見出し画像

条件がある場合のイラストメイキング(ZONe)

始めまして。そうでない方はいつもありがとうございます。せたもです。

私がネットにドット絵を上げ始めてから3年が経とうとしていて最近少しだけ時間の早さが怖いと感じています。よく人生あっという間だったと聞きますが、私は老人になった経験はないので実感できていません。それでもいつか実感する瞬間が来ると思うと怖いですね。

ドット絵を始めて1年目くらいの頃は映像制作やイラストの仕事をしている姿を想像できなかったのでずっと趣味でドット絵を描いていくんだろうなと思っていました。自分の技術を提供して喜ばれるのは絵や映像に限った話ではなく喜ばしいことだと思いませんか。

今回エナジードリンクZONeのお仕事を頂きアニメーションを制作しました。お仕事と言えど作品の制作は普段と変わらないものになるので、ドット絵が完成するまでの流れを振り返りつつ思ったことをゆるく書いていこうと思います。また動画が貼り付けられないのでアイデア出しから絵作りの部分に焦点を絞って見ていこうと思います。どうぞお付き合いください。


はじめに「覚醒・没入・集中する」という3つのテーマが用意されていて、今回の作品は集中を選びました。覚醒や没入も迫力のあるテーマだと思うのですが、背景も描きたいのでそれが描けるようなテーマが集中でした。なのでキャラクターがゲームをしているアニメーションを作っていこうと思います。

またこのテーマにしたのはゲーミングルームなどの色付きの照明があるイラストをそのうち自分のイラストとしても描きたかったというのがあります。

画像3

これがざっくりとした構想になります。おおよそのシチュエーションはこのような感じで、周りのモニターの光にキャラクターが照らされている様子にしていこうと思います。

画像4

ゲームしているだけでは物足りないので配信をしているシチュエーションにしてマイクとカメラを入れました。そしてこの絵には条件が一つありました。それはZONeのマークを画面のどこかに入れることです。画面上のどこかにマークを配置してもいいのですが、せっかくなのでキャラクターの後ろにホログラムでレースゲームの順位と速度メーターを表示させてそのメーターをZONeのマークにして絵の一部としてなじませることにしました。絵以外のことでもそうですが工夫して条件をクリアしていくのは楽しいですね。

画像5

下書きが終わったので解像度を下げてから色分けをしていきます。ゲーミング系の色が変化する光源を描きたいので暗い部屋にします。そのため色分けも背景はなるべく暗い色に寄せて印象を合わせていきます。キャラクターの後ろにはゲームの大会などのトロフィーに某tubeの盾を飾りゲーマーの配信者に関係するモチーフを入れました。

画像6

色分けが完了したら前景に色を乗せていきます。よく知られているグレーや単色で陰影を初めに分ける方法は完成形を早いうちにイメージしやすくなるのでよいですね。ドット絵では色面の境界がはっきりしているので色域選択がしやすいです。なので一旦グレーで分けてから色別で選択していくことで上から描いたりする必要がなく、色調のみに集中できるのでこの方法は好きです。

画像7

奥の背景も描写していきます。この絵ではキャラクターがいる前景を見せるために彩度を高くして、後ろの背景は逆に彩度を下げています。ホログラムも同様見せたいので彩度を上げて目立つようにしています。

今回のように人物が大きく描写されているとアニメーションも様々なバリエーションが出来て楽しいですね。以前は背景だけを描写していることが多かったのでアニメーションできる物はかなり限られていました。私は背景のみの絵も好きなのですがアニメーションを作るとなると風になびく木や流れる水などにどうしてもバリエーションは限られてきます。

そういった理由でも人物にフォーカスされたアニメーションは描いていて楽しいですし、見る人にも絵のテーマを伝えやすいのでこれからも描いていくと思います。

いかがだったでしょうか。最近私は自主製作の絵を描けていないので描きたいテーマが少しづつ増えてきました。制作スピードをいかに上げるかの試行錯誤もまだ道半ばなので落ち着いたら溜まったテーマを消化しつつ以前出した改善策で時間は縮まっていくのか試してみたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?