたい。

そして、それを通り越して、また早くライブがしたい、と思う。

liveとはつまり生きる事だ。生命の根源だ。ライブの時だけ僕は生命の息吹を感じられるのだ。

なんて全く思っていないが、

生活の延長線上、いや生活の中にライブがあると思う。

尊い。

次は4月までライブがない。

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