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移住者へインタビューしてきました

この記事は2019年9月2日に投稿されたものです。
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SETでは団体として発足して以来、少人数ではありますが毎年町への移住者を創出することに成功しています。
今回、新しく広田町に移住してきたChange Makers’ Collegeのメンバーの皆さんに、少しお時間をいただいてインタビューをしてきました。(インタビュー日時 6/28)
・自分を変えたかった
「人生に絶望していた時期もあって、広田に来ることで自分を変えたいと思いました。」
そう話してくれたのは学生ファミリーメンバーである古川明洋(あきひろ)さん。


(中央右側が古川さん。写真はCMC卒業式での様子。)彼はChange Makers’ College(通称CMC)に参加するために大学を一年休学して、広田町に四か月間限定で移住してきました。古川さんはSETの別のプログラムであるChange Maker Study Program(通称CMSP)で初めて広田町を訪れ、以来足しげく町へ通っていました。「何も広田に来たから変わるわけじゃないし、大変なことも当然あります。でも、ここは全てが自分自身で決められるし、頑張りやすい環境が整っている。知り合いが多いことで安心感やつながりを再認識できるのも魅力ですね。」自分自身と向き合うために広田町に足を運ぶメンバーは多いようです。CMCに参加するための”移住留学”は、それよりもさらに深く自分を見つめることのできる機会なのかもしれません。

・「いいな」と思った環境が、広田だった
「移住する可能性は、自分自身前から感じていました。」
大学を卒業後、広田町へと移住した廣瀬太陽さんは、すでにCMSPに参加したときに町の人の前で移住することを宣言していたそうです。


(向かって右から二番目が廣瀬さん。写真はCMSPのプログラム中のもの。)

「大学を出てすぐ働くのはどうなのかとは考えていました。自分の人生にワンクッションが欲しいという感覚ですかね。そういったときにすでに広田にいた先輩移住者の存在や、広田でなら自分のやりたいことを追求していいという感覚は大きかったです。」生き方や働き方の多様化が叫ばれる今日、「何もないからこそ何でもできる」広田町のような環境はとても魅力的に映るようです。「でも僕自身、広田に来ることは特別な選択ではないと思っています。ここで暮らすこと自体はすごく普通に思えますね。」プログラムを通して町に多く通った人だからこそ、少し重く感じられる”移住”という選択にも踏み出しやすいのかもしれません。


・豊かで幸せな感覚を実感したい
「田舎で暮らしたいとは思っていて、地元である山形に帰るのもいいと思っていました。でも、地元に帰ると何もやらなくなってしまう気がして。」
升川桃さんも学生メンバーでありながらCMCに参加した一人であり、今までの自分の生活に息苦しさを感じて移住という選択をしたようです。


(向かって右が升川さん。写真はSETの取り組みとして長崎県波佐見町を訪れたときのもの)

「お金があって充実していても、どこか精神的に参ってしまっていた自分がいました。そんな中広田での日々は毎日が刺激的で、毎日が楽しく、いろいろなことを学ぶことができました。きっとこれは広田に来たからこそ実感できる感覚だと思ってます。」都会で忙しなく暮らしていると忘れがちになってしまう、日々を楽しむことや学ぶ姿勢を実感できることが移住生活の強みだそうです。

3人にお話を伺って強く感じたことは、移住という選択を良くするのも悪くするのも自分次第だということです。
SETでは活動する中で「自分は何をしたいか」とそれぞれの意思を聞かれる機会が多く、そしてメンバーはそれぞれの選択を尊重します。
「移住は一つの選択肢に過ぎない。」という言葉も3人から共通して聞くことができたものでした。
広田町への移住という選択は移住者たちにとってとてもいい経験になっており、その事実が毎年移住者を創出するサイクルを作り出しているのだと感じました。


これからもSETは人口減少社会に、日本の未来に対してGoodなChangeを起こし続けていきます。引き続き応援のほどよろしくお願いいたします!

執筆者:土田麟太郎(学生ファミリーメンバー、現在はSET内のメディア・広報系事業「はしかけ」で活動中)



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